6/と12/の戦いも続いていた。
とはいえお互いに消耗してきたこともあり、今では一定の距離を守って睨み合う時間が多くなっている。
「……化け物が」
6/は舌打ちする。今日一日で随分いろんな敵と戦ってきた気がするが、この12/からは今までの敵とは全く異質な『恐怖』を感じる。
それは今までの敵よりも圧倒的に強いというわけではない。取り立てて性格が残虐だったりするわけでもない。
その存在そのものが、6/にとっては恐怖だったのだ。一見外見も正確も随分違う人間に見えるが、彼はあくまでも自分の鏡写し。
理屈ではなく、肌でそう感じた。
「……わかんねえな」
6/は苦虫を噛み潰したような顔をする。
「なんでそこまでして『俺』に成り代わろうとするんだ? 誰だろうとお前はお前だし、自分は自分だ。
そう誇りを持って生きてくわけにはいかないのか?」
「…………」
その問いかけに、12/はしばらく答えなかった。
「今更だな。そんなことを僕に言ったって、僕の考えは変わらない」
「だろうよ」
6/は失笑する。
「君には、目の前にどうあがいても自分が取って代わることの出来ない、そんな存在がいたらどう思う?」
それは12/にとっての6/であって、そして彼の仲間であるレンにとってはミクだった。
みなみやゆたかと同行していた
峰岸あやのにとっては、おそらくは自分の周りにいる友人たちの全てだっただろう。
本当は、誰もが一番になることを望んでいる。
しかし、この世界で主役級になれる人間なんて一握りだ。
だからそういう人間の周りにいる者は誰でも羨み、妬み、時にはそれは殺意に代わる。
「くだらねえな」
が、6/が返した答えはそのどれでも無かった。
「俺だったらこう言うぜ。『他の奴なんか関係ねえ、俺は俺のやりたい人生を生きる』ってな」
その時、二人はビルが崩壊するような音を聞いた。
「誰を狙ってきたのかは知りませんが、私だけではなくマスターまでも危険な目に逢わせた代償は支払ってもらいますよ。
どの道、そちらのサーヴァントとは戦わなければいけませんしね」
ネギを中段に構えて02ににじり寄るミク。
(くっ、ここで戦うのは得策じゃねえ。なんとか説得して……)
などと思っている02の思考を砕くかのように、甲高い声がする。
「待ちなさい!! 私のマスターに手を出すなんて許さないわよ!! その前に私を倒しなさい!!」
などといって02とミクの間に立ちふさがったのは、そう、イーター・
柊かがみだった。
「まさか、イーター?」
目を丸くするミク。無理も無い。前回戦ったときとは体型があまりにも違う。
それだけではない。少なくとも前回の戦闘時には、このように自らマスターの前に立ちふさがるような女では無かった。
「……どんな心変わりかは知りませんが、私たちはあなたのやったことは忘れませんよ」
ミクの蔑むような目を見て、かがみは言葉に詰まる。
「申し訳ありませんが、自分のマスターを食い殺すようなサーヴァントを許すわけにはいきません。
そのようなサーヴァントを連れているマスターも、信用できるとは思えません」
02はそれを聞いて唇を噛むが、今ここで「それは違う!!」などと叫んだところで何にもならないだろう。
何よりもかがみが自分をマスターを殺したことは事実なのだ。
のみならず、今まで多くの男女に筆舌に尽くしがたい性的な暴行を加えていたことも……
そのことを知っている人間に、彼女を信頼するように言っても無理なのは当然だろう。
果たしてどうしたらいいのか……と途方に暮れかけていた02の目の前で、予想外のことが起こった。
「あ……あれ……」
ミクは突如バランスを崩して尻餅を付いた。ただ不注意で転んだというような感じではない。
まるで体中から生気が抜けているかのようで……
(そ、そうか。魔力が枯渇しかけているんだ)
おそらくミクはここまでで一度も魔力を補充していないのだろう。
まあ魔力の補充といえば要するにセッ○スなんだから、躊躇する気持ちはわかるが。
なんにしてもこれはチャンスだ。今のうちに逃げよう。
などという02の思惑をあっさりと打ち砕く一言が。
「スキありよ!! 覚悟なさい!!」
かがみはそう叫んでミクへと飛び掛っていった。
「うがあああああ!! やめろおおおおおおおおおおお!!」
ここで状況を複雑にしても仕方ないだろう!! という思惑空しく、かがみとミクの間には戦端が開かれ――なかった。
「え……」
呆然とするかがみの右腕は、アスファルトの上に転がっている。もちろんすでに体のほうとは繋がっていない。
そしてかがみの目の前に立ちはだかるは、ついさっき彼女の腕を切り落とした剣で彼女に相対する二頭身の戦士。
仮面こそ取れてはいたが、その姿は間違えようも無い。
「……ライダー、か」
02の声にはもう余裕すら無い。彼が出てきたということは……と、恐る恐るミクのほうを見ると、
「まったくダメじゃないかミク、大事な服をそんなに汚して。あとでお尻ぺんぺんだな」
「……兄、さん!?」
KAITOがミクを抱きかかえていた。
「幸村殿と別れ、ハルバードも失ったのは残念だが……令呪によるマスターの命令なら仕方が無い」
「て、ことは……」
夜闇の中よく目を凝らしてみると、KAITOのそばにメタナイトのマスター、ルカがいた。
ちなみにいつまでも全裸でうろつくのはさすがにヤバイということで、KAITOが調達した競泳水着を着ている。
さらについでに言うとメタナイトの魔力はすでに回復済みである(競泳水着着用で)。
さらに付け加えるとルカのお尻はまだほんのり赤い。
おそらくはKAITOの支配下にあり、彼の命令でライダーを呼び出して、彼にかがみを止めるよう命令したというところか。
(最悪、だ……)
ミク一人ならまだしも、ライダーのサーヴァントとそのマスター、さらにはKAITOまで。
こんな人数をかがみ一人で相手できるわけがない。実際にすでに右腕を切り落とされている。
いよいよ途方に暮れていた02の耳に、更なる追い討ちとなる男の声がした。
「やれやれ、いいところだったのに、空気を読まないマスター様だな」
恐る恐る振り向くと、そこにいたのは令呪で呼ばれたと思しきミクのサーヴァント。
(ラ、ライターまで来ちゃった……)
もはや対策を考える気にもなれない02だった。
「で、なんだよこの状況は? お前の兄弟がいるかと思ったらライダーもいるし、
おまけにあのクズ女までか」
6/の声にはその口調どおりの不機嫌さが聞いて取れた。
「そ、それは兄さんが、令呪を使ってマスターを呼べって言ったので……」
「ああ、急に
ごめんよ。でも、そろそろ君もミクと同じく、魔力がヤバイだろ?」
KAITOの言葉に黙ってうなずく6/。実際、あのまま12/と戦闘を続けていたらおそらく負けていただろう。
そして見たところ、ミクもそろそろ限界に達していた。
「もうこうなったら仕方ないだろう、おとなしくミクと魔力補充の儀式にいそしむんだな」
「ちょ、兄さん!!」
ミクが顔を真っ赤にする。覚悟していたこととはいえ、こんなことを自分の兄弟から言われるなんてほとんど羞恥プレイである。
「大丈夫、今は夜だ。その辺に隠れてやれば誰にも気づかれないよ」
「こんな会話してる時点でバレバレじゃないですか!!」
「そうだぜ、それに俺は最初の相手はみなみだと決めて……」
「もうそんなことを言ってる状況じゃないだろう?」
KAITOは笑顔を崩さずに言った。その言葉には有無を言わさない迫力があった。
ミクはそれを聞いただけで黙ってうつむいてしまう。なおも渋ろうとする6/に、横からルカが言った。
「忠告しておくけど、KAITO兄さんには逆らわないほうがいいわよ? 命が惜しければね」
「その間、イーターの相手は僕たちがしておくからさ。据え膳食わぬは男の恥、って言うぜ?」
※以下、諸事情によりしばらくはセリフのみでお送りします。ご了承ください
「ニーソックスも脱いだほうがいいもんなんでしょうか」
「どうでもいいんじゃね? どうせ暗くてお互いにロクに見えないんだしさ」
「もう、マスターったらデリカシーが無いですね。こういうのはムードが大事なんですよ?」
「いいだろ、別にお互いに好きでするわけでも無いんだしパパっと終わらそうぜ」
「……そうですか、マスターは別にしたくもないのにイヤイヤやってくれてるだけなんですね」
「あ、いや、そうだな、今のは言いすぎた」
「マスター、なんで手にネギを持ってるんですか!! そんなのいらないですよ!!」
「え、普通ネギとかって使わないの?」
「使いませんよ!! そんな段階から説明しないといけないんですか!!も、もうさっさと済ませましょうよ」
「ハイハイ」
「ってマスター、そこは違います!! アーッ!!」
【◆6/WWxs901s氏@書き手】(マスター、クラス・ライター)
【状態】魔力回復完了
SOS団臨時団員 称号『人間失格』
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】SS用万年筆
【思考】
1:02とかがみを倒す
2:死にたくない
3:レプリカを倒す。
※6期までの6/氏とは別人です
※ミクのマスターであり、同時にミクのサーヴァントです
※人間失格です
【
初音ミク@ボーカロイド】(マスター、クラス・セイバー)
【状態】魔力回復完了 SOS団臨時団員 称号『人間失格』
【装備】伝説の首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ
【道具】支給品一式
【宝具】電子の歌声
【思考】
1:02とかがみを倒す
2:マスターに従う
3:赤鬼のことは……
※6/のマスターであり、同時に6/のサーヴァントです
※人間失格です。もうほとんどボカロとしても失格です
【KAITO@ボーカロイド】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本:ミクをサポートする(?)
1:02とかがみを倒す
2:ルカを躾けなおす
3:ミクや6/と話をする
4:水星の衝突を回避する
5:妹紅と修造を利用する
※牛乳に流されてて放送を聞き逃したため、MEIKOとハクが死んだことを知りません
※水星が消滅したことに気付いていません
【巡音ルカ@ボーカロイド】(マスター)
【状態】お尻が赤い 競泳水着
【装備】なし(KAITOに没収された)
【道具】なし(KAITOに没収された)
【思考】基本:聖杯戦争に勝利する(?)
1:とりあえずKAITOに従う
※牛乳に流されてて放送を聞き逃したため、MEIKOとハクが死んだことを知りません
【メタナイト@星のカービィ】(クラス・ライダー)
【状態】健康 精神的ダメージ(大)仮面無し
【装備】なし
【道具】支給品一式
【宝具】“銀河の聖剣(ギャラクシア)”
【思考】
1:02とかがみを倒す
2:私の仮面………
3:マスターに絶対の忠誠
【
◆02GOODMe2.@書き手】 (マスター)
【状態】健康、 マ力消費(中)柊かがみ(イーター)と契約、令呪残り三画
悲しみの王子◆02GOODMe2.、怒りの王子◆02GOODMe2.に変身可
英霊化? ペルソナ「愚者」ドナルド・マクドナルド解放 首輪なし
【装備】マクドナルドの制服(シャツのみ)、イナバ製作所の作業着(ズボン部分のみ)
【道具】なし
【思考】 基本:柊かがみを救う
1:なにこの状況……
2:6/、赤鬼、10/を探しに行く
3:10/が心配
4:さっきの記憶はいったい?
5:全てが終わったら………
6:さっきの男はいったい何者だ?
※平行世界の◆02GOODMe2.と会話しました。
※固有結界“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス)”使用不可。
※「ドナルド」の記憶の一部を見ました。 (一部欠損あり)
※「ドナルド・マクドナルド」の解放に伴いマクドナルド力適性が生じました。
※ここが地球ではないことを知りました。
※永琳と情報交換をしました。
【柊かがみ@らき☆すた】 (クラス・イーター)
【状態】肥満の呪い解除、◆02GOODMe2.と契約、魔力全快、
02に抱えられている 首輪なし 右腕欠損
【装備】無し
【道具】無し
【宝具】変態的性欲
【思考】基本:いつも通り、本能に従う。
1:わ、私の右腕が……
2:◆02GOODMe2.との約束を守る
6/とミクが魔力の補充をしている頃、さっきまで6/と対峙していた12/は廃墟の真ん中にいた。
「消えたか。大方、マスターの令呪で呼び出されたんだろうが……他の連中もいないし、ここは一度仕切りなおしかな。
まずはレンくんたちと合流しないと」
そう呟きながらも、思い出すのは6/の言っていた言葉だった。
「自分は自分、か。うらやましい言葉だよ。本当にね」
【12/@現実?】
【状態】健康
【装備】白いSS用万年筆
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:7/と協力して6/を殺し、本物になる
2:レン達と手を組み、ミクと6/を撃破する
最終更新:2009年08月19日 00:15