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サーチャーのサーヴァント黒桐幹也とそのマスター射命丸文、そしてサーチャーの宝具である両儀式の三人は墜落した安土城跡に向かっていた。
もちろん彼らは迂闊に安土城跡に向かっているわけではない。
イチローとブロリー、今回の戦いの中でも最高峰の力を持つ彼らが目的地の近くで戦っているのだ。
幹也の探索能力と途中で手に入れた車を使い、最も安全で速く到着するルートを探し進んでいた。
ちなみに運転したのは幹也で、式と文はどっちが彼の隣に座るかで喧嘩になり、結局二人とも後ろの席に座ることになった。
移動中二人の間の空気がやばかったのは言うまでもない。
途中で何回か流れ弾が飛んできたが何とか無事に安土城まで到着することが出来た。
「よし、じゃあここら辺を中心に探してみようか。」
到着して幹也はまず近くの場所から探していた。
実際に三人いるのだから別々の場所を探した方が効率がいいのだろうが、現在は殺し合いの真っ只中である。
もちろんここの辺りは城が落下したことから全ての人間が非難していたし、幹也の能力で調べたが、ここ周辺に人はいない。
いるのは少し離れた場所で戦っているイチローとブロリーだけである。
もっとも彼らの近くに戦艦が向かってはいるが自分達にはあまり関係がないことだ。
だがそれでも彼は慎重に動くことにした。
式や文はともかく自分に戦える力はほとんどないからである。
幹也はこの殺し合いで楽観的な考えは危ないことは充分理解していた。
自分がいきなりサーヴァントにされるは、地球は滅び、いつの間にか別の惑星に移動しているは、例を挙げればきりがない。
「…あれ。これは…」
その時幹也はあるモノを見つけた。
「何か見つけたんですか、幹也さん?」
「うん、これなんだけど…」
それは一冊の古びた本だった。
誰の者かは書かれていないが、それが何年か前の物でありることは分かった。
ただその本には何も書かれておらず、この本が一体何を示すものかは分からない。
「うーん、やっぱりほとんどの物は一緒に転送されているみたいだね。この本以外は見当たらない。」
「そのようですね。やっぱり簡単には主催者も情報を渡す気はないようです。」
幹也が周りを見渡しながら言う。
そもそも安土城だったものは崩壊しているので中は探しようがない。
当たりを見渡してもあるのはこの古びた本だけだ。
だがここで一つ疑問が残る。
「なんでこの本だけを置いていったんだろう?」
信長がわざわざこの本だけを置いていった理由が分からない。
ただ、その本は幹也が調べても誰の者か分からなかった。
そう、まるで橙子と青子が召喚した孫悟空のように情報そのものがないのである。
ここで考えられるか可能性は一つ。
「この本は悟空さんみたいにこの戦いの最中に別の世界からこの世界に来た人のものかもしれないね。」
といっても今の情報ではこの可能性があるとしかいえない。
どうにかしてこの本を読むことが出来れば早いのだが、黒桐の能力を持ってしても詳細は分からない。
「とりあえず橙子さん達のもとに帰ろうか。ここは危ないしね。」
少年の提案に二人の少女は頷いた。

「今戻りました。」
あれから少し経ったあと、幹也たちがイナバ製作所に帰ってきた。
「黒桐、お前はなんで勝手に…」
「それより橙子さん。この本ですけど。」
キャスターのマスターである蒼崎橙子が小言を言おうとするのを幹也が遮り、自分が安土城で見つけた本を渡した。
「これ、安土城跡に落ちていたんですが、どうも変なんです。」
「…何も書かれていないな。で、何でこれが変なんだ?」
「実はそれ、悟空さんみたいに情報がないんです。」
「だったらそれはオラみたいに戦いの途中にこの世界に来たちゅうことか?」
「確証はありませんがその可能性があります。」
「でも、なんでわざわざこの本が安土城に残っていたのかしら?他の物は残っていなかったんでしょう?」
「…もしかしたらそれ、安土城が降ってきた後にこの世界に着たんじゃないのか?」
青子の疑問に式が自分の予想を言う。
幹也が調べられない以上、この本が別の世界の物の可能性は高い。
そして信長は自分の居場所を伝えるヒントは安土城には残していなかった。
また安土城が落ちてくる前なら誰かが回収しているだろう。
「…といっても一番肝心なところは分からないな…」
そう、正直この本が何でこの世界にあるかなどたいした問題ではない。
一番大切なことは『この本は誰の物であり、何が書かれているのか』である。
「どっちにしろ今そいつを調べることはできないな。今調べる事は信長の居場所だ。」
幹也にも分からない以上、今の橙子達にはその本を調べることはできない。
ならば機会が来るまでほかの事を調べるべきである。
その時幹也の下に一匹の鴉が帰ってきた。
「どうしたんだろう、こんなに急いで。」
幹也はカラスにエーテライトを刺す。
「な…」
「どうした幹也。」
「…みんな、落ち着いて聞いて下さい。02さんが…死にました。」
「…嘘…」
幹也の言葉に一番驚いたのはアーチャーのサーヴァントである八意永琳だった。
「嘘よ!じゃあ何で02は死んだの!?紅妹は何をしているの!?言いなさいサーチャー!」
「永琳さん落ち着いてください!」
彼女は一瞬唖然としていたが次の瞬間には声を張り上げていた。
永琳は幹也に詰め寄るがそれを文は必死に抑える。
「…02さんと紅妹さんはアサシンのマスターの空気王とバーサーカー、…それとユウスケさんに襲撃されたみたいです。紅妹さんは戦闘の途中でユウスケさんを追いかけました。02さんは
空気王とバーサーカー、あと途中で乱入してきたライダーキラーと戦っていました。」
「空気王達が02を…」
「いや、彼はあの後どうやら10/さんの能力で逃げれたようです。ただ、逃げた先で泉こなたという少女に殺されました。」
幹也の言葉を聞き、余りのショックで永琳は呆然としている。
「…空気王は今何処にいるの?」
「東京にいます。」
幹也に田尋ねたのは輝夜だった。
彼女もショックを受けていたが、永琳と違い呆然としてはいない。
その表情にあるものは純粋な怒りだ。
「永琳、空気王達の下に行くわよ。」
「…」
だが永琳は答えない。
まだ02のことでショックを受けているようだ。
「!?」
「何ぼけっとしているのよ、永琳!」
その時輝夜が永琳の頬を打った。
輝夜のいきなりの事で他の者は唖然としている。
「…ショックを受けるのはわかる。私だって本当はあなたみたいに呆然としているのかもしれない。けど、ただ立っていても02は戻ってこないわ。」
「…姫様。」
「私は02の敵を討ちたい。確かに彼は殺し合いを止めようとしていた。私が言っていることは彼の意思に背いていることになる。それでも私は奴等を殺すわ。」
「…私は…」
「選びなさい永琳。此処に居るか、私と一緒に来るか、どちらか選びなさい。はっきりって今のあなたがついて来ても邪魔なだけよ。」
「私は…」

「あれが空気王…02の敵。」
向こうはまだ気づいていないようだ。
もっとも此処からあそこまでは三里ほどはなれているけど。
私でも『千里眼』がないと確認できなかっただろう。
もちろん油断は出来ないが。
近くにはガチホモのサーヴァントとランサーのマスターがいる。
あちらも空気王の下に向かっているようだ。
近くに紅妹はいない。
サーチャーの話では戦いの最中に何者かに連れ去られたらしい。
「永琳、奴等は?」
「此処から約三里ほど先です。近くにはガチホモのサーヴァントとランサーのマスターがいます。どうやら彼らも奴等を狙っているようです。」
「紅妹は?」
「サーチャーが言っていた通り近くにはいません。」
サーチャーから奴の切り札の刀のことは聞いている。
奴の刀の名は鏡花水月。
「完全催眠」、早い話が催眠術のようなもの。
だったら私の調合した薬を使えば予防することはできる。
サーチャーから話を聞かなかったら危なかった。
だけど、これで奴の催眠は効かない。
「催眠は封じましたが、今はまだ戦うべきではありません。奴等の二里ほど先にサーチャーの言っていた空気王討伐隊がいます。このまま奴らと彼らがぶつかるのを待ち、隙を見て奴を殺しましょう。」
02、私達が聖杯を求めた理由、それは『死ぬことが出来る体になる』だった。
私達は永遠に大切な人が死ぬ悲しみを背負わないといけない。
私達はそれが嫌だった。逃げたかった。
だけど、今は違う。
私達は聖杯を手に入れたら02、貴方を生き返らせる。
だけど、きっと貴方は他人を殺してまで生き返りたくはないでしょうね。
だから、この戦いは私達の手で止める。
もし、聖杯が手に入ったときは貴方を生き返らせる。
ただ、今は貴方を殺した奴等を殺します。
例え貴方が言っても私達は奴等を殺します。
貴方を殺した、それも私達を苦しめる為に殺した奴を許す訳にはいかない。
「…私達を苦しめたいと言ったわよね。同感よ、私達もお前を苦しめたい、空気王。」

二日目・15時00分/新惑星・東京都】

【八意永琳@東方Project】 (クラス・アーチャー)
【状態】健康 首輪なし、催眠・幻影の類は無効化
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】不明
【思考】 基本::マスター(輝夜)に絶対の忠誠
1:02の為にこの戦いを止める
2:空気王死ね
3:空気王達を殺した後は機会があればこなたという少女も殺す
4:アーチャー(エミヤ)に助けた理由を聞く
5:キャスター達と協力する
6:聖杯が手に入る機会があれば02を生き返らせる
※02と情報交換をしました。よって打者の存在を知りました
※ここが地球ではないことを知りました


【蓬莱山輝夜@東方Project】 (マスター)
【状態】健康 、首輪なし、催眠・幻影の類は無効化
【装備】ジャージ@現実
【道具】支給品一式、不明支給品 漫画たくさん
【思考】
1:02の為にこの戦いを止める
2:空気王死ね
3:空気王達を殺した後は機会があればこなたという少女も殺す
4:キャスター達と協力する
5:聖杯が手に入る機会があれば02を生き返らせる
6:妹紅とは幻想郷で殺しあう(ここでは殺し合わない)
※ここが地球ではないことを知りました

「いいのか橙子、あいつ等行かせても?」
「…言っても聞かないだろうよ。そもそも奴等と私達はあくまで同盟だ。奴等と協力はしても、命令はしないよ。」
永琳と輝夜は幹也から情報を受け取った後製作所から出て行った。
「さて、こちらは社長が帰ってくるまで待つか。」
そう橙子がぼやいた直後、レミリア達がいた場所から物凄い轟音とイナバ君(仮)の断末魔が聞こえてきた。
「…待つ必要はないようだな。さて、奴はこの本の事を知っているだろうか。」
「…というかオラは何があったのかが気になる。」
「気にしたら駄目よ。悟空、この世には知らない方がいいこともあるの。」
「それはそうと…」
そう言って橙子が後ろを向く。
「式さんそこは私が座る場所です!」
「はぁ!?幹也の隣に座るのは私だ!」
そこには幹也の隣を取り合う式と文がいた。
幹也は二人用のソファーの端に座っていた。
つまり幹也の隣に座れるのは一人なのである。
「えっと…僕が動くから二人とも落ち着いて…」
『幹也(さん)はそこに座っていろ(いてください)!』
「あ…ごめん…」
二人の手にはナイフと扇が握られている。
「…止めなくて良いのか?」
「知るか。」
喧嘩している二人の様子を見て三人は溜め息をついた。
【二日目・15時00分/新惑星・大田区】

【蒼崎橙子@空の境界】(マスター)
【状態】健康、首輪無し
【装備】無し
【道具】支給品一式、人形の入ったホイポイカプセル、人形創りの道具、煙草(この二つは支給品ではありません。)
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に青子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:この聖杯戦争、主催者の意図について調べるがチャンスが来るまで動かない
2:アーチャー達と協力するがあくまで目的は聖杯戦争の破壊
3:協力者を集める。弱者は一応保護
4:うるさいぞそこのバカップル
※打者の存在を知りました


【蒼崎青子@月姫】(マスター) (クラス・キャスター)
【状態】健康、首輪無し
【装備】透明マント
【道具】支給品一式
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に橙子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:この聖杯戦争について調べるがチャンスが来るまで動かない
2:アーチャー達と協力するがあくまで目的は聖杯戦争の破壊
3:とりあえず襲ってき奴は軽く蹴散らす
4:うるさいわよそこのバカップル
※橙子の令呪は効きません(意地)。
  孫悟空のマスターです。
  打者の存在を知りました


【孫悟空@ドラゴンボールZ】(クラス・ヒーロー)
【状態】健康、首輪無し
【装備】無し
【道具】無し
【思考】
基本: 主催者を倒し、元の世界に戻る。
1:青子と橙子を手伝う。
2:サーヴァントは腹へらねぇのかぁ。
3:監督役とも戦ってみたい
※主催者に存在を気づかれていないようです。そのため首輪と支給品はありません。
 この世界の人間ではないので宝具は持っておりません。
参戦時期は本編終了後です。
打者の存在を知りました

【射命丸文@東方Project】(マスター)
【状態】健康、首輪無し 式と幹也の隣を取り合い中
【装備】手帳@現実
【道具】不明
【思考】 基本:真実を新聞にして客観的に皆に伝える
1:この聖杯戦争を生き延びる
2:元の世界に皆で帰る方法を探す
3:式には負けない(何についてかは自覚していない)
4:咲夜さんってあんな人だっけ…
5:式さんそこをどいてください!
※打者の存在を知りました


【黒桐幹也@空の境界】(クラス・サーチャー)
【状態】健康、首輪無し
【装備】エーテライト
【道具】謎の本、他は不明
【宝具】此の者想いし最愛の人(両儀式)
【思考】
1:鮮花やその他の知り合いを捜す
2:文を手伝う
3:橙子達も手伝う
4:式に会えて嬉しい
5:二人とも落ち着いて
※打者の存在を知りました


【両儀式@空の境界】
【状態】健康、首輪無し 文と幹也の隣を取り合い中
【装備】不明
【道具】支給品一式。
【思考】
1:幹也を許(はな)さない
2:何があっても幹也を守る
3:何故、あの男には線が視えないんだ?
4:カラス天狗そこをどけ!
※打者の存在を知りました
最終更新:2009年11月12日 19:37