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日本のとある山奥にある、小さな村。そこに、二人の女性の姿があった。

「MEIKO姐さん、KAITOさんから連絡がありました。6/さんに接触、彼に別次元の6/の能力を一部移植したそうです」
「わかったわ。また何かあったら、すぐ連絡するように伝えて」
「わかりました」

MEIKOと呼ばれた短髪の女性からの指示に、白い髪を長く伸ばしたもう一人の女性は素直に頷く。

「ふう……。それにしても悪かったわね、ハクちゃん。あなたまでこんなやっかいごとに巻き込んじゃって」
「いえ、そんなこと言わないでください。私なんかが姐さんやみんなの役に立てるんだったら、喜んで協力しますよ」
「そう言ってくれると、こっちも気が楽になるわ」

微笑を浮かべながら、言葉を交わす二人。その時、彼女たちがいた部屋の扉が、ゆっくりと開かれた。
その向こうから、揃いのコスチュームに身を包んだ少年と少女が姿を見せる。

「リン、レン、早かったわね。何か有益な情報は……」

現れた二人に話しかけた、MEIKOの表情が凍りつく。突然二人の片割れ……リンが、自分に銃を向けたからだ。

「え……?」
「姐さん、危ない!!」

驚きのあまり硬直するMEIKOを、ハクが突き飛ばす。その瞬間、銃声が響いた。
放たれた銃弾は、ハクの側頭部を穿つ。真っ赤な血が飛び散り、それきりハクは動かなかった。

「リン……! あなた、なんでこんな事を!!」

顔面を蒼白にしながらも、MEIKOはリンをにらみつける。だがリンは、その射抜くような視線を受けていながら楽しそうに笑っていた。

「ごめんね、MEIKO姉。私たち、裏切っちゃった♪」

まったく悪びれる様子も見せず、無邪気な声でリンは言う。

「なんですって……?」
「僕ら、DIO様の部下になったんだ。それで姉さんたちのことを話したら、邪魔になりそうだから殺して来いって」

衝撃を隠せないMEIKOの前で、レンもまた笑う。そして、リンと同じように拳銃を取り出した。

「そういうわけで姉さん、悪いけど死んでね」

ためらうことなく、彼は銃口を姉に向ける。そして引き金を引こうとした、刹那。

「魔法カード、光の護封剣!」

部屋の中に、謎の叫び声が響く。同時に、無数の光の剣がリンとレンを取り囲んだ。

「ちょっと、何よこれ!」
「動けないよ!」

予想外の事態に、リンとレンは戸惑う。その間に、オレンジの髪の少女とヒトデのような髪型の少年が部屋に入ってきた。

「MEIKOさん、大丈夫?」
「ネルちゃん! そっちの子は?」
「話は後! 今は逃げるよ! 遊戯君、お願い!」
「任せろ! カース・オブ・ドラゴン召喚!」

遊戯と呼ばれたヒトデ頭の少年が、カードを1枚腕に装着した機械にセットする。
すると彼の前に、不気味な容貌の飛龍が出現した。

「さあ、乗ってくれ!」
「う、うん!」

遊戯に促されるがままに、MEIKOは飛龍の背中に飛び乗る。
続いて遊戯本人とネルも乗ると、飛龍は屋根を突き破って外へ飛び出した。


◇ ◇ ◇


数分後、MEIKOたちは適当な場所に腰を落ち着けていた。

「それじゃ、改めて紹介するわね。こっちは武藤遊戯君。偶然出会ったんだけど、私たちに協力してくれるって」
「私はMEIKOよ。よろしく、遊戯君。それと、さっきはありがとう」
「なに、あんたが気にする必要はないぜ」

MEIKOと遊戯は、がっちりと握手を交わす。

「それにしても、まさかあの二人が裏切るなんて……。いったい何があったのかしら……」
「落ち込まないで、MEIKOさん。きっとあの二人は、洗脳か何かされて操られてるのよ。
 でなきゃ、私のレンきゅんが裏切るはずなんてないもの!」
「ああ、確かにあの様子は異常だったな」
「……」

ネルの発言につっこもうとしたMEIKOだったが、その前に遊戯が喋ったためタイミングを逸してしまう。

「とにかく、二人を操ってるやつを倒せばレンきゅんたちは正気に戻るはず!」
「俺も同意見だ。同士討ちになる前に、大元を叩いた方がいい」
「そうね……。悪いけど、それを二人にお願いしてもいいかしら? 私は、KAITOからの連絡をいつでも受けられるようにしておかなきゃいけないから」
「任せて! 絶対レンきゅんを取り戻してみせるんだから!」
「俺も引き受けたぜ」

言うが早いが、ネルと遊戯はその場から走り去る。その後ろ姿を眺めながら、MEIKOは大きな溜め息を漏らした。

(ごめんね、みんな。けど、私たちはやらなきゃいけないの……。知ってしまったからには、ね……)


【午前7時10分/日本】
【MEIKO@ボーカロイド】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】なし(支給品一式は置いてきてしまった)
【思考】
1:ミクを手助けする(?)
2:KAITOからの連絡を待つ

【亞北ネル@ボーカロイド】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、携帯電話
【思考】
1:レンたちを操っている相手を見つけ出し、倒す

【武藤遊戯@遊戯王】
【状態】健康
【装備】千年パズル、デッキ&デュエルディスク
【道具】支給品一式
【思考】
1:ネルたちに協力
2:レンたちを操っている相手を見つけ出し、倒す


一方その頃、リンとレンは自分たちの主の元へ帰還していた。

「そうか、しくじったか……」
「申し訳ありません、DIO様」
「それでも一人は始末したのだろう? それで良しとしておこう。
 すでに日は昇った。吸血鬼である私は、外を出歩くわけにはいかない。
 つまり、君たちに頑張ってもらわねばならないんだ。
 次の命令があるまで待機して、体力を温存しておきたまえ」
『かしこまりました、DIO様』

主たるDIOの言葉を、リンとレンは声を揃えて承諾する。

(バトルロワイアルか……。この混乱を利用すれば、このDIOが世界を手に入れることも不可能ではないはず……。
 そのために、邪魔者には消えてもらわないとな……。余り上等とは言えないが、それでも貴重な手駒だ。
 しっかりと私のために働いてもらうぞ……)

自らの忠実な僕と化した双子の前で、DIOは邪悪に笑う。


【午前7時10分/日本・雛見沢村】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:カオスロワの混乱に乗じて、世界を制覇する
2:邪魔者はリンとレンに始末させる

【鏡音リン@ボーカロイド】
【状態】肉の芽
【装備】デリンジャー
【道具】支給品一式
【思考】
1:DIOに従う

【鏡音レン@ボーカロイド】
【状態】肉の芽
【装備】S&W
【道具】支給品一式
【思考】
1:DIOに従う

【弱音ハク@ボーカロイド 死亡】
最終更新:2009年05月24日 00:34