手描きMADの中で、画面のすべての構図と動きをオリジナルで作るものの
作り方。
※この項では、いわゆるセルアニメーションの技法で作られるものを解説しています。
他にも多くの異なる制作技法があり、またセルアニメーションの制作においても、
この項の例とは大きく異なった方法を採っているものも多くみられますので、
各自工夫して制作してみてください。
基本
①コンテを描き、動画の基本的な構図を決める
②設定を詰めながら、レイアウトを清書する
③原画を描き、必要なら中割り(動画)を描く
④背景やエフェクト素材を描く
⑤セルと背景を重ね、音声を合成し動画にする
基本は以上。以下はさらに詳しい作り方です。加筆修正求む。
作り方
どのような動画を作りたいのか、そのイメージが出来上がっていることを前提とします。
1.コンテを描く
イメージを絵柄と文章によってメモし、制作の骨子を固める。
コンテには、絵を伴った「絵コンテ」と、文字のみでメモされた「字コンテ」がある。
いずれもタイムライン上の絵や画面の切り替わり、音声の動きを明確に描き出すことが目的であり、
個人制作の場合は、どういう映像をつくりたいのかというアイデアを忘れてしまわないためのメモであり、
複数で制作する場合は、その映像イメージを全員に伝えるための方法を兼ねる。
ネット上で公開されている絵コンテ用紙などもあり、こういったものを利用するとよく整理されて書ける。
ここではメモをとるための絵なので、ラフ絵、または棒人間と矢印のみでもおk。
ここで出来るものは
2.設定を詰める
キャラクターデザイン、場面の背景やその他描くものの絵柄を決定する。
これは絵を描きながら決めていってもいいし、先に決められるなら決めてしまったほうが後から楽。
短い動画を作る予定であったり、動きが小さい動画を作る場合にはあまり重要ではないが、
少し長めの動画を作ったり、ぐりぐり動かそうと思うと先に決まっている方が描くのが楽になる。
特に、描いているうちに絵柄が少しずつ変わっていってしまう人などにはお薦め。
例:キャラの三面図、表情の例、背景や場面の物の配置図、など
ここで出来るものは
3.画面レイアウトを描く
コンテをもとに、原画を描く元となる清書をする。あるいは原画の1枚目を背景ごと描いてこれにあてる。
背景とキャラをどのくらいの大きさで描くのかなどを決めるために、1枚の絵で清書してみる。
この絵をもとに原画と背景を描いていくので、修正しながら画面のレイアウトを確定する。
全カットのレイアウトを先に描く人もいれば、特に意識せずにカットを順に描いていく人もいる。
個人制作ではあえて「レイアウト」なるものが独立した工程として必要というわけではないが、
画面構成を決定し清書する作業となるので、重要なファクターであることには変わりない。
コンテの清書と考えればよい。
ここで出来るのは
4.原画、動画の作画
コンテとレイアウトをもとに、線画で動きを描いていく。
動きのキーとなるコマ(動きはじめ、動きの中間や加減速のポイント)を描き、これを原画とする。
タイムシートにフレームの位置をメモし、撮影編集の時点で忘れず再現できるようにしておく。
あるいは作画と同時に編集ソフト上で並べながら、各コマの表示時間を調整しながら作画していく。
この時点で、中割りをどこに何枚入れるのかを決め、タイムシートにメモしておく。
原画をもとに、中割り(動画)を描いていく。
ただ動きを滑らかにつないでいくだけでなく、どういった動きをさせたいのかを考えながら描くとよい。
コマ数で割って単純に間を取っていくのはちゃんとした中割りにはならず、ただのモンタージュのように
なってしまうので注意が必要。中割りを描くと違和感のある映像となる場合は、中割りを入れることで
不自然になるのではなく、意図していた動きに対して正しく中割りが描けていないということである。
ここで出来上がるのは
- 線画×必要枚数 + タイムシート(あるいは編集ソフト上のタイムライン)
5.彩色
彩色には、SAIなどのペイントソフトで色を塗るのと、セルペインターやAniLaPaint、
RETAS!などのアニメ彩色ソフトを使う方法がある。
○SAIでの彩色方法・・・(未記述、Wiki内にSAI使用法ページを作ってくれる人募集)
※SAIなどで線画を描いてそのまま彩色する場合は、先述の線画画像を飛ばして彩色済み画像ができあがる。
○アニメ彩色ソフトでの彩色方法・・・(未記述、Wiki内に使用法ページを作ってくれる人募集)
※紙上作画に特化した彩色ソフトも多く、数クリックで1枚塗り終えることもできる。
彩色した画像は、透過情報を含んだ形式(PSDやTGAなど)で保存する。
ここで出来上がるのは
6.背景を描く
ペイントソフトを用いて、背景を描く。
レイアウトを元に背景を描いていく。セルに比べ表示時間が長いので、枚数の割に労力がかかる部分である。
背景がスライドして動いたり揺れたりする場合は、その分も考えて描く必要がある。
(横スライドなら横長の背景、揺れるなら揺れる方向に余白をとっておく)
キャラの手前に来るような部分も、背景との色を合わせる意味でもここで描くことが多い。
ここで出来上がるのは
7.撮影と編集
背景とセル画像を合成して画面を作り、音声を合成して動画にする。
編集ソフト上で並べて一気に動画として作る方法と、連番画像を1枚ずつ作ってAVIに変換する方法などがある。
AnimeStudioやPremierなどの編集ソフトを利用すると、スライドやズームなどが簡単にできる。
AnimeStudioはフリー版で大体のことができ、Premierはエフェクトや字幕なども細かく入れることができる。
※ただ、Premierは連番画像を扱うような編集は実は得意ではなく、アニメのセルを並べるような編集作業を
※想定しているのは、Adobe製品の中ではAfterEffectsである。が、高い。
細かい使用方法は、各ソフトのヘルプや解説サイトなどを参照。
音声を合成してAVIなどで出力する。
連番画像を1枚ずつ作る場合は、ペイントソフト上などで背景の上からセルを重ねて位置を合わせ、
1枚ずつ画像出力する。これをJPG2AVIなどでAVIに変換し、動画にする。
AviUtlなどで作ったAVIを読み込み、用意しておいた音声と合成して出力する。
ここで出来上がるのは
あとは公開するサイトの仕様に合わせてエンコードするなりして、アップロード。
- ちょうど良いサイズなどはありますか? -- 初心者です (2009-03-11 19:15:13)
- 画面のスライドはどうやってするのですか? -- 名無しさん (2009-04-04 22:12:05)
- 線画にはどんな紙を使えば良いんでしょうか? -- 名無しさん (2009-04-25 16:24:56)
- >>※紙上作画に特化した彩色ソフトも多く、数クリックで1枚塗り終えることもできる。 ここんとこ詳しくやれよと。 -- 名無しさん (2009-06-12 10:01:28)
- どんな形式で線画など保存するのが良いでしょうか。 -- 名無しさん (2009-07-20 17:22:03)
- 「Q.一枚の絵をスクロールさせるには、どうすればいいの? A.長い1枚絵を作って動画編集ソフトでスクロールさせる スライドさせる絵は、作成する動画よりも大きいサイズで用意する。」http://www40.atwiki.jp/tegakimad/pages/12.html#id_2c322a68から引用させていただきました -- 名無しさん (2009-10-19 17:28:47)
- ニコニコ動画ならサイズは512×384でいいはず。 -- 名無しさん (2009-12-12 19:44:42)
- >>ここんとこ詳しくやれよ 紹介されてるヤツ片っ端からダウンロードして自分で一回使えばいい話だろ。 -- 名無しさん (2010-03-08 11:42:20)
- >>ここんとこ詳しくやれよ 加筆修正求むとあるんだから、あなたが試して加筆して差し上げればいいのではないでしょうか。 -- 名無しさん (2010-09-12 01:54:48)
- コンテ→一一フレーズ分描く→組み上げ→描く→組み上げって作るがやっぱ効率悪いのかな・・? -- 名無し (2012-06-23 14:09:39)
- >>やっぱ効率悪いのかな・・? 効率悪いがそれを続けていくといずれ原画全部書いてから修正したり中割り書いたりする様にどうせなる。遠回りだが自分理論作れるし悪いやり方ではない。がんばれ -- 名無しさん (2012-12-15 04:47:14)
- 1秒間何枚とかっていう、設定を決めても速さが変わったりすると、どうやって描けばいいのかわかりません・・・。教えて下さい…。 -- ツバサ(ド素人です。) (2013-07-29 09:56:27)
- 全然わかんない・・・ -- みー (2013-08-06 14:03:00)
- わかんないんなら自分でわかんないとこググればいいじゃん -- 名無し (2013-08-19 14:31:03)
- いろいろ大変そうだな~ -- わ~お (2014-02-03 22:16:55)
- 応援してます -- 名無しさん (2015-09-02 17:35:28)
最終更新:2015年09月02日 17:35