それはあまりに突然の出来事。
激化する戦いに備え、星破壊の技を会得しようとしていた鷹の爪組と、
主催者、
織田信長のために暗躍を続けていた冷酷なる真・ライター組。
セワシの謀り事により、なんの脈絡もなく、二組は出会った。
「お前は……
KAITO!?」
「っ!?何故いきなり僕たちがこんなところに!」
二組はこの出来事に困惑する。
無理もない。いきなり予想外の相手が目の前に現れたら驚くに決まっている。
ましてや、決して自分と無関係な相手でないのなら。
「妹紅、この男は!?」
「こいつはKAITO!私と修造を利用して、聖杯戦争で暗躍してる奴だ!」
実に久々の再開。
かつて、KAITOは己の正体を隠し藤原妹紅と
松岡修造を利用していた。
だが、イナバ製作所にて行われた情報交換……
これにより既にKAITOの化けの皮は剥がされていた。
正体を知る妹紅の取る行動は、ただひとつ。
「こいつは、倒さなきゃいけない存在だ!」
「ちぃっ!!」
※
妹紅がとる行動は攻撃。
自身の炎を合わせアレンジされたスターバスターをKAITOめがけ発射する。
それに続くように、同じく会得に成功した四人の追撃のスターバスターも発射される。
そして止めとばかりに、技伝承者本人の9発のスターバスターが加わった。
一発で星を吹き飛ばせる攻撃が、合計14発。
太陽系の主要惑星全部吹き飛ばしてもお釣りがくる量である。
さらには、あのイナバ製の壁でさえ易々と破れる『防御力無視』の効果付き。
修造の放つ熱気により氷の展開すら出来ないKAITOには、迎撃も受け止めることも不可能だ。
だが、『回避』なら?
「あまり使いたくはなかったんだけど……『アルティメット・ワン!!』」
「!?」
KAITOが首に何かを突き立てた直後、極大のスターバスターが襲い掛かった。
「馬鹿な!如何なる防御も破るスターバスターを食らって無傷だと!?」
しかしKAITOは全くの無傷であった。
使用されたメモリ……アルティメットワンの能力で体を液状化、攻撃を回避したのだ。
「惑星は無事に太陽まで向かっている……あとはこのメモリを信長様に届けるだけなんだ!
もう利用出来そうな奴もいらない。邪魔者には、消えてもらいます――」
そしてKAITOは口の端を僅かにつりあげた。
――――――直視の魔眼
※
一瞬であった。
一瞬でKAITOの前に立ち塞がっていた鷹の爪組はその身をバラバラに分割された挙句、
招来した氷塊に無慈悲に押し潰されて生き絶えた。
「はぁ……はぁ……ぐっ……」
しかしそれと同時にKAITOもどさりと地に倒れた。
アルティメットワンメモリの使用は使用者に多大な負荷をかける。
まだ疲労が残っている状態で使用したのだから、仕方がない。
「……」
そして、その光景を離れた位置で見つめる存在。
真・ライターのサーヴァント、真の6/氏だ。どうやら戦闘開始とともに退避していたらしい。
(……そろそろ、別のマスターに乗り換えるとするかな?ま、今はまだ従っておくか……
それよりも、誰が俺達をこんなところにワープさせたんだ?)
【
三日目・9時25分/新惑星東京都・大田区】
【KAITO@ボーカロイド】(マスター)
【状態】気絶、疲労(極大)
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品、アルティメットワンメモリ@テラカオスバトルロワイアル
【思考】基本:聖杯戦争を円滑に進めるために暗躍する
1:この世界の信長にメモリを渡す
※真ライターのマスターです。
※『アルティメットワンメモリ』……
◆02GOODMe2.の「U-1化」の記憶が内包されている。体に挿し込むと02の全能力が使えるようになる。
※疲労によりしばらくメモリは使用出来ません
【◆6/WWxs901s氏(真)@書き手】(クラス・真ライター)
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】SS用万年筆(真)
【思考】
1:KAITOに従う。だが乗り換えも視野に
2:聖杯戦争及びカオスロワを外野の立場から愉しむ。
3:ワープ原因を探る
※平行世界の6/氏です。英雄的な人物らしいです。
※6/のサーヴァントとしての能力を引き継ぎました。
※
6/氏が気絶したKAITOを抱えてその場から去って行って数分後。
死屍累々の中、蠢く存在があった。
「……秘宝…女神の……」
惨劇の場で動いていたのはアルティメットDSの一部……白い最終防衛システムのコアだった。
白いコアは人型変形が出来ない代わりに、あらゆる攻撃を弾くバリアをもっていた。
逆に言えばそれ以外の部分は完全にバラバラにされているが、それでも辛うじて動いていた。
そして、目的の物を総統だった肉片の中から見つけだす。
女神の心臓――もともと最終防衛システムが所持していた、神の奇跡が宿る秘宝だ。
ビリーの兄貴達が殺された際に使用するつもりで総統に渡したが、
総統達はイナバ製作所へ運ばれ、兄貴達の遺体は大災害のおりに海の藻屑と化した。
そうなってしまっては、もう当初の予定人の蘇生は不可能。
それならば、今使うしかない。自分がまだ、動けるうちに……
「秘宝……発動…!」
擦れた音声で呟くと、やがて秘宝は光り輝き始めた。
※
永い永い時を生きてきた。
たくさんの人の死も見てきた。そう、人の死には慣れていたはずだ。
そもそも人付き合いも少なかったし、何ともなかった。
だけど、この世界に飛ばされてから私は……人の死が悲しくて、怖くなった。
不思議な力を感じ、どこか気になっていた02も10/も……私と別れた後に殺された。
一緒に将棋を楽しんだメタナイトも、私と別れた後に殺された。
ソウマとビリーも、最初こそ悪質ストーカーかと思ったが違ったし、
ブロントさんも喋り方は異常だったけど、騎士の誇りを持っていた。
熱い幸村も、その仲間も、話したのは少しだけど、悪い気はしなかった。
そう、みんなクセが強かったけど、悪い奴らじゃなかった。……けど殺された。
吹き飛ばされたとはいえ、私の近くで、だ。
思い返せば、サンタナも私が目を離した時に殺されている。
私には誰かを守る力はあるはず。それなのに、誰も助けられなかった。
だから、決めた。私の前でもう誰も人を殺させない、守ってみせると。
修造が言っていたように、みんなで『生きる』。
そう……みんなで……
※
「なによ……これ……」
血の海の中、起き上がった妹紅は絶句した。
辺りに転がる無数の肉片と、むせ返るような血の臭い。その現実が、受け止められない。
「これ…血……?なんで?どうして……?」
「妹…紅……」
「…システム!?一体何が起きたの!?みんなは!?」
「秘宝を使っても…助かったのは…あなただけみたいです……ね……」
途切れ途切れにコアは妹紅に話を続けた。
KAITOの攻撃をうけ自分達は為す術無く斬られたこと。
秘宝を用いたが、遺体の損壊が激しすぎて蓬莱人である妹紅以外蘇生出来なかったこと。
自分もコアのエネルギー残量は僅かでもはや風前の灯火であることを。
「そんな……これ、夢よね?みんなが、私の目の前で……」
「……申し訳な…い……また、防衛……でき、ませんでした………
ぶしつけですが…妹紅……どうか…あの男を…止めてください……この惑星…太陽に向かわせたのは…
あの男……わくせい…まもっ……みんな…かたき……かわり…に……………」
体内に吸収していた秘宝を吐きだすと同時に、コアの光は失せて動かなくなった。
「え……?」
転がる秘宝を少女は呆然と見つめる。その中に、もう女神の心臓はない。
続いて辺りを見回すが、少女以外に動く存在はない。
「嘘よね……?誰か…誰でもいいから嘘って言って……!」
たまらず少女は否定を求めるが、それに応える存在はない。
独り、とり残された。
「う……うあぁあああぁああああぁぁああああああああああっ!!!」
やがて少女は涙を流し。
そして少女は知る。
己の無力さを……
【三日目・9時45分/新惑星東京都・大田区】
【藤原妹紅@東方Project】
【状態】全身に包帯が巻かれている、極度の自己嫌悪、悲しみと混乱、全身血塗れ
【装備】
チェーンソー、斬鉄剣
【道具】支給品一式、蜆、米の苗、将棋セット一式、ゾフィー直筆サイン色紙、黒竜号、秘宝75個
【思考】基本:戦いを止めたい。『生きる』
0:錯乱中
【アルティメットDS@GB+DS+MUGEN】
【総統@秘密結社鷹の爪】
【ヴァンプ将軍@天体戦士サンレッド】
【セル@ドラゴンボール】
【ラグナ@ルーンファクトリーフロンティア】
【エリス@ルーンファクトリー】
【松岡修造@現実】
死亡確認・KAITOによる斬刑と圧殺
最終更新:2010年04月14日 00:30