「亡霊か! ……って」
トシの突っ込みは炸裂する前に、
692によって止められた。
「おい~、何やってんだよ! お前ちゃんと打ち合わせ通りに……ぃ!?」
「お前と漫才をやる気は無い」
抗議の言葉が遮られ、692の凄まじい眼光に射抜かれる。
恐怖は一瞬で終わった。
692のエクスクラメーションを纏った手刀は、トシの頭頂部から入り、
ありとあらゆる器官を両断し、股部から抜けた。
(………………)
どちゃりと前後に分かれて倒れる肉塊に目もくれず、692は空中に指を這わせる。
すると、指で触れた箇所が割れるかのように1メートルほどの線が入った。
(………………)
それが開くと、紫色の空間に点在する瞳が、一斉に692を射抜く。
しかし彼はそれを気にもせず、手を突っ込んだ。
しばらくゴソゴソと腕を動かしていたが、やがて手ごたえを見つけて腕を引く。
「よぉ~、久しぶりぃぃい?」
「あ、あ、あわ、あわわ……」
「くたばれ」
692によってスキマから引き出された男はその瞬間、顔面に肘がめり込んだ。
鼻と前歯から血を垂れ流しながら、692によって引っ張り出され地面を転がる。
「さっきから何か変だと思ったが、案の定テメーの仕業か。
岩崎の死体ぶっ壊してくれた4thの時から全然懲りてねーらしいな」
「う、ぐび……待て、待ってくれ……ネタだ」
「あ?」
「ほんのネタのつもりだったんだ! 待ってくれよ、俺がこんな事される理由なんて」
「おらよ、と」
尻餅をついて命乞いをする男に、今度は靴裏が顔に入った。
チンピラの十八番前蹴りである。こんどこそ鼻が完璧に粉砕した。
「びぎゃああああああああああああ!!!」
「他人を不愉快にされたらネタって誰かが言ってたぜ?
たぁっぷり礼をしてやる」
「ひ、ひ、ひひいぃ!! う、う、う、」
「テメーのおかげでうどんげにフラれて散々なんだよ。
どうせ自分は安全に俺たちを殺せるとでも思ってたんだろ……。
俺の命はテメーのストレス解消に使われるほど安かーねんんだよ」
「まわわ、ま、まあ待ってくれ! 考え直す、お前をズガンするのはもう止める!
そ、そうだ! 現実世界に帰ったらお前を大活躍させてやるよ、
突然現れて6/や
KAITOを圧倒的な力でやっつけるとか、そそ、それがダメなら、
鈴仙が自分の本当の気持ちに気付いてお前に……気に食わないか!?
じゃあいっそお前を主人公に」
もう692は何も答えない。
ただ男の眼に指を突っ込んで、そのまま小規模なエクスクラメーションで脳髄を破壊しただけだ。
【
二日目・14時20分/新惑星・東京】
【692@現実】
【状態】健康
【装備】素手
【道具】無し
【思考】
基本思考:鈴仙LOVE
0:『ストレス解消のため』なんて言うからこうなるんだ
1:今更メインに絡むつもりは無い
2:鈴仙は俺の力だけで惚れさせる
【避難所の428@現実 死亡】
【三浦敏和@タカアンドトシ 死亡】
最終更新:2009年11月09日 00:24