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本当の主催者の信長とは異なる世界の織田信長――硝煙奇術師(マニックリボルバー)の二つ名を持つ織田信長は、予備の主催本部で1人くつろいでいた。
暢気に銃器の手入れなどをしている信長の背後に、音も無く二つの影が現れた。
「おう、ご苦労さん」
銃の手入れを中断し、労いの言葉をかける信長。そこにいたのはすでにこのロワで死んだはずの羽柴秀吉、そして徳川家康だった。
もちろん彼らも本当の主催者側にいた羽柴秀吉・徳川家康ではない。硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長と同じ並行世界からやって来た者たちだ。
「どうだった希死剣士(スパイラルダンス)、矩形円錐(ゴシックキャンドル)、本物の主催者陣の様子は?」
『希死剣士(スパイラルダンス)』という能力と二つ名を持つ羽柴秀吉、『矩形円錐(ゴシックキャンドル)』という能力と二つ名を持つ徳川家康は
鼻で笑いながら三つの生首を信長の前に差し出した。その生首はどの顔も恐怖と絶望で引き攣っている。
「これが太陽の主催者本部を守備していた連中だ。たしか小泉に安部に福田とか言ったか……」
「DG細胞だのゲッター線だのと喚いていたがね……そんなもの、我々の能力の前には何の意味も無い
 これで太陽にある本部に残っているのはゾンビになった大将と若干名の非戦闘員だけだ」
その報告を聞きながら、信長は銃の手入れを終わらせて異空間へとしまった。
「そうかそうか、ま、太陽の本部自体は残しておこう。バカどもには丁度いい目くらましになる」
彼の目的は影の主催者としてバトルロワイヤルを円滑に進めること。主催者は太陽にいると対主催の者たちに思わせておけば、自分達は余計なリスクを負わずにすむ。

「それはそうと半蔵はどうした。半蔵!」
「はっ、ここに」
瞬時にして現れた服部半蔵。彼も二つ名の世界から来た者である。
半蔵の手にも一つの首が握られていた。
「誰じゃそいつは」
野比セワシとか申すものです。自分こそがロワを裏から操るという思考の持ち主だったのでとりあえず殺しておきました。
 あとこれは奴の持っていたパソコンです。なにやら参加者の居場所をいじくることができるとか……どうぞ信長様、お納めください」
「うむ、ロワを影から操るものは我々だけでいい。すでになにやら設定されているな……まぁ面白そうだからこのままでいいじゃろ」

「信長様、ついでに主催者本部からこんな連中を連れてきましたけど」
突然何もない空間が扉のように開いたかと思うと、その中から美少年が現れた。
「蘭丸も帰ってきたか」
「はい、この者たち、まだ息があるようですがどうしましょう」
この森蘭丸も二つ名メーカーの世界から来た森蘭丸――『不在密室(ポータブルパペット)』の森蘭丸である。その能力で空間とか操れるらしい。
そして蘭丸はまた何もない空間から二人の血まみれの男を引きずり出した。
「何者だ、そやつらは」
「忍者だそうです。たった二人で主催者本部に進入して小泉、安部、福田と戦っていたすごい漢たちです」
「ああ、こいつらが件のすごい漢たちか……」
そう呟きながら硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長は瀕死の状態で意識を失っている二人のすごい漢……不破刃とストライダー飛竜を見下ろした。

「そういえば平行世界の秀吉と半蔵はこいつらに殺されたんだったな。ならばこやつらの処置は秀吉と半蔵に任せようではないか」
「ではお言葉に甘えて……ウッシャアアアアアアアア―――――ッ!!!!」
ほんの一瞬で、秀吉の『希死剣士(スパイラルダンス)』によってストライダー飛竜の肉体はサイコロステーキのようにコマ切れに切断されていた。
「ふぅ……平行世界とはいえ自分が殺されるのはあまりいい気分ではないですからな。スッキリいたしました」
かつてストライダー飛竜であったものの、死体と呼ぶにはあまりに無残な残骸を踏みつけながら、希死剣士(スパイラルダンス)の羽柴秀吉は満足そうに息をついた。
「では次は拙者が」
そう言うと服部半蔵は倒れている不破刃を凝視しながら印を結んだ。
次の瞬間、不破師範の頭が、まるで熟れ過ぎたトマトのように「内側から」弾けとんだ。
「相手の神経細胞を暴走させ破壊させる。これが拙者の能力にして二つ名『踊る神経(パラレルユニバース)』!!」

コマ切れになったストライダー飛竜の死体と頭が消し飛んだ不破師範の死体は、他の四つの生首と一緒に
蘭丸の『不在密室(ポータブルパペット)』によってどこかに捨てられた。
「さて、これで我々が影の主催者となってバトルロワイヤルを円滑に進めることができるな」
予備主催本部のソファーに座って新たな銃の手入れを始めながら、硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長は満足そうに笑った。

三日目・9時40分/主催本部予備】

【硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長@二つ名メーカー】
【状態】健康
【装備】デザートイーグル(8/8) トンプソンM1(30/24) 野比セワシのパソコン
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催となりバトルロワイヤルを円滑に進める。
※平行世界の織田信長が死んでいることは確認できます。誰に殺されたのかも確認できています。

【希死剣士(スパイラルダンス)の羽柴秀吉@二つ名メーカー】
【状態】健康
【装備】刀、能力「希死剣士(スパイラルダンス)」
【道具】支給品一式
【思考】基本:硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長に協力し、バトルロワイヤルを円滑に進める。

【矩形円錐(ゴシックキャンドル)の徳川家康@二つ名メーカー】
【状態】健康
【装備】ドリル、能力「矩形円錐(ゴシックキャンドル)」
【道具】支給品一式
【思考】基本:硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長に協力し、バトルロワイヤルを円滑に進める。

【踊る神経(パラレルユニバース)の服部半蔵@二つ名メーカー】
【状態】健康
【装備】忍者服、能力「踊る神経(パラレルユニバース)」
【道具】支給品一式
【思考】基本:硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長に協力し、バトルロワイヤルを円滑に進める。

【不在密室(ポータブルパペット)の森蘭丸@二つ名メーカー】
【状態】健康
【装備】能力「不在密室(ポータブルパペット)」
【道具】支給品一式
【思考】基本:硝煙奇術師(マニックリボルバー)の織田信長に協力し、バトルロワイヤルを円滑に進める。


「馬鹿な連中だ。あいつらは自分自身の意志で影の主催者になり、ロワを操っていると思っている。
 その思考の全てが、我が能力『錯覚少年(アンファンテリブル)』によってコントロールされたものだとも知らずにな。
 ロワを裏から操るものは一人だけでいい。この明智光秀こそがテラカオスバトルロワイアルの真の主催者よ」
二つ名メーカーの世界の明智光秀は、誰に気づかれることもなく闇の中で笑った。

【三日目・9時40分/???????】

【錯覚少年(アンファンテリブル)の明智光秀@二つ名メーカー】
【状態】健康
【装備】能力「錯覚少年(アンファンテリブル)」
【道具】支給品一式
【思考】基本:二つ名メーカーの世界の戦国武将たちを操り自分こそが真の主催者となる。


【小泉純一郎@現実? 死亡確認】
【安部晋三@現実? 死亡確認】
【福田屋周防@現実? 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【不破刃@Art of Fighting 龍虎の拳外伝 死亡確認】
【ストライダー飛竜@ストライダー飛竜 死亡確認】

※真の聖杯とかがみは探索者組のところへ、KAITO組は鷹の爪組のところへワープしたままです。
最終更新:2010年04月14日 00:30