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ベースシールドを自分で作る

概要

  • 楽器用のシールド線を自作する
  • とりあえず標準フォーン同士の不均衡型を作ってみる

目的補足

世にあるシールド線は割と高価だったりするわけですが、端子やケーブルの単価は割と高くもないのです。

これは、技術コスト・物流コスト・故障コスト・利益上乗せ分などが含まれているために高いのだと、あいすは勝手に思っています。

ならば自分で作れるようになってやろう!という魂胆だったりするのです。

フォーン端子に関する補足

例えばヘッドホンのフォーン端子は3極です。

端子の先端から順に、絶縁リング(緑や黒のリング)を境目にして、(T)チップ・(R)リング・(S)シールドという部位名称があります。

  • (T)チップ:レフト(左)
  • (R)リング:ライト(右)
  • (S)シールド:アース

また、同じ3極でもモノラル用途に使うことがあります。ノイズに強いです。

  • (T)チップ:ホット(正位相)
  • (R)リング:コールド(逆位相)
  • (S)シールド:アース

ノイズに強い理由はこの辺参照。http://www.ceres.dti.ne.jp/~warnerg/SHOBI/TOSS/09/balance.htm

ただし、TRSモノラルに対応した端子(というか機器)じゃないと意味ないです。

ギターケーブルなどは、2極の端子が殆どです。リングがない状態です。

ケーブルに関する補足

2芯と1芯

例えば、Beldenの8412とか8422とかは2芯です。3極端子のケーブルを作れます。 芯線が、白と黒の皮膜でそれぞれ覆われていることが多いようです。

同じBeldenでも、9395は1芯です。この場合、2極端子のケーブルしか作れません。 芯線は、白(ないし透明)の皮膜で覆われていることが多いようです。

結線

2極端子と2芯ケーブルとの結線は、数通りありますので、どれかを選ぶ必要があります。

  • 白をホット、黒をアース、スリーブは絶縁処理
    • いわゆるツイストペア。絶縁ははんだで固めてゴムテープでいいのかな。
  • 白と黒をホット、スリーブはアース
    • 音屋さんとかがやるらしい(白の方が切れても黒の方が残ってる→芯線の断線対策)
  • 白をホット、黒をアース、スリーブは上流だけアースで下流は絶縁
    • 上流・下流という方向性があるケーブルになるが、ノイズは一番少ないらしい。

調べたこと

世の中にははんだ付けせずにすむプラグもありますが、今回は敢えてはんだ付けする方向で調べました。

必要なもの

まずは道具類。

  • はんだごてとこて台:はんだづけに必要です
  • ニッパー:ケーブルを切断したりするのに使います
  • ペンチ:コネクターの金属を曲げたり、圧着させたりする時に使います
  • カッター:ケーブルの被膜をはがしたりするのに使います
  • 定規やメジャー:ケーブルの長さを測ったりするのに使います
  • タオル:汗を拭くために使います

皮膜剥がしも結構な値段で売られていますが、オーディオケーブルに関してはあまり有効策とは言えないようです。

理科の時間に導線の皮膜を頑張って削ったあの瞬間を思い出しながら、自力でカッターとペンチを使ってやるのが良いみたいです。

続いて材料類。

  • オーディオケーブル
  • フォーンジャック
  • はんだ

こんだけ?って思う人は、一度フォーン端子の中身を見てみるとよいです。こんだけですから。

はんだ付けの技術に自信がない自分は、融点の低いはんだを選びます。融点が高いと、その分高熱を与えねばならず、その分手早さを要求されるからです。銀とか銅とか要注意。

他に必要なものとして、できあがったケーブルのチェックをするための何かが必要です。

とりあえずBEHRINGERの『CT100 Cable Tester』があるとよいですが、正常なケーブルと聞き比べるだけで良いなら、それでよいかと。

手順

まず環境整備編。

  • 換気が整っているかチェック
  • 電源と材料と道具を一通りそろえる
  • 言葉の通じない人や動物がいる場合、入ってこないような措置をとる(お互い危険なので)
  • こて台の水差しに水を注入し、スポンジを湿らせる
  • はんだごてに電気を通す

続いて材料準備編。

  • ケーブルをニッパーでカット(好きな長さで)
  • はんだが長い場合は適当な長さに切っておく
  • ケーブルにキャップを通しておく
    • 方向に注意。はんだ付けした後じゃ遅いのでこのタイミングで入れるしかない
    • 作業中に動いてウザいと思うならでかいクリップなどを使っておさえておけばいい

この時点でトイレにまだ行っていなければ行った方がいいかもしれない。排泄欲求は集中力を削ぎます(人によっては逆に集中力が増すこともありますが)。

続いて製造編。片側分の手順です。両側やることになります。

  • 外側の皮膜を削る(12mmくらい)
  • アース線を外側に曲げる
  • 内側の皮膜を剥がす(9mmくらい)
  • コットンとかあれば取り除く
  • アース線をまとめる
  • 芯線を露出させる(3mmくらい)
  • アース線を適当な長さにカット
  • アース線を軽くねじって束ねる
  • 芯線とプラグをはんだ付けし、金属を若干内側に曲げる(ペンチ使用)
  • アース線とプラグをはんだ付け
  • 放置(冷やす)
  • プラグとケーブルを固着させる部分(爪みたいなの)をペンチを使ってケーブルに固着させる
  • キャップをしめる

あとはチェックしておしまいです。

実践

1時間半かかりましたが、できました。

ちなみに使ったものは、

  • BELDEN 9778B(3.5m)
    • 10m買って、ニッパーで切りました
  • NEUTRIK NP2RX-B
    • ノイトリックのL字型のプラグです。金メッキ
  • NEUTRIK NP2X-B
    • ノイトリックのストレート型のプラグです。金メッキ
  • ケスター 44
    • ハンダです。BELDENの純正ケーブルに使われているという話だったのでこれを使いました

とりあえずノイズが乗るようなことは今のところなし。

ベース用として作りましたが、音量が小さいです。 比較相手はFender製のシールドなんですが。

これは明らかに熱の加えすぎでケーブルがアレになっちゃってるものと思われます。 はんだ付けのテクニックがまだ足りない。精進します。

※芯線を露出させるさいに、ケーブルストリッパーで芯線も何本か切り落としていたようです。

参考

  • http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1261649.html BELDENケーブルとSwitchcraftプラグで自作シールドを作りたい人が、他のお勧めや、あると便利な作成工具、作成に当たっての注意点などを質問しています。
  • http://shiroiharu.blog.eonet.jp/audhio/2009/05/rcabelden8412-1.html BELDEN 8412で両端RCAのケーブルを作ってます。 RCAプラグはフォルテシモオーディオの高級金メッキRCAプラグを使用しているようです。ハンダ付け作業不要らしいですが、精密ドライバーセットが必要とのことです。
  • http://ta2020.huuryuu.com/cable.html BELDEN 8412で両端RCAのRCAケーブルを作ってます。 RCAプラグはCLASSIC PROのR14GAとR14GBですね。格安ブランドであるCLASSIC PROの割には、見た目に良い感じのプラグだと思います。はんだ付けが必要です。
最終更新:2009年07月20日 20:06
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