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彼は彷徨っていた。

「私は……」

その身をぐしゃぐしゃに汚して、文字どおり地を這っていた。

「生き残ってみせますよ……」

ずりずりと身体を這わせ、けれどその眼だけは死んでいなくて。

「絶対に……絶対にね!」

今にも消えそうな自分の命。しかし男――笑点のピンクは諦めずに生き続けていた。
突然災害に巻き込まれ、マスターを失った満身創痍のサーヴァント。
マスターからの魔力が途切れたサーヴァントはやがて消える。
ここまで魔力を回復できそうな薬を盗み、飲み続け、生き長らえてきたが……

「……最後の一本、ですか」

その薬も遂に残すは一本となった。気配を遮断し続けるのにも当然魔力を消費する。
そして放送で新たな薬の入手を封じられたとなると、いよいよ彼にも死期が迫る。

「……天罰、なんでしょうかねぇ……」

深い溜息をついて、ピンクは空を見上げる。
彼はアサシン、暗殺者のサーヴァントとしてこれまで暗躍し続けた。
全ては、目立つため。
そのために過激なことをした時期もあったし、裏切りを繰り返しもした。
一刻も早く、新しいマスターが欲しい。そのマスターも裏切るかもしれないけれど……
とにかくマスターを、それもとびきり上等なマスターを見つけなければならない。
裏切りの代償、かつてのマスターにきっと自分は狙われているから。
戦闘能力は皆無といって差し支えのないアサシンが、普通に勝負をして勝てるわけがない。
だからこそ、自分に魔力を供給し、単体で高い戦闘能力を持つマスターが必要なのだ。

空気王と遭遇しても、彼が操る強大な催眠術を跳ね返せるような新しいマスター……
DECOと遭遇しても、彼女の不滅の肉体を滅ぼせるような新しいマスター……
自分の姿を見ている巨兵と真竜に遭遇しても、自分を守りきってくれるような新しいマスター……

「冷静に考えたら……そんな都合のいいマスターいるわけないじゃないですか!」

やはり悪いことはできないということか。
新しいマスターに求められる条件があまりにも厳しすぎる。

「……やはり最初から遭遇しちゃいけないんですよ。とにかく今、私にとって一番必要なマスターは
『高い魔力を持っていて』『私の正体を知らない』これが最低条件……!」


そんな笑点のピンクの前に、たまたまロワ参加者の1人が通りかかった。

(……!この人だ!この人こそ私の新しいマスターにふさわしい!)

そして電流を奔らせ、ピンクは現れた人物をマスターにすることを即決心した。
さて、ピンクの新たなマスターとは一体誰であろうか?

三日目・11時00分/新惑星・東京都】

【笑点のピンク@現実】 (クラス・アサシン)
【状態】健康、魔力枯渇 マスター不在
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、タバコとライター、ハイエーテル×1
【宝具】落語家の言霊
【思考】基本:必ず生き残って目立つ
0:目の前の人物を新しいマスターにする
1:自分を殺そうとする相手からは極力逃げる
※現れたのが誰かは次の人に任せます。1人かもしれませんし複数かもしれません
最終更新:2010年04月25日 00:27