流転する世界

@時は少し遡り・・・

空白の次元では今まさにコビトたちが誕生していた。

青の使い魔「ピギーやっとでられたぜぇ」
黄の使い魔「プリー」
赤の使い魔「モモーよりしろ探さなきゃ」
黒の使い魔「いくぞ皆のシュー」
白の使い魔「おミャーがしきるな」
緑の使い魔「いいからいくっすヨー」

使い魔を見送る三沢はふと思う。

三沢「あいつら俺のこと見えてたのかな・・・」

...
...
...


三沢「俺の存在は、そこにある」

突如、空白の次元に亀裂が入る。
三沢の体が光に包まれた。

三沢「!?」

三沢は元の世界に帰還した。
そして空白の次元は文字通り、空白となった・・・はずだったのだが。



ぼこっ


ぼこぼこっ


使い魔が這い出た6つの穴を飲み込む大きな穴が開き、その奥から現れたのは・・・

・・・「ブ・・・ブルル」
・・・「わが名はメサイア・・・わが依り代はいずこに・・・」
メサイア「ほう・・・次元の向こう側・・・ミストラルシティ・・・」

巨大な体を震わせて飛び立つ奇妙な生物は、コビトとはにつかぬ姿をしていた。






@そしてさらに遡る・・・

世間はWDGPで盛り上がっていた。
そして同時にオリジネイターを名乗るものが暴れていたのだが、その裏で。
外見はかわいらしい猫のような生物が決闘者を集めていた。
猫は決闘者たちにある”目的”を告げると

QB「そろそろいいかな」

そうつぶやき、フワっと宙を舞った後、突如消失した。
それからしばらく猫は世間から姿を消すことになる。
そう、ある決闘者の強い思念によって呼び出されるその日まで。



にろく「・・・いい勝負だったな」
M・M「お前こそ・・・なかなかの腕じゃあないか」

互いに互いをたたえあう二人の間には、先ほどまでの険悪さはなかった。
男の友情というやつだ。

にろく「あのネコ・・・目的を告げたきりあらわれやしない」
M・M「約束さえ守ればあとは自由ってわけか」
にろく「これからどうするんだM・M?」
M・M「ふっ再就職だな」
にろく「あてがないなら、俺と組まないか?手伝ってほしい仕事があるんだ」
M・M「構わないぜ。ただし俺はレアだぜ」
にろく「報酬はチョコパフェでどうだ?」
M・M「もちろん前払いでな!」
にろく「じつはミストラルシティに美味いパフェ屋があってだな・・・」



@舞台は非線形にシフトして・・・

グリフワールで開催された-ARDC-All Round Duel Cup

後にこの大会は公式の記録から抹消されることになり、
その原因となった男がいた。
男はもとより特別な存在であったのだが、少し先の未来より飛来したエネルギー体「メイオウ」を吸収し、
さらなる力を手に入れた。
その力こそ、SPEC【転生】である。
【転生】により通常は介入することが禁止されている「ルール」そのものへの改竄をおこない、
自らに有利な展開を操作することができるのだ。
男はその力を使い、世界の根本を書き変えたのだが・・・


...
...
...


しばらくして男の中から恐怖と絶望が消え失せる。
男は立ち上がりデッキを手にする。


「これが俺の”真”の力・・・」


男は前を向いて歩き出す。
自らに科せられた使命を全うするために。




彼の名は「○○の○○○」
シャカイナに変わり誕生したオリジネイターの一人なのだ。


...
...
...


その男は三沢に非ず。
最初の主人公と似ているようではあるが、彼とは別物。

名のなき戦士は"力"を得た。
「世界の未来を・・・」

歩き出した彼は,もうなにも縛られることはない。




あらゆる者たちの思惑が集まる「ミストラルシティ」

そこでの開催が予定されるある”大会”

風雲急を告げるも、今はまだ早いのだ

なにかがおこるか、いやおこらないのか



やはり、それをしるものはまだいないのであった
最終更新:2012年07月14日 05:09