アットウィキロゴ
防衛システムは空を飛んでいた。
空から空気王を探すのも理由のひとつだが、基本目的は惑星を破壊しかねない怪物の削除だ。
幸い今はそのような怪物は出現していないようだが…

そこまで考えた防衛システムを、突如として核の炎が襲った。

「っ!このフレアは…」
「やっと見つけたわよ、このポンコツが!」

爆発手前で止まった防衛システムに、間髪いれずに背後からの斬撃が襲う。
ガードに使用された右腕に、僅かに傷がついた。
返す刀は回避し、防衛システムと襲撃者は互いに距離をとる。

「…今回は貴方に迷惑はかけていない筈なんですが?どういうことか答えてもらいますよ。
私を創りし古の神が1人、女神様」

防衛システムは忌々しげに吐き捨てる。
そう、襲撃者の正体は、防衛システムを創り、壊した古の女神だった。
過去はともかく、今は女神に迷惑をかけていない防衛システムにとって、
いきなりの奇襲はあまり気持ちいいものではない。
不快感を顕にして、女神を見据える。

「うるさいわね!あんたに秒殺されて以来、私は駄女神とか言われてるのよ!
今この場であんたをスクラップにして、19年前の名声を取り戻す!」

対する女神は防衛システム以上に忌々しげに吐き捨てた。神々しさの欠片もありゃしない。
その様子に、防衛システムはため息をつく。

「愚かな…過去の栄光にいつまで縛られているつもりですか?
時は流れている。私は強くなり、貴方は変わらなかった。その驕りがある限り…
貴方は私を倒すことなど出来やしない。
もっとも、私もこの惑星ではいくつかやらなければならない事がありますから…
仮に貴方が強くなっていたとしても、倒されるのはお断りです」
「あんたの希望なんて聞いてないわよ!
この秘宝、マサムネとイージスの盾のまえに散りなさい!」

女神が、刀と盾を構え、空中で歩を僅かに進める。
右手に握られるは、神々の力の結晶、宝刀マサムネ。
この世に斬れぬものなど存在しない、誰が扱っても最高の切れ味を誇る最強の刀だ。
左手に持つは、神々の守護の結晶、イージスの盾。
ひとたび構えれば、使用者は勿論、その仲間達にも絶大な守護の力をもたらす究極の盾だ。
これ以上ない、神にのみ許された装備品。
しかし、防衛システムはそれを目にしても表情を変えない。
いや、どこか呆れた顔をしていた。

「過去の遺物に頼り過ぎですよ。確かに強力な武具ではありますが…
マサムネでは私を斬り捨てるには些か威力が足りない。
そして私のスターバスターにはいかなる防御も通用しません。たとえイージスの盾でもね。
それ以前に、貴方は動くことなく、私に負ける運命ですけど…」

女神の中でなにかがキレた。
機械の分際で創造主にはむかうのもそうだが、態度が気に入らない。
ハッタリに決まっている。
あの一撃必殺の吸収光線さえ食らわなければ、勝てる相手。
そう考え、女神はマサムネを構える。
狙うは、光線を撃てない背中。そこから切り刻む!

「いったでしょう。動くことなく負ける、と」

女神が動こうとした、まさにその時。
凄まじい速度の飛来物が、女神の顎を連続でぶち抜いた。
飛来物の正体は、防衛システムの右拳そのもの…俗にいうロケットパンチである。
そう、ロワ中に取り込んだ、オメガのカウンター技のひとつだ。
オメガのカウンターは、攻撃された回数分発動するが、
それはオメガを取り込んだ防衛システムにも適用されていた。
つまり、女神が最初に放ったフレア、その直後の斬撃の2回分のカウンターが発動したわけだ。
いくら神とはいえ、高速のロケットアッパーを2発時間差で食らってはひとたまりもない。
マサムネとイージスの盾を地面に落とし、鮮血を散らしながらKOされた。

「…吸収完了」
「システムさん…よろしかったのですか?」

気絶した女神をその体に取り込み、防衛システムは呟いた。
それを不安げに見つめるは、防衛システムの左手に乗っていたエリスである。
女神と防衛システムの因縁を知らない第三者からみたら、先程の光景はかなりのものだ。

「さっきの方、一応神さまなんですよね?
そんな人の歯を折って鼻血の花を咲かせるのはいいのかなー…と」
「いいんです」
「そ…そうですか…では刀と盾は回収しなくていいんですか?」
「スターバスターありますから。イージスは…エリス、護身用に持っておきますか?」
「いえ、あまり重い物は…でも私、バリアと空間転移が使えますから大丈夫ですよ」
「そうですか。では引き続き脅威と空気王の捜索を続けましょう」

せっかくの神の秘宝を放置し、
まるで何事もなかったかのように、防衛システム達はその場から飛んでいくのだった。
二日目・17時20分/新惑星・東京都上空】

【真・最終防衛システム@サガ2GOD】
【状態】究極合体中、鷹の爪団員、僅かに損傷(自己修復中)
【装備】砲台×6・自己修復システム・浮遊システム、オメガ、女神
【道具】無し
【思考】
1:エリスの防衛
2:惑星を破壊するもの及び、防衛対象に害なす者は殲滅。それ以外は様子見
3:いずれ襲ってくるであろう惑星破壊活動を行う敵全ての殲滅
4:空気王を見つけた場合、殺しはせずに妹紅達に届ける

【エリス@ルーンファクトリー】
【状態】陽が傾き行動可能、合体中(黒ベース)
【装備】なし
【道具】支給品一式×2、ホウレン草×2
【思考】
1:夫(ラグナ)を探す
2:最終防衛システムの戦いの手伝い
3:落ち着いたら夫とコンタクトをとる
4:いいのかな…?
※最終防衛システム、エリスは合体していますが、元にも戻れます。
【女神@サガ2GOD・死亡(吸収)確認】

防衛システムと女神が戦っている頃、ちょうどその真下…
地上では真の死闘が繰り広げられていた。

「はあぁ!!」
「ギーッ!!」

稽古着を身につけた、人間の男1人。
対するは、なんか緑色の妙な生き物5匹。
多勢に無勢、そんな状況でも諦めずに戦い続ける男の名前はヤムチャ。
小さな体ながらも素早い身のこなしでヤムチャを惑わす緑の生き物の名前はサイバイマン。
彼らは、実に長い間戦い続けてきた。
もしかしたらバトルロワイヤル開始直後からずっと…
しかし、その長い戦いにもついに決着がつきそうになっていた。
人数差、そして種族差…これらが響き、ヤムチャの体力はとうに限界を迎えていた。
そして、その時がきた。
僅かにヤムチャが体勢を崩した瞬間…

「し…しまった!」

サイバイマンの1人がヤムチャに飛び付き、その両腕を拘束したのだ。
なんとか拘束を外そうとヤムチャも抵抗するが、
サイバイマンの力が強くて外すことができない。
そんなヤムチャを見て、ニヤリと笑った残りのサイバイマンが一斉に襲いかかる。
前からの頭部粉砕攻撃、背後からの心臓破壊攻撃。
両腕は未だに動かせない。
(こ…ここまでなのか!?)

ヤムチャは、自分の死を悟った。


その時、薄暗い空に僅かな光が。

ヤムチャは勿論、サイバイマンすらその光に一瞬目を奪われた。
光はヤムチャ達に向かい、そして…

「ギイィィィッ……!?」
ヤムチャを捕えるサイバイマンの脳天に突き刺さり、
そのすぐ横にもなにかが落下し、それは地面にボスリと着地した。
仲間が突如生き絶えたことに動揺するサイバイマンをよそに、ヤムチャは考える。

(なんだこれ?刀?それから盾か?なんで空から……
いや今はそんなことどうでもいい!よし、拘束もなくなった!)

「うおおおおぉぉぉ!!」「ギィ!?」

サイバイマンの頭から刀……マサムネを引き抜き、ヤムチャは横薙ぎに振るう。
するとどうしたことか、自分がいくら攻撃してもなかなか傷をつけられなかった、
あのサイバイマンの体が綺麗に真っ二つに両断されたのだ。

「すげぇ!いけるぞ、これ!」

盾も優れもの、サイバイマンの攻撃を完全に防御してくれる。
刀を一振り、またサイバイマンが真っ二つ。
もう一振り、またまたサイバイマンが真っ二つ。
今度はちょっと格好付けて十文字斬り、サイバイマンが4分割。
気付いた頃にはヤムチャはサイバイマンを全て倒していた。

「な……なんて刀だ!あんなに強いサイバイマンをこうも容易く斬れるなんて!
この盾も、サイバイマンの強力な攻撃を全て防いだ!
それになんだろう……まるで俺のために作られたかのようなこの使いやすさ……
そ……そうか!この刀と盾は、この星の神さまの贈り物!
俺に、この馬鹿げたバトルロワイヤルとかを終わらせて欲しいんだな!?
そこまで頼りにされちゃやらないわけにはいかない!
待ってろよ!全ての悪はこのヤムチャ様が全部倒してやるぜ!」

微妙に合ってはいるが、結局は盛大な勘違いをし、ヤムチャは全力で地を蹴った。
この戦いを終わらせるために…
【二日目・17時20分/新惑星・東京都】

【ヤムチャ@ドラゴンボール】
【状態】健康、大疲労、凄いやる気
【装備】マサムネ、イージスの盾@サガ2GOD、稽古着
【道具】基本支給品一式
【思考】
1:悪を全て倒す
2:強い気のところに向かう
※マサムネは「どんな人物が使っても同じ攻撃力」「相手の防御力を無視」の刀です。

【サイバイマン@ドラゴンボール・死亡確認・落下してきたマサムネが刺さった】
【サイバイマン@ドラゴンボール×4・死亡確認・ヤムチャに両断された】
最終更新:2009年12月07日 00:13