この惑星の住人は無意味な生存競争を繰り広げている。
「死ね!」
目の前の少女もこの無意味な殺し合いに乗っているのだろう。
会ったばかりの私に向かってバズーカ砲を発射してくる。
しかし私は超能力で弾の軌道を逸らす。
「そんな!?」
ありえない方向に曲がって飛んでいく弾を見て、少女が驚きの声を上げる。
私はその隙を逃さない。
一瞬で少女との間合いを詰め、手に持っていた刀で少女の喉笛を切り裂いた。
喉を切り裂かれた少女はそのまま仰向けに倒れ、
しばらくの間、口をぱくぱくと動かし、何かを言おうとしていた。
しかし喉に開いた穴から、血が溢れてくるゴボゴボという音しか聞こえなかった。
それでも私は超能力で少女が何を言おうとしていたかわかった。
「ジュン……イチ……」
この少女もきっと
守りたいものがあったのだろう。
この少女も無意味な生存競争の犠牲者なのだ。
そう思ったとき、私の中である一つの感情が生まれた。
この殺し合いを始めた主催者への激しい怒り。
(ユルサナイ)
この惑星の住人は無意味な生存競争を繰り広げている。
だがそれは彼等が望んで行っているのではない。
全てはこの殺し合いを始めた主催者が原因なのだ。
(ユルサナイ)
私は主催者を決して許さない、必ずこの手で討ち取ってみせる。
進むべき道は決まった。が、その前にすることがある。
私は先程殺してしまった少女を見る。
この場に野晒しにするのも不憫だ、ちゃんと埋葬してあげなくては。
私は少女の亡骸を埋葬しようと抱き上げた。その時。
「君もこの
ゲームに乗ってしまってるんだね」
背後から声をかけられ、私は少女の亡骸を抱えたまま後ろを振り向く。
「その少女を殺したのは君だね?隠しても無駄だよ、君が刀でその子の首を切るのを見たからね」
私が振り向いた先にいたのは、緑色の奇妙な生物だった。
「僕はこの殺し合いを止めなきゃいけないんだ。それがムックとの約束だから……」
そういいながら緑色の生物は肩にかけたデイパックから一本の槍を取り出した。
「だから僕は殺し合いに乗った人間を倒さなきゃいけないんだ!」
この生物はどうやら私が殺し合いに乗っていると勘違いしているらしい。
困ったものだ。見ていたってどの辺りから見ていたんだ。
そんな私の疑問をよそに、緑色の生物は私に迫ってくる。
しょうがなく私は少女の亡骸を地に降ろし、刀で相手の攻撃を受け止める。
「ヌウゥ!!」
想像以上の相手の強さに思わず呻き声を上げてしまった。
「へえ……僕の攻撃を受け止めるとはなかなかやるね」
今の一撃で私はこの生物と自分との力の差を把握した。
結論。今の私では勝てない。
やはりもともと戦闘用のスキルを与えられていない私では限界がある。
ここは援軍を呼ぶべきだろう。
(現在、地球の日本にいる、他のインターフェースを検索……該当者1名
該当者に至急バックアップを要請する。該当者のパーソナルネームは……)
「急用ができた、少し寄り道をしたい」
「え?」
私――ハクオロは、隣りを歩いていた少女の言葉に思わず間抜けな声を出してしまった。
この少女の名前は
長門有希。
ついさっき出会ったばかりだ。
どうやら彼女は殺し合いをする気は無く、この日本という島のどこかにいるSOS団の仲間を探しているらしい。
私も当然殺し合いをする気は無い、そしてこの少女と同じように人を探している。
この世界のどこかにいる、大事な家族のエルルゥを。
私達は共通の目的を持っているということから、二人で行動を共にすることにした。
そしていざ出陣!
そう思った矢先に彼女が突然言ったのだ。
「急用ができた、少し寄り道をしたい」
彼女が繰り返す。
「急用……?どうしたんだ突然?」
「他のインターフェースからの応援要請が入った、直ちにバックアップに向かいたい」
彼女の言葉の意味はよくわからないが、恐らく重要なことなのだろう。
私の顔を見つめる彼女の目には、強い意志の光が宿っているようにみえた。
「わかった。いいだろう」
私は彼女の頼みを了承した。
この少女は私がダメだと言ったところで、一人で行ってしまうだろう。
その結果、向かった先で危険な目に遭い、次の放送で彼女の名が呼ばれしまったら私は後悔するだろうからだ。
「ありがとう」
いつの間にか私の前を歩いていた少女がポツリと呟いた。
【東京都多摩市
三日目 12時】
【ガチャピン@ひらけ!ポンキッキ】
[状態]:被爆
[装備]:グングニル、薙刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:まずは目の前の男を倒す
2:味方を集め、主催者を倒す
3:子供たちを救う
【ジョーンズ@サントリー缶コーヒーのボス】
[状態]:健康
[装備]:日本刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:バックアップを待つ、それまで時間稼ぎ
2:目の前の生物をどうにかする
3:少女の遺体を埋葬する。
4:無意味な殺し合いを止める
【朝倉音夢@D.C.S.S 死亡確認】
【東京都内のどこか 三日目 12時】
【ハクオロ@
うたわれるもの】
[状態]:健康
[装備]:マイナスドライバー
[道具]:支給品一式
[思考]
1:長門の寄り道に付き合う
2:長門と共にエルルゥ、SOS団を探す
【長門有希@涼宮ハルヒシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]:
1:援護に向かう
2:ハクオロと共にエルルゥ、SOS団を探す(
キョン、ハルヒ優先
最終更新:2007年01月13日 13:43