秋葉原の一角。聖杯戦争に参加する者たちがぶつかり合うこの街で、聖杯戦争には関係のない二人の参加者もまた戦いを繰り広げていた。
邪悪な意思に支配される道化師・ドナルドと、その狂気を浄化するべく立ち向かう霊能力少女・伊澄である。
二人の戦いは、膠着状態に陥っていた。お互い高い実力を持つゆえに、なかなか決定打を与えられないのだ。
「うーん、なかなか接客のしがいのあるお客さんだなあ」
激戦の最中であるにもかかわらず、ドナルドは笑っていた。もっとも、それは狂気の笑みであったが。
「だけど、そろそろ満足してもらいたいなあ。これでどうかな?」
そう口にすると、ドナルドは大きく飛翔する。そして、自らの体積の二倍はありそうな巨大ハンバーガーを出現させた。
「ビッグマックだ!」
叫び声と共に、ドナルドはハンバーガーを落下させる。その落下速度は、伊澄の予想を大きく上回るものだった。
(まずいですね、迎撃にしろ回避にしろ、時間が……!)
自らの危機を悟り、伊澄の頬を冷たい汗が伝う。それでも精一杯の抵抗を彼女が見せようとしたその時、戦闘に参加する
新たな影が現れた。
「破!」
突如として現れたその男は、異形の右手をビッグマックに突き立てる。
すると、ビッグマックは激しい光と共に四散してしまった。
「そこの君! 大丈夫か!」
「ええ、大丈夫です。お助けいただき、感謝いたします」
男からの呼びかけに、伊澄は丁寧に応対する。一方、技を阻止されたドナルドは華麗に宙を舞いアスファルトの地面に着地していた。
「おや、新しいお客さんかな? でも、残念ながらそろそろ品切れなんだ。
二人のお客さんをおもてなしするのは厳しいかなあ。
いったん食材を入荷してくるね。お客さんを待たせるのはドナルドも不本意だから、できるだけ早く戻ってくるよ」
笑顔で言うと、ドナルドは撤退を開始する。
「逃がさん!」
追撃しようとする男だったが、ドナルドの移動速度は常軌を逸していた。
5分と経たぬうちに、男はドナルドを見失ってしまう。
「くそ、逃がしたか……」
「あの男を野放しにしておくには危険ですが……。我々の足では追いつけませんね。
向こうからもう一度接触してくるのを待つしかありませんか……。
それはそれとして、お名前を聞かせていただけませんか? 私は、鷺ノ宮伊澄と申します」
「ん、ああ。俺は鵺野鳴介。教師だ。どうやら君もそうみたいだけど、霊能力者の端くれだよ」
「おお! ではあなた様があの有名な、地獄先生ヌードル……!」
「いや、それを言うならぬ~べ~。俺、麺類じゃないから」
「冗談です」
律儀にツッコミを入れるぬ~べ~の前で、伊澄はしれっと言い放つ。
「まあ、何はともあれ」
「目的はおそらく同じ、協力した方が良さそうだな」
「ではこれから」
「よろしく」
ここに、霊能力者同士の強力タッグが誕生した。もっとも、伊澄の方向音痴を考えればいつまで続くかは疑問だが……。
一方、その頃ハルヒは……。
「ハア……。ドSな
キョンっていうのも、普段とのギャップで萌えるわね……」
戦闘にまったく気づかぬまま、一仕事終えて幸せそうな笑みを浮かべていた。
【1日目07時45分/日本・秋葉原】
【ドナルド・マクドナルド@マクドナルド】
【状態】疲労(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハンバーガー×50、
金属バット
【思考】
1:自然に体が動いちゃうんだ☆
2:食材の入荷(体力の回復)を待つ
【鷺ノ宮伊澄@ハヤテのごとく!】
【状態】疲労(大)
【装備】札
【道具】支給品一式
【思考】
1:
織田信長を倒す
2:ドナルドを滅する
3:ナギなどの知人を捜す
【鵺野鳴介@地獄先生ぬ~べ~】
【状態】健康
【装備】数珠
【道具】支給品一式
【思考】
1:危険人物を無力化する
2:ドナルドを倒す
【
涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】さわやかな疲労(性的な意味で)、絶頂直後
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、大量のハルヒ×キョン同人誌
【思考】
1(建前):
SOS団を再結集、平行世界について調べる
1(本音):キョンを見つけて○○とか××とかする
2:気持ちよかった……
最終更新:2009年06月04日 00:28