異次元の戦士との出会い

~ハートランドシティ~
とある決闘大国での大会を終え、ライトニングはハートランドシティを訪れていた。
大会途中で姿をくらました双子の兄ライトレイは、この街に滞在している情報を得たからだ。

ライトニング「この街にいたのは確かなようですが・・・もうすでに出立してしまったんでしょうか」

ライトレイと複数の決闘者がハートランドシティを後にしてから数日が立っていた。
ちなみに彼らは、大衆に告知したうえで古の決闘国を目指して旅立ったのだが、ライトニングは知らなかったのだ。

ライトニング「仕方ない・・・帰りますか。」

踵をかえすライトニング。と、駅のそばに目をやるとなにやら撮影が行われていた。
うらのすけ「みんな見るウラ。ロビンの撮影がやってるウラよ。」
小鳥「キャーロビーン!!」

ライトニング「ロビン・・・だと・・・」
実のところ、ライトニングはハートランドTVで絶賛放映中の「異次元エスパーロビン」の熱烈なファンなのだ。
ライトニング「しかしなぁ・・・」
ある程度年齢を重ねたライトニングは、目の前ではしゃぐ中学生と同じように気持ちを出すことをためらっていたのだ。

それでも撮影は続き・・・そして
監督「カァァット!!おつかれ、今日はこれで終わりだ」
スタッフーが後片付けをし始め、出演者の姿は見えなくなった。

ライトニング「あぁ・・・ちらともロビンを見られなかった。遺憾だ。」

○○「あの・・・もし?」
ライトニングの後ろから声をかけたのは、なんと
ライトニング「ロビン!!・・・さん!!」
ロビン「撮影中に気になっていたのですが、もしや【ロビン】のファンの方ですか?いや、直接聞くのは失礼かと思うんですけど」
ライトニング「むむ・・・(周りに人はいない。今がチャンスだ)」
ライトニング「実は・・・ロビン、毎週見てます!!これからもがんばってください!!」
ロビン「にぱー」

ライトニング(ロビンと会話できるなんて、ハートランド来てよかったー)

ロビン「そうそう、実はWDCに参加していたんですが負けてしまって。撮影も忙しくなるのでしばらく決闘ができないのです。そこで一度私と決闘っていただけませんか?」
ライトニング「え!!ロビンと決闘!!ぜひ!!」
騒ぎを聞きつけてギャラリーが集まってきたが、ライトニングは高揚のあまりか、まったく気にならなかった。

ライトニング&ロビン「決闘!!」

ロビン「異次元エスパー・スターロビンでダイレクトアタック!!」
激戦の末、ライトニングはロビンに負けるも、同じ系統のデッキを用いる両名の決闘はギャラリーを存分に沸かせた。
ロビン「とても楽しい決闘でした。そうそう、先ほども言いましたが、しばらく決闘ができなくなるので、もしよろしければ僕のカードを受け取ってもらえないでしょうか?彼らも決闘えないのはさびしいでしょうから。」
ライトニング「決闘の上、カードまで。こちらが申し訳ないほどですが、わたしでよければ。」

固く握手を交わした二人。
光の戦士の闘いは今、新たな局面を迎えるのであった。
最終更新:2012年06月09日 08:12