数時間の休眠の後、レンはがくぽに今までの経緯を包み隠さず話した。
最初は
KAITOやMEIKOの指示に従ってこの殺し合いの裏舞台で奔走していたが、リンと一緒に兄弟を裏切って
DIOという男の元についたことまで。
「なんと……KAITOらが何かをたくらんでいることは、某も本人からの書簡によって知ってはいたが……
あれほど兄弟に懐いていたお前が、よもや離反するとはな」
「……仕方なかったんだよ。リンが兄さんたちを裏切ると決めた以上、僕もそうするしか道は無い。
僕らは二人で一人なんだから」
「ふむ。まあ、殊勝な決断と言えなくも無いが……これから一体どうするつもりだ?」
「出来ればリンやDIO様と合流したいけど、どこにいるかも分からないんじゃなあ……
あと、放火犯もどうしかしたいけど、とても僕らじゃ適いそうに無いヤツだったし。
あーあー、せめてミク姉だけでもなんとか出来ればなあ」
「
初音ミクか? あれもお主の実の姉であろう?」
「ふん、あんな奴を姉だなんて思ったことはないよ。サムネのパンチラで釣るしか能の無いくせに、いつまでもボカロ筆頭格に居座り続けて……
そのおかげで僕らがどれだけ苦渋を舐めてきたことか。『仕事を選べない男性陣』とか言われてさ。
だから僕はこの殺し合いの開始を聞いたとき、真っ先にミク姉を消すことを考えたんだ」
レンの思いもよらない告白にがくぽは動揺したが、彼の『ミクのせいで煮え湯を飲まされている』という意見には、がくぽとて賛同する気持ちが無いわけではない。
前々からあのパンチラ担当ネギ女を心憎く思っていたのは事実だ。
なので、場合によってはレンに加勢するのもやぶさかではない、と思ったのだが、
「しかし、KAITO殿が黙ってはいないだろう。あの御仁は妹思いだ」
「うん、実際僕らと協調してミク姉を葬るために動いてたルカ姉も、KAITO兄さんに妨害されて上手くはいってないみたいだ。
どうもKAITO兄さんは何かとんでもなくでかいことをたくらんでるみたいだけど、それは置いておいても、あの人の目がある以上は迂闊に動けない。
DIO様の軍門に下ればかなり楽にミク姉を屠れると思ったんだけど、いまや連絡も付かないし……」
「だったら、僕と手を組む気は無いかい?」
唐突に二人の前に現れたのは、見慣れぬ格好をした少年だった。
「貴様、何奴か?」
刀に手をかけるがくぽだが、少年は臆する様子も無く言う。
「まあそんな警戒するな。僕の名前は12/。君たちの同類の手によって生み出された、しがないレプリカさ」
「何だと? その、そなたを作った我らボーカロイドの同類とは一体……」
「ま、その話は追々として……僕には、今初音ミクと6/がいる場所の正確な情報が分かる。
どうだい、取引して見る気は無いかい?」
試すような12/の口調に、若干の反発を覚えながらレンは答える。
「でも、今のミク姉と6/さんはサーヴァントだ。とても僕らが真正面から戦って勝てるような相手じゃ……」
「ああ、『真正面から戦えば』、な」
12/の口元が微かに歪んだ。
「だが、どんな人間にも弱点はある。例えば……これだ」
そう言って12/が指を鳴らした瞬間、そこに二つの十字架が出現した。
その十字架に縛り付けられているのは二人の女子高生。二人とも、露出したお尻を真っ赤に腫らしている。
「こ、これは一体……」
「KAITOあたりから知らされていないかな? 初音ミクのマスターにしてサーヴァントである6/という男の弱点は『
岩崎みなみ』だと」
「では、この者たちこそが……」
「ああ、そういうことさ。こいつらを上手く使えば、ミクを支えている6/をどうにかすることが出来る。
となれば、ミク自身を攻略するのもたやすい、というわけさ」
12/はそう説明し終わると、挑戦的な目つきでレンを見つめた。度胸を試している、と言ったところか。
「ふむ、弱者を人質にするのは少々気に喰わぬが……相手の弱点を突くのは兵法の常道でもあるな」
そう呟いたのはがくぽである。続けて、レンが口を開いた。
「いいぜ、お前と手を組もう。お前の策の通りに上手くいけば、あのパンチラ担当ネギ女に一泡吹かせてやれるぜ!!」
【一日目・午後七時/金星・雛見沢村】
【鏡音レン@ボーカロイド】
【状態】肉の芽
【装備】S&W
【道具】支給品一式
【思考】
1:12/と手を組み、ミクを抹殺する
【神威がくぽ@ボーカロイド】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:状況を吟味し、賞賛があるならレンに加勢する
【12/@現実?】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:7/と協力して6/を殺し、本物になる
2:レン達と手を組み、ミクと6/を撃破する
【岩崎みなみ@らき☆すた】
【状態】気絶、お尻真っ赤
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:気絶中
【
小早川ゆたか@らき☆すた】
【状態】気絶、お尻真っ赤
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:気絶中
最終更新:2009年07月14日 08:17