主催本部の地下室に、男と『ソレ』はいた。
男の名は細川幽斎。最後のまともな戦国武将。
『ソレ』は……『ソレ』は……言葉では言い表せない存在だった。
全身から伸びる禍々しい無数の触腕と、その触腕についた無数の眼。
それら全てをばらばらに動かし、『ソレ』……第四の主催者は口を開く。
「して、幽斎よ……私がお前に与えた駒はどうなった?」
「はっ……フォレスト・セルは死亡。三竜は健在でございます、異界の神よ」
異界の神と呼ばれた『ソレ』は、細川幽斎の言葉を聞き、再びその無数の眼をギョロつかせた。
圧倒的力を持つ異形の神……
その様子に恐怖しながらも、幽斎はあることを『ソレ』に尋ねる。
「しかし……どうしてあなた様は、信長様に協力をしてくださるのですか?」
「……私の『糧』が何か、知っているか?」
「え?」
その言葉の直後、幽斎の足元から無数の火柱があがった。
火柱は幽斎が乗っていた魔獣オメガウェポンを骨も残さぬ程に焼き尽くす。
「ひいぃっ!?」
「そう、それだ……」
自分の手持ち最強の魔獣が一瞬で焼き尽くされ、腰を抜かした幽斎の頬を、『ソレ』の触腕が撫ぜる。
「私の『糧』となるのは、お前達人間の恐怖の感情……
人間が恐怖の感情を抱けば抱くほど私は
強くなる。
だからこそ、私は
織田信長の計画に乗った。
私の眼を持ってしても把握しきれない程の数の人間が集まり……
その無数の人間が殺し合いに恐怖する……それはそのまま私の力を増大させることに繋がるのだ。
三日経過したが……お陰で私の力は当初とは比べ物にならない程に増したよ。
頃合いだ。今こそ、大いなる
目覚めの時!」
全身の触腕の眼が一斉ににやりと笑うそのおぞましい様を見て、幽斎は再び恐怖を感じた。
この主催者は、明らかに異質だ。
人間を自らの進化のために利用し、用が済めば星ごと滅ぼす滅星者。
今は主催側だが、やがては……
「ははは、そう怯えるな幽斎よ。私はお前達戦国武将だけには心の底から感謝している。
私が100年かけても無理だった力の増大をたった三日で可能としてくれたのだからな。
いずれあの新惑星は滅ぼすが、お前達だけは特別に滅ぼさんよ」
「あ……ありがとうございます」
幽斎はとりあえず安堵の溜息をこぼす。
地の底から響くような声で笑って触腕で頭を撫でられるのは正直恐怖以外のなにものでもないが、
少なくともこの神は嘘をついている様子は……
「それにな、織田信長は私が欲しかった物を苦労して入手してくれたのだ。協力せざるをえないだろう」
「え?」
「『ケセランパサラン』と言ってな!持っている者に幸運を運ぶ存在なのだが……
これがまた愛らしくてなぁ……今は散歩に行かせているから見せられないのが残念だ」
「!!!???」
その恐ろしい外見とは裏腹に、信長に貰ったペットを嬉しげ自慢げに『ソレ』は語る。
だが、だが幽斎は知っていた。
その『ケセランパサラン』が、すでにとある幼女に容赦なく爆殺されていることに。
もし、そのことが知れたら……
(怒り狂って……か、確実に太陽も新惑星も滅びる……っ!いや、宇宙が危ない……っ!)
「しかし帰りが遅いな……「き、きっと心地よい風に吹かれて遊んでいるんですよ!」そうか」
「そ、それよりこれからどうするんですか!どうかこの私めにご指示を!」
「む、そうだったな。ではまず最初の指令を命じよう。まずはお前の手駒全てを新惑星に放ち……」
忍 者 と 炎 の 使 い 手 を あ の 星 か ら 一 人 残 ら ず 滅 ぼ せ !
「あなた様まで忍者が嫌いなんですか!?」
「当たり前だ!この私の唯一の弱点は火炎攻撃と分身技を使ってくる卑怯者なのだからな!」
ふたつあるじゃん……そのつっこみを必死に堪え、幽斎はそれに従い檻の鍵を開けた。
『ソレ』……名状しがたき異界の神の恐怖に耐えながら……
【細川幽斎@戦国時代】
【状態】健康、焦り、恐怖
【装備】オメガ改@FF
【道具】地下室の鍵
【思考】
1:やっぱこの人怖い……でも従う
2:本部からは離れない?
3:代えのケセランパサランを探してごまかせないだろうか……
※手持ちのモンスター、怪人全てを新惑星に送り込みました。ただしロボ系は送っていません。
【昏き海淵の禍神@世界樹の迷宮Ⅲ】
【状態】健康、第一形態
【装備】無数の触腕
【道具】無し
【思考】
1:忍者と炎の使い手は確実に滅ぼす
2:苦手な敵を全て排除したら自ら新惑星を狙う
3:ケセランパサランの帰りを待つ
※信長達には友好的です
※忍者に限らず分身技を使う奴が大嫌いなようです
※触手の数が減る度に弱体化していきます
【魔獣オメガウェポン@FF】 死亡確認
最終更新:2010年05月14日 00:30