■ゆにばちゃんと『きいろいおにいさん』■


「というわけで、雨雫と雨弓はラブラブなのさ。……この世界ではね」
黄色いお兄さんは、そう言って悲しそうな顔をしました。
ゆにばちゃんは困り顔です。
だって、グソク様の話を聞きに来たのに、微妙に関係ない話が混じってた上に少々下品な内容だったのですから。
「こう見えてもボクは女子高生なんだから、下ネタは控えて欲しかったです」
ゆにばちゃんは正直な感想を言いました。
「でも貧乳でパイズリしようと頑張るのって興奮するよね?」
黄色いお兄さんはおそろしく空気をよめない発言で同意をもとめました。

ごごごごご。
ゆにばちゃんの様子が変です。
「また……っ! パイズリとか言った……っ!」
胸の小ささをとても気にしているゆにばちゃんは、ばくはつしそうです。
「あっ! でも俺は貧乳好きだよ! 畢も金雨も貧乳カワイイし、ゆにばちゃんも貧乳カワイイ!」
黄色いお兄さんは全力で地雷を踏みました。
どれみふぁそらしどー。
低周波ナックルがフルチャージ!
ずばちゅん!
黄色いお兄さんの胸に、ゆにばちゃんの電気パンチが炸裂しました。
ゆにばちゃんの殺人技、体外式加細動攻撃です!
黄色いお兄さんは、心肺停止してひっくりかえりました。

どれみふぁー。
さらに電気チャージの音!
ゆにばちゃんは拳を振り上げ、動かないお兄さんの心臓にふたたび電気パンチしました。
「がふっ! ごほっ、ごほっ」
黄色いお兄さんが息を吹き返しました。
AEDパンチは成功です!

「これに懲りたら、下ネタは程ほどにしてくださいねっ!」
「アッハイ」
黄色いお兄さんは弱々しく返事をしました。

(めでたしめでたし)



最終更新:2013年06月19日 10:17