NIROKファイル-SPEC

@SPECとは-特殊能力-

にろく「SPECについて調べろ?わかった、早急に調査する。」

とある機関からの依頼を受けて、にろくは動き出した。

M・M「なぁにろく、俺もついていっていいのか?」
にろく「構わないさ、一人より二人。二人より三人だ。」
M・M「調査ってわくわくするなw探偵っぽいの憧れてたんだよ!!」
にろく「さてまずは・・・そいうえば、マスターズにいた十六夜アキ。あいつもたしかサイコ決闘者だったな。」
M・M「なるほど。だからあいつと練習決闘するたびに傷だらけの戦士になったのか。」
にろく「十六夜の連絡先知ってるか?お前と同じマスターズの一人だろ?」
M・M「では早速...」

トゥルルルル...

十六夜「SPECは、"特殊能力"の総称よ。SPECとは、精神を高め精神を鍛える全ての人間行動に通じる基本能力よ。」
にろく&M・M「!?」
十六夜「生命を知り、自己を覚え、関係を経て、終焉に至る。」
十六夜「要するにこれ全てSPECの修行なの。」
十六夜「以上よ。」
にろく「わかんねぇよ!!初対面で悪いけどっ」

ディヴァイン「アキ、あなたいつから人に教えられる程ものを修めたんですか?」
十六夜「うっ」
ディヴァイン「にろくくん、M・Mくん、詳しく教えます。私の家にきなさい」

@SPECとは-一般能力-

にろく「って遠すぎんだろ!!」
ディヴァイン「私がしたことを考えれば、あの町には住めませんからね」
M・M「それでさ、結局SPECってなんなのか教えてくださいよ」

ディヴァイン「本来SPECとは先ほどアキが話したように"特殊能力"の総称でした。おもにサイコ決闘者・シグナーの痣を持つ者が能力のことをいいます。しかし・・・」

ディヴァイン「先日の闘いで私はSPEC【具現】を失ったのですが、どうやら他の"何か"が私の中で芽生え始めたのです。"それ"は従来のSPECでは説明できないもの、そして同時に新しい可能性を秘めているようです。」

にろく「"特殊能力"ではないもの・・・?具体的になんなんだよ、"それ"?」

ディヴァイン「私も詳細はわかりませんが、決して新しい概念ではないと思うのです。いうなれば"それ"は、その人間の性質を足らしめるに十分なもの、"通り名"とでもいうのでしょうか。」

M・M「熱血な男がいるとしたら、そいつのSPECは【熱血】になるってことか?」

ディヴァイン「おおむねその通りです。ただ、"それ"を今までのSPECとは一緒にしてはいけません。"それ"は特別な人間ではなくても誰しもがもっているものなのですから。」

にろく「わかったような・・・わからないような・・・」

ディヴァイン「"それ"が何なのかわかるまでもうしばらくかかります。何かわかったら連絡しますよ」

にろく「OK!!じゃあこの携帯番号にかけてくれよ」
ジャラ・・・にろくは大量の携帯電話から一つ選び、その番号をディヴァインに伝えた。

にろく&M・M「おじゃましまっしたー」



十六夜「・・・もっと本質を話すべきじゃなかったのかしら。あの子たちに関係ない話ではないでしょう?」
ディヴァイン「詳細が分かっていない以上、すべてを話すべきではありません。生兵法は怪我のもとってやつです。」

三沢「いまはその程度でいいだろう」
ディヴァイン「三沢博士・・・」
三沢はディヴァインとともに研究をしているのだ。

三沢「栄光のグローリー、豊穣のハーベスト、慈悲なるシャカイナ、そして爆炎のボルケーノ

三沢「わかっているだけでも"それ"を持つ者たちは、強大な力を持っている。目的がはっきりしない以上こちらから手を出すことはないと思うが・・・」

ディヴァイン「三沢博士、何かあったときは私の【流転】で・・・」
三沢「必要ない。あなたの力はまだ確定していないからな。それと博士はよしてくれよ」




~ネオドミノシティ某所~
にろく「・・・というわけです。詳細は追って報告します。ふぅこれで仕事はいったん終了っと、」
M・M「じゃあ約束通り、パフェ食いいこーぜぇ」

~ミストラルシティ・パフェ屋「かざぐるま」~
にろく「店員さん、チョコパフェ二つね」
店員「かしこまり、相席よろしいですか?」
M・M「かまわないっす、な?」
にろく(相席はあんまなぁ気ぃすすまないけど・・・)

店員「こちらの席で相席願います」
そこに来たのは、シャークとディックだった。
ディック「あ・・・」
M・M「お・・・ひさしぶりぃ元気だったか?」
ディック「まだこのパフェ屋きてたのかよ、ナル?」
M・M「あ・・・ちょww本名で呼ばないでww」
ディック「ん?わけありか?まぁいい、こっちは神代。」
シャーク「よろしくな」
M・M「俺お前知ってんぜ、結構強いんだよな、今度俺と決闘してくれよ!!」
シャーク「ふん、お前の実力次第だな」
ディック「ナルは結構やるんだぜ、俺もなかなか勝てないんだよ」

一人会話に取り残されたにろくは、息を殺し、その場をやり過ごそうとする。
しかし、相席である。
逃げることは不可能である。
そういう人種にとってこの状況は最悪である。

ディック「でさぁ今度この町である大会に出るには3人チームのほうが有利なんだって。だから頼むよ~ナルぅ一緒に参加してよ~」
M・M「いや、出たいのはやまやまなんだけど・・・」
ちらとにろくを見るM・M。
ディック「あぁそうか。じゃぁ横の彼も合わせて4人チームで出ようぜ!!」
M・M「なぁるほど。それならいいよな、にろく?」
にろく「え・・・あ、うん」
ディック「チーム名はね、決まってんだぜ」

TEAM PLUNGER

ディック「意味は、【突破する者】って感じ。俺たちがそれぞれに超えるべき壁を突破するってことよ」
にろく(俺の超えるべき壁・・・俺・・・俺・・・)
にろく「おれっぇやるよったいかぃでるぃぅ」

ディック「や・・・る気満々だな、よろしくな!!」
にろく「おぅぅぅう」




~ネオドミノシティ~
来宮「用意いいか?」
会津「あぁ問題ないぜ」
神楽「では参ろう、ミストラルシティへ。」
彼らの腕には同じエンブレムが光っていた。
シグナーの痣?答えはNO!
彼らの憧れであるTEAM5D'sを模して、サテライトの格安工場に受注した布製のワッペンだ。
神楽「あそこならきっと輝ける。俺たちNOSTARSICに敵はない!!」


~ミストラルシティ~
メサイア「プル・・・プルル・・・いた、あいつだ」

メサイアはとある決闘者に憑依した。
そしてその意識・思考・肉体のすべてを操りだす。

【神託】のアポロニウス「メサイアっていうのかお前。キモいな。」
メサイア「!?」

メサイアの外見は使い魔とは似つかない姿であったが、やはり使い魔だったのだ。
さらに依り代となったものは”それ”を持っていたために、メサイアの呪縛にかからなかった。

アポロニウス「なにはともあれ、これからよろしく。それにしてもキモいな。」
最終更新:2012年07月09日 21:04