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SS/スレ6/310-312 - (2006/02/14 (火) 03:10:03) のソース

ルーク「……っ!」 
ティア「…ん…ルーク?…どうしたの?」 
ルーク「…ティア?ごめん。起こしちまったか?」 
ティア「それはいいけど…ルーク、すごい汗よ」 
ルーク「あ、ああ。ちょっと寝苦しくて。シャワー浴びてくる。起こしちまってごめんな」 
ティア「ええ…」 
(…嫌な夢でも見たのかしら…) 

+++

アニス「ルーークーー!早く起きなよー!もう出発するんだからぁー!」 
ルーク「…う…もうちょっと…」 
アニス「ぶー。ガイ、ルークって昔から朝弱いの?」 
ガイ「いや、そんなことはなかったと思うが…。朝から喧しい奴だったよ」 
アニス「ほえ?そうなんだ。いつからこうなのかな」 
ガイ「んー…屋敷を出た後は少し。ストレスもあっただろうし。でもここまでじゃなかったなぁ」 

ジェイド「………」 
ティア「大佐、何か?」 
ジェイド「いえ、何も」 
ティア「…そうですか」 
(…ルーク、昨日あまり寝てないのはわかるけど…いつもああなのかしら) 

+++

ジェイド「今日はここで宿を取りましょうか。…おや、一部屋しか空いていないようですね」 
アニス「ええーっ!?また一部屋ですかぁ? 
アニスちゃん、いつルークに襲われちゃうかと考えると夜も眠れないのにぃ」 
ルーク「ばーか。お前みたいな色気なしを襲う奴いねーよ」 
アニス「ひっどーい! …ははーん、じゃあティアは危ないってことだね☆」 
ティア「なっ!?」 
ルーク「ばっ、ちげーよ!そんなことするわけねーだろ!」 
アニス「…もしかして図星ぃ?」 
ガイ「ははは、まぁ仕方ないさ。そろそろ日も暮れる。他に宿はないし、悪いが我慢してくれよ、アニス」 
ナタリア「そうですわ。ルークも王家に連なる血筋。その責任はきちんと受け止めているはずですし」 
アニス「ぶーぶー」 

ルーク「…………」 
ティア(ルーク…寝てる。やっぱり昨日はたまたま、か…。私も寝よう…) 
ルーク「…う……うう……っ!」 
ティア「! ルーク?大丈夫?」 
ルーク「……あ、ティア…」 
ティア「どうしたの?うなされていたけど…」 
ルーク「ああ、いや。何でもないよ。心配かけてごめん」 
ティア「あなた、いつもこうなの?」 
ルーク「…………そんなんじゃないけどさ」 
ティア「あ、あの…私達が一緒に寝てると…こうなの?」 
ルーク「……はぁ?いや違っ…!」 
ティア「ちょ、ちょっと。みんな寝てるから。…外に出ましょう?」 
ルーク「…え、うん」 

ジェイド(…………ふむ) 

ティア「それで、どうしたの?」 
ルーク「……う」 
ティア「私には話しにくいこと?」 
ルーク「いや、ティアがどう…ってわけじゃないんだけど…」 
ティア「聞いても、いい?」 
ルーク「…………」 
ティア「…ルーク?」 
ルーク「…アクゼリュスの、さ」 
ティア「!」 
ルーク「俺が…何千って人を殺して」 
ティア「…………ルーク」 
ルーク「ヴァン師匠に言われるままにパッセージリングを壊して…それでたくさんの人が死んで。 
誰も何も知らないまま死んじゃって。その原因は俺で…」 
ティア「あなただけのせいじゃないわ。兄さんが…」 
ルーク「ジェイドだって言ってたじゃないか!…俺が、誰かに相談しておけば…あんなことには…」 
ティア「ダアに亡命するから口止めされてたって、ナタリアから聞たわ」 
ルーク「だとしても!俺が少しでも勘付いて、疑えば…! 
知らなかったからなんて、そんなことで何千人が死んでいいわけないだろ!」 
ティア「…そうね」 
ルーク「…っ! …神託の盾や盗賊だって、俺たちの邪魔だったからって、それだけの理由で殺されて…! 
みんなの未来を奪って…それで、どうして俺が生きてる? 
こんな、生まれるはずがなかった俺が…?俺が生きてるから、みんな死んだのか…?」 
ティア「ルーク!」 
ルーク「わかってるよ!仕方のないことだって!殺らなきゃ殺られるって! 
俺がレプリカでも! 
俺たちがやらなきゃいけないことのために、殺られるわけには…だけど…」 
ティア「…あなたは優しいんだわ」 
ルーク「甘いんだ。甘いし、情けない」 
ティア「優しいのよ。…ごめんなさい、私が追い詰めたのね」 
ルーク「違う!」 
ティア「責任を背負って生きていけるか、なんて。…私は、ルークほど考えてなかったもの」 
ルーク「…違うよ」 
ティア「…ごめんなさい」 
ルーク「………う…ううぅ…っ!」 
ティア「…………」 

ぎゅっ… 
ルーク「!」 
ティア「……ごめんなさい……」 
ルーク「う…うあぁぁ……ううう……」 
ティア「………ごめん…なさい…」 

ルーク「…ありがとう」 
ティア「今度うなされて目が覚めるようなことがあったら、私を起こして」 
ルーク「そんな…迷惑はかけられない」 
ティア「いいの。訓練で起こされるのには慣れてるから。 
…それに…あなたの責任は、私の責任でもあるわ。 
あなたが感じてる責任を、私も背負うから…だから」 
ルーク「駄目だ」 
ティア「…背負いたいのよ」 
ルーク「………わかった。ごめん」 
ティア「もう眠れる?」 
ルーク「……うん」 

+++

アニス「ルーーークーーー!! まぁた寝坊!? 脳みそ溶けてるんじゃないの!?」 
ナタリア「こうも毎日のように寝坊されると、さすがに…」 
ティア「…アニス。もう少しだけ、いいでしょ?」 
アニス「へ? …ええええええええ?」 
ナタリア「ま、まさか…」 
ガイ「まさか!?」 
ティア「な、…何?」 
アニス「もしかして…昨晩襲われ…?」 
ティア「ち、違うわ!ただあの、昨日ちょっと寝付けなかったみたいだから…」 
アニス「…何でそんなこと知ってるの? あーーーやしーーーい! 大佐ー! ルークとティアが!」 
ジェイド「昨晩なら、二人でどこかに出掛けてましたねぇ」 
一同「!!!」 
ティア「た、大佐!違います!私とルークはそんなんじゃ…!」 
ルーク「…んあ……あーよく寝た。ん?どうしたんだ、何か盛り上がってるけど」 
ガイ「ルーク…大人になったな」 
ルーク「はぁ?突然なんだよ。意味わかんねー」 
アニス「オクテだとばっかり思ってたら…やりよった…」 
ナタリア「ルーク…いえ、もしそうであっても、私とキムラスカを支えてくださいましね」 
ルーク「???」 
ティア「……ばか……」 

ジェイド(やれやれ…) 
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