地下ダンジョンからイナバ製作所へと戻ってきた文、式、レミリア、ギリアムの4人。
「しかしあの全裸の変態はいったいなんだったんだ?」
「さあ……でも襲い掛かってきたから敵であることは間違いないですよ。呆気無くやられましたけど」
式と文が話題にしているのは彼女達が地下で戦った奇妙な男のことである。
浅黒く岩のように逞しい体と細い目、そしてそれとはあまりに不釣合いなピンク色に緑の水玉模様の長髪と緑の口紅をした男。
しかも全裸だった。
「何者だったかは気になるが……今はそれよりトウコたちの応援に――」
そう言いながら仮眠室までたどり着いた式は自分の目を疑った。自分が確かに先ほど殺した男が目の前に立っているのだ。
しかもその男の片手には……
「幹也!」
「幹也さん!」
意識を失ったままのサーチャー・黒桐幹也が抱えられていた。
「貴様らが生きて戻ってきたところを見ると……地下に向かったタィケボロは死んだらしいな」
「お前はあいつの仲間か!?幹也を放せ!」
「待ちなさい!その男は危険です!」
今にも飛び掛からんとしていた三人は、背後から聞こえた制止の声で動きを止めた。
「貴方は……右京さん!」
彼らの背後からよろめきながら姿を現したのは
杉下右京だった。しかし彼はボロボロに傷つき、その体に纏っていた蜆とホウレン草も失われている。
「ほぅ、まさか私のスタンド攻撃を受けて生きていたとはな」
式たちが地下で遭遇した男と
瓜二つの男はそう嘲るように言った。
「特命係を……舐めてもらっては困りますねぇ……皆さん!その男は『時間を消し飛ばす』能力を持っているようです!」
「「「「時間を消し飛ばす!?」」」」
思わず聞き返す4人。それを尻目に怪人はあくまでも余裕の姿勢を崩していなかった。
「あの短い戦闘の中から我がスタンドの能力を見抜くとは、なかなかの観察眼だ」
「お前はその能力とやらを使って地下から生き返ってきたのか?」
「違う違う、地下でお前らに殺されたのは俺とは別のタィケボロだ」
タィケボロと名乗った怪人は常人には理解できないような話をはじめた。
「タィケボロは各地で何体も生まれていた。タケシと
ディアボロがいればフュージョンしてタィケボロになった。
そして俺達タィケボロはイナバ製作所に行けばこの聖杯戦争の、そしてバトロワの真実が明らかになるという本能に従ってここを目指してきた。
しかしほとんどのタィケボロは禁止行為で爆死したり首輪を解除したと思ったらまたつけられて爆死したりして、結局
ここ、イナバ製作所までたどり着けたタィケボロは私と地下で死んでいるもう一体のタィケボロだけだったということだ」
「あやややや、なにがなんだかわかりません……」
「これも時空振動弾の影響だというのか……?」
「それで……そのタィケボロがなぜ幹也を襲う!」
「私は聖杯戦争の真実が知りたかった。だが敵陣中のダンジョンに潜って情報を集めるのは危険すぎる
ならどうすればいいか、簡単だ、『誰かに代わりに探索してもらえばいい』聖杯戦争についても、バトロワについてもな。
ちょうど探索することにうってつけのサーヴァントがいるじゃないか。だから彼には私の役に立ってもらうことにしたよ。
キングがサーヴァントを利用してなにが悪い?」
「勝手なことを言いやがって、お前は王様かなにかのつもりか」
「王様……帝王……誰が言った言葉だったか、『我々はみな運命に選ばれた兵士』である……と
だがしかし!『我々』はフュージョンによってその運命を超越した!俺ら兵士じゃねえ!」
(この男……話の通じる輩じゃありません!)
(ゲシュペンストを使ったらサーチャーの彼までが巻き添えになってしまう)
(地下の時と同じようにやるぞ。烏天狗が弾幕を撃ってあいつが怯んだ所をオレが殺す)
(私も援護弾幕するわ。あんな帝王気取りのゲス野郎につきあってる時間もないしね!)
戦略は一瞬で決まった。ギリアム・イェーガーが傷ついた杉下右京をかばって下がり、
射命丸文、レミリア・スカーレットはタィケボロに弾幕を放ち、両儀式はその間にタィケボロまで接近する。そして、
『キング・クリムゾン!』
「『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び………
そして全ての者はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!
『烏天狗は風が吹き抜けたことにも気がつかず!』………『吸血鬼は飲み途中の紅茶が冷めたことにすら気づかない!』
『モノの死を視ることのできる少女は自分が死んだことすら認識できない!』
『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!
そしてわたしだけがこの『動き』に対応できる!!
これが『キング・クリムゾン』の能力だッ!」
「まずは一人目だ」
次の瞬間、レミリア・スカーレットはキング・クリムゾンのスタンド体に胸部を貫かれていた。
「レミリアさん!」
「吸血鬼!」
キング・クリムゾンの腕が引き抜かれ、レミリアの体が血溜まりに伏せる。それを見てタィケボロは邪悪に笑う。
「さあ、次は貴様達の番だ……因縁というものは……潰しても潰しても石畳から湧いてくるミミズのように過去からやってくる……
貴様らは我が絶頂への道を阻む因縁だ……便所に吐き出されたタンカスの分際でッッ!!てめえら人間じゃねえ!!」
ナイフを構える両儀式と団扇を構える射命丸文。その後ろには力を振り絞ってペルソナを発動させている杉下と、彼から借りた拳銃を構えるギリアムの姿がある。
くだらん連中だ。すぐ皆殺しにできる。
だが今の自分は求めていた探索者が手に入って機嫌がいい。少し王の余興として遊んでやろう。
一人また一人と為す術もなく死んでいく恐怖を味わうがいい!くらえ、キング・クリム――――
そこでタィケボロはある男の存在に気づいた。いつ現れたのか、ギリアム達の背後に、その男は立っていた。
黒スーツで身を包んだ壮年の紳士だ。その手には一振の日本刀が握られていた。
彼はその刀を上段から、まるで円を描くようにして刀身を回している。
その刃が仮眠室の壁の大穴から差し込んでいる月光を反射させているのを見たとき
タィケボロは自分が心を惑わされてスタンドが使えなくなっていることに気がついた。
(おいディアボロ!なんでキンクリを使わない!)
(使わないのではない使えないのだ!あの男の太刀筋を見ていると……)
(あ、あれはまさか円月殺法!)
(知っているのかタケシ!)
(そんなやりとりしてる場合じゃねえ!ここは退却するぞ!)
「行け!イワーク!ハガネール!やつらの足止めをしろ!」
そう叫ぶとタィケボロはどこからか取り出したモンスターボールを式たちに向かって投げつけた。
ボールから現れた二体の巨大な岩の怪物は仮眠室を滅茶苦茶に破壊する。
その隙にタィケボロは幹也を抱えたまま空へと逃げた。
「待て!幹也を返せ!」
追いすがろうとする式と文を阻むようにイワークが立ち塞がる。
「どれほど大きかろうと!生きているのなら、神様だって――――」
「『紅魔「スカーレットデビル」』」
式がイワークを殺そうとした瞬間、イワークは紅い光に飲み込まれて粉砕された。
「……まったく、吸血鬼じゃなかったらどうなっていたことか。せっかくのプータンのきぐるみもボロボロだわ」
体を修復し終えたレミリア・スカーレットはため息をつく。
「……やっぱり生きてたか、吸血鬼」
「当然よ。ところでもう一匹いたようだけど……」
その時、轟音とともにハガネールの首が地に落ちた。斬り落としたのは先程円月殺法を使っていた紳士である。
右京は驚いて彼に話しかけた。
「まさか貴方がこれほどの剣の使い手だとは……気がつきませんでした」
「え~、昔取った杵柄というやつです。私の支給品が刀だってことをすっかり忘れていまして
あ~、ほとんどの皆様はじめまして、私、古畑任三郎と申します」
どこか人を食ったような笑顔を浮かべた刑事は、慇懃に挨拶をした。
◆ ◆ ◆ ◆
「烏天狗!どうだ、令呪で幹也を呼び戻すことはできないか!?」
「ダメです!遠すぎて……もっと近づくことができたら呼び戻せると思いますけど……でも幹也さんがいる大体の方向はわかりますよ!」
「ならば早く追跡しよう。ゲシュペンストならば追いつく事ができるはずだ。……レミリア、君はどうする」
「……私にあんなふざけた真似を働いた奴を放っておけるわけがないわ。
自分が侮った相手が何者だったのか、それをあの自称帝王にたっぷりと教えてやらないとね」
(それにあのサーチャーの能力があれば……八雲紫と、咲夜を殺したあの男を見つけることができるかもしれない)
◆ ◆ ◆ ◆
式、文、レミリアはそれぞれ刑事たちに別れを告げて、すでにゲシュペンストに乗り込んでいる。
なんでゲシュペンストにこんな人数が乗り込めるのかって?こまけぇこたぁいいんだよ!!
そして今、ギリアム・イェーガーは杉下、古畑両刑事と硬い握手を交わしていた。
「黒桐さんの救出の成功を祈っています。そして、もうここには戻ってこないほうがいいでしょう」
「刑事さんたちは、どうするんです」
「我々は蒼崎さんたちと合流して主催者、そしてショッカーのことを探ってみようと思います」
「そうですか……どうか、お気をつけて」
「え~いつかまたお会いしましょう。できればこのバトルロワイアルが終わった後で」
「その時は小料理屋でお酒でもいかがですか。いいお店を知っているんですよ」
「ええ……また会いましょう、必ず。」
やがてゲシュペンストは夜明け前の空へ翔び立っていった。
機体の姿が完全に見えなくなるまで、刑事達は夜空を見守り続けていた。
【タィケボロ@タケシ×ディアボロ】
【状態】合体状態(タケシとディアボロ) 全裸
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:聖杯戦争の中へ突入する
1:物語の核心へと近づく
2:そのためにサーチャーの力を利用させてもらう
3:自分の目的の邪魔をするやつは殺す
※あくまでフュージョンなので持続時間は60分ぐらいです、合体中は空を飛べて常人の10倍ぐらいの力を持ってます。
※タケシの使用するポケモン、ディアボロのスタンドであるキング・クリムゾンの能力が使えるようです。
【黒桐幹也@空の境界】(クラス・サーチャー)
【状態】気絶、疲労(大)、魔力枯渇、首輪無し
【装備】エーテライト
【道具】謎の本、他は不明
【宝具】此の者想いし最愛の人(両儀式)
【思考】
0:気絶中
【探索者組】
【射命丸文@東方Project】(マスター)
【状態】健康、首輪無し、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】手帳@現実
【道具】不明
【思考】 基本:真実を新聞にして客観的に皆に伝える
0:絶対に幹也さんを助け出す
1:この聖杯戦争を生き延びる
2:元の世界に皆で帰る方法を探す
3:式には負けない(何についてかは自覚していない)
【両儀式@空の境界】
【状態】健康、首輪無し、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】不明
【道具】支給品一式、ナイフ
【思考】
0:絶対に幹也を助け出す
1:幹也を許(はな)さない
2:何があっても幹也を守る
【レミリア・スカーレット@東方Project】
【状態】激しい怒りと深い悲しみ、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】ボロボロになったプータンのきぐるみ@魁!!クロマティ高校withイナバ製作所
【道具】
【思考】
1:
マーラ様の人、八雲紫を探し、殺して咲夜の仇をとる
2:攫われたサーチャーを助け出す。
3:サーチャーの力でマーラ様の人、八雲紫を探す?
4:とりあえずタィケボロは殺す。
5:社長が本格的に心配になってきた。
【ギリアム・イェーガー@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】ゲシュペンスト・タイプRV
【道具】『ヒーロー戦記』の攻略本@現実、その他不明
【思考】
基本:主催者を倒す。
1:攫われたサーチャーを助け出す。
2:主催者基地を探す。
3:戦いが終わった後、生きて再び刑事達と会う。
4:ヒーロー戦記もよろしく!
【刑事組】
【杉下右京@相棒】
【状態】ダメージ(大)、ペルソナ「剛毅」カメヤマ解放
【装備】全裸 ニューナンブ
【道具】警察手帳、メガホン
【思考】
0:蒼崎姉妹達と合流し、主催者・ショッカーについて調べる
1:信長を逮捕する
※カメヤマの力で雷系の攻撃を吸収します
【古畑任三郎@古畑任三郎】
【状態】健康
【装備】無想正宗@眠狂四郎
【道具】
【思考】
1:信長を逮捕する
2:蒼崎姉妹達と合流し、主催者・ショッカーについて調べる
【イワーク@ポケットモンスター 死亡確認】
【ハガネール@ポケットモンスター 死亡確認】
最終更新:2010年03月12日 00:26