東京都郊外ーーー
山中に一つの研究所があった。
宇宙から降り注ぐ放射線を研究する為に作られた施設だった。
今、一人の男がその中にいた。
名は早乙女博士。
年齢は50を超えた所だ。
彼は今、厳しい目で天井を見ていた。
BR法という法律が施行されてから数日・・・研究所の職員は皆実家に帰還していた。
今、研究所にいるのは彼の家族、早乙女ミチルと早乙女元気だけだ。
(このエネルギーはまだ未知の部分がある・・・)
彼は自分が研究するエネルギーが太古の昔に地球に降り注ぎ恐竜を滅ぼしホ乳類の進化を促したと仮定していた。
(それだけでは無い。このエネルギーは奇跡を起こせるかもしれない。)
それは絵空事かも知れない。
だがこの狂った世界ではそれすらも希望に思えた。
(このエネルギーなら
ゲームで死んだ人間達を生き返らせる事が出来るかもしれない)
だがそれはまだ未知数。
不確定要素。
下手すればこのゲーム以上の惨事を引き起こしかねない。
BR法が制定された翌日、早乙女博士は夢を見た。
それは一人の少年が電話ボックスで何かを喋り・・・別の世界にテレポートした夢だった。
その少年の名前も住所も彼は既に調査していた。
野比のび太。
彼が元凶なのだ。子供っぽい願いが作り出した狂気の世界。
それを今研究中のエネルギーでリセットしようというのだ。
(どうなるのだ。この世界は)
早乙女博士の心の中に黒い雲が立ち込め始めていた・・・。
【東京都郊外 4日目
15:00】
【早乙女博士@真ゲッターロボ】
【状態】 焦り
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】 1愛する者がいる限り戦い続ける 2ゲッター線でゲームをリセット
その頃、張本人のび太は・・・
「
かみなりさん。食事作ろうか?」
「一緒にね。」
のび太はゲームそっちのけでかみなりさん家にお邪魔していた。
外では大勢の人が死んでいる。
子供にとっては非常に怖い状況だった。
今ののび太は引き篭もりだった。
居候して立て籠もっている。
いつ終わるとは知れない状況の中で。
この数日、のび太は食事に専念していた。
飯を食い終わると地下室に逃げ込む。
飯時になると出てくる。
その繰り返しだった。
「かみなりさん・・・僕外に出てみようと思うんだ。」
のび太の言葉にかみなりさんはギョッとした。
この状況で一人で出るというのか。
「本気なのか?」
「うん。でも一人じゃ怖いからかみなりさんと一緒に・・・・ね?」
かみなりさんは考えた。
今の自分に打開策などあるのか。装備も無い。
正直、いつかは動かなければいけないかもしれない。
最近物騒なニュースばかり聞く。その中で自分が無事なのはほぼ奇跡と言っていいだろう。
だが今動くのは・・・
「のび太君。ちょっと待ってくれ。考えさせて欲しい。」
「僕も怖いよ。考えないと・・・・。」
【
四日目 東京都 かみなりさん家 15:00】
【野比のび太@
ドラえもん】
【状態】動きたい
【装備】ドラえもん
【道具】支給品一式
【思考】 1 動くべき 2かみなりさんと一緒に 3身の安全を確保
【かみなりさん@同上】
【状態】 焦り
【装備】 なし
【道具】 支給品一式
【思考】 1
様子見 2黙考
最終更新:2007年01月31日 23:58