~モゴラ大陸~
決闘獣「ガォォォ!」
ディサイブ「ふん!」
決闘獣「ガァァァ……」
モゴラ大陸ではディサイブが治安維持局本部を目指していた。だがその前には数多の決闘獣が襲い掛かる。
決闘獣「ガォォォ!」
ディサイブ「まだくるか!これほど倒してもでてくるとは……いったいどうなっているのだ……」
???「おこまりのようですね。私たちが手を貸しますよ」
ディサイブ「むっ?」
???「おれにまかせな!いけ、銀河眼の光子竜!」
決闘獣「ガォォォ!」
ディサイブ「お前は……」
ディサイブの前に現れた人物。それは……
コード・ウルズ「その節は世話になったな」
シュウ「おや?お2人は知り合いでしたか?」
ディサイブ「決闘獣と戦っているところをみるとどうやらふっきれたようだな」
ウルズ「あぁ……俺は自分の正義を信じることにした」
ディサイブ「ふっ。そうか」
決闘獣「グォォォ!」
決闘獣が3人に襲い掛かる
シュウ「2人とも!話をしている場合ではないようですよ」
ウルズ「ちっ!」
ディサイブ「まずはこいつらを蹴散らす!話はそれからということか」
シュウ「えぇ。では私たちを狙ってきたことを後悔させてあげるとしましょう」
~数分後~
ウルズ「煉獄竜オーガ・ドラグーンでダイレクトアタック!」
ディサイブ「ヘブンズ・ジャッジメント!」
シュウ「セイクリッド・ビーハイブの攻撃!」
決闘獣「グァァァ……」
次々と倒される決闘獣たち。ものの数分で当たり一帯にいた決闘獣が消滅する。その結果が彼らの力を物語っていた。
シュウ「これで全部のようですね」
ウルズ「あぁ」
ディサイブ「ところでそなたらは何故こんなところにいるのだ」
シュウ「彼の提案です。あなたがモゴラ大陸にいるはずだということで助けにきたのですよ」
ディサイブ「私を助けに?」
シュウ「えぇ。ですがその必要もなかったみたいですね」
ウルズ「おまえに借りをかえすつもりだったんだがな」
ディサイブ「いやお前たちが来てくれたおかげで助かった。礼をいうぞ」
シュウ「今度はこちらからお聞きしたいのですがあなたはNの演説はお聞きになりましたか?」
ディサイブ「Nだと?なんだそれは?」
シュウ「やはり聞いていませんでしたか。彼の話ではあなたは治安維持局本部を目指しているという話でした。ですがまだここにいるということはもしやと思いましてね」
ディサイブ「どういうことだ?」
シュウ「ここからは彼に説明していただきましょう。彼の方がこの事態に対しては詳しいでしょうから」
ウルズ「わかった。少し長くなるぜ」
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ディサイブ「そのような事態になっていたとは……」
ウルズ「こうなってしまった以上俺たちだけの力じゃどうにもできないぜ。奴らとの戦力差は歴然としている」
ディサイブ「打開策を求めてここまで来たのだが出戻りになるとはな……」
シュウ「いえ。そうでもありませんよ」
ウルズ「どういうことだ?」
シュウ「たしかに世界を危機に陥れるNの力は強大です。ですが彼らならこの事態を打破できるかもしれません」
ディサイブ「彼らだと?」
ウルズ「それはもしや……」
シュウ「ミストラルシティ。そこに鍵があります。世界の状況を変える鍵が」
ディサイブ「ミストラルシティ……」
シュウ「ですがその鍵はまだ完全ではありません。あなたたち2人もその鍵の一部なのですから」
ウルズ「つまり俺たちにミストラルシティへ行けということか」
シュウ「まわりくどい言い方になってしまいましたがそういうことです。あなたたちが彼らと合流すればNを倒すことができるかもしれません。起源のオリジンの時のように」
ディサイブ「おまえはあの戦いを見ていたのか?」
ウルズ「一部の者しか知らない戦い……あの戦いの情報は治安維持局で隠蔽されていたはず。何故知っている?」
シュウ「いえたまたま知り合いに聞いたのですよ。私が見たわけではありません」
ウルズ「知り合いだと?」
シュウ「おや?疑っていますか。心外ですね。私は嘘はついていませんよ」
ウルズ「まぁいいさ。今の俺には関係がないことだからな。それでお前もくるんだろ?」
シュウ「いえ私は他にやることがありますのでここでお別れです」
ウルズ「そうか」
ディサイブ「道しるべを示してくれたことに礼をいうぞ」
シュウ「健闘を祈ります。それでは」
~ミストラルシティ~
凌牙「やっとついたな」
にろく「もう他のメンバーは全員そろっているそうだ」
ナル「つまり僕達が最後になるわけか」
ディック「よし!いこう!」
PULENGERはツバメからの召集命令を受けてミストラルシティへと戻ってきた。
アポロニウス「この街にくるのも久しいな」
ボルケーノ「あぁ。
オリジネイターとの戦い以来か」
PULENGERと共にミストラルシティへ来たアポロニウスとボルケーノの2人。決闘獣との激化が予想される戦いへ向け決闘獣対策室のメンバーとの情報交換のため彼らもこの街を訪れたのである
ボルケーノ「俺たちも行こうか」
アポロニウス「そうだな」
~ミストラルシティ治安維持局・決闘獣対策室~
ツバメ「やっときたわね」
ライトニング「おかえりなさい」
ライトレイ「っというか……おい!なんでそいつがいるんだ!」
帰ってきたPULENGER。だがその隣に予想外の人物が一緒にいたことで全員に緊張が走る
十也「アポロニウス!」
結利「え~と
コード・ヴァーダンドだっけ」
アポロニウス「お前たちに会うのもひさしぶりだな」
ボルケーノ「なんかおまえ警戒されてるみたいだぜ」
にろく「大丈夫だ。ここにいるのは本物のアポロニウスだ。俺たちの敵じゃない」
ツバメ「報告には聞いていたけど本当にアポロニウスのようね」
ライトレイ「聞いてたってなんで俺たちに言わなかった!」
ツバメ「あら?だってこの眼で見るまで信じられなかったからよ。それに凌牙たちが敵に回った可能性もあったしね」
ディック「俺たちを疑っていたのか!?」
ツバメ「事態が事態なだけにね」
ライトニング「そんなに疑わなくてもいいじゃないですか」
ツバメ「ふ~。だめね全然だめ!ライトニング、あなたはそういうことだからすぐに人に騙されるのよ」
ライトニング「そ、そんな……」
ツバメ「でもそれがあなたの優しさでもあるわ。だけど今はそれぐらい警戒をしなければいけないときなの」
凌牙「ツバメのいうことも間違ってはいないさ」
ディック「凌牙……」
にろく「そうだな。だがアポロニウスとボルケーノは俺たちを助けてくれた」
ナル「そうだね。それこそが2人が俺たちの敵じゃない証拠になる」
アポロニウス「天命に誓って言おう。私はそなたらの敵ではないと」
十也「ここまで言ってることだしいいんじゃないのか」
ツバメ「そうね。疑いだしたらきりがないしね。それに元々私はあなたたちが敵になるとは思っていないわ」
結利「そうだったの?」
ボルケーノ「あくまで可能性の話ってわけか」
ネオ「みんなの仲直りの記念にお茶でもどうぞ」
十也「おわっ!?いつの間に」
ツバメ「私が頼んだのよ。暇そうにしていたから」
みんなにお茶を配るネオ
ライトレイ「ミストラルシティの市長が……」
ディック「お茶を配ってる……」
ボルケーノ「お前すごいな」
ツバメ「そうかしら?」
十也「……それで本題に戻るんだがお前がコード・ヴァーダンドだったんじゃないのか?」
アポロニウス「それは違う。私と奴は別人だ」
にろく「俺たちがコード・ヴァーダンドと戦っていた時にアポロニウス達が現れたからな」
ライトニング「2人が同時にいればそれは別人という証明になりますね」
ナル「そうなるね」
結利「じゃあさコード・ヴァーダンドって何者なの?」
ツバメ「あなたと彼は神のカードを使う。そんな決闘者が2人もいるなんて考えられないものね」
アポロニウス「奴の正体は私にもわからない」
凌牙「こいつの親族にもあんな奴はいないそうだ」
ネオ「あまりにもそっくりな人物か。本当に何者なんだろうね」
ディック「ドッペルゲンガーとか?」
ボルケーノ「おお!それだ!」
ディック「やっぱり!あれはアポロニウスのドッペルゲンガーなんだよ!」
ツバメ「バカが2人……」
十也「ドッペルゲンガー……(同じ人間が2人いる可能性……もしや!俺と同じ……)」
ツバメ「バカはおいといて話を続けましょう」
ゴゴゴゴゴゴ!!
結利「何!?地震!?」
局員から部屋に通信が入る
局員A「異常事態発生!ミストラルシティ付近のポイントに異常反応が見られます」
局員B「この反応は!決闘獣です!」
ネオ「なんだって!?」
~ミストラルシティ近郊~
空間が歪む。そこから例のごとく奴らが現れる
決闘獣「ガォォォ!」
決闘獣「グォォォ!」
今までにないほどの膨大な数の決闘獣たち
コード・スクード「私たちの障害となる敵。奴らを叩く」
コード・ヴァーダンド「アポロニウス……。ここがソナタの墓場となるのだ」
コード・スクードとコード・ヴァーダンド。彼らの姿もそこにはあった
???「は~あ。やっと僕らの出番か」
???「とっと倒して帰ろうぜ」
???「Nが危惧するほどのやつらじゃないさ。ぼく達に旧人類が勝てるわけないんだからさ」
そしてみなれぬ3人の少年。彼らは決闘獣と共にミストラルシティへと向かう。今ここにミストラルシティ最大級の戦いが幕をあけようとしているのであった
to be continued
最終更新:2013年01月12日 18:23