島根県の某所……志々雄真実、四季映姫・ヤマザナドゥ、そして仮面ライダーギャレンに変身した橘朔也の3人は正体不明の怪人と交戦状態にあった。
彼らの背後には宇宙警備隊隊長、ゾフィーの遺体が横たわっていた。
ノアの方舟によって大災害を切り抜けた後も
ゾフィー、志々雄真実、四季映姫・ヤマザナドゥ、橘朔也の4人は行動を共にしていた。
そしてゾフィーの背に乗り島根県の上空を飛行中、謎の怪人に襲われたのだ。
怪人の右肩から撃たれた分子破壊光線・マリキュレーザーでカラータイマーを貫かれたゾフィーは即死し、背中の3人と共に地表へと落下した。
3人は何とか無事に着地できたが、ゾフィーの遺体は偶然にも焚き火に頭を突っ込んだらしく、横たわったその頭部からは炎が上がっている。
彼らを襲ったのは、虫と金属が混ざったような肉体を持ち、「爪」と書かれたマスクを被って
右手にマイクを持ち左手でファックポーズをキメている怪人。
新生鷹の爪団の擁する最強怪人となったフィリップ改めドラスフィリップだった。
「ヴォオオオ…………」
上半分をマスクで覆われたバッタのようなその異相からは、何の感情も読み取ることはできない。
「キサマ!ヨクモゾフィーヲ!!」
「俺に喧嘩を売るとは面白ぇバケモノだ……楽しませてもらうぜ」
「貴方はこの殺し合いにのっているのですね……ならば貴方は少し罪業が深すぎる!その生命、白黒付けて差し上げましょう!」
そう言って、四季映姫・ヤマザナドゥは『白黒はっきり付ける程度の能力』で目の前の怪物が生きていることを否定しようとする。
しかし怪物はそれより先に動いていた。
「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
怪人になり強化されたドラスフィリップのシャウトが放つ衝撃波が、四季映姫の体を吹き飛ばした。
「キャアッ!」
「閻魔!!」
志々雄の叫びも遅く、ドラスフィリップは吹き飛ばされた四季映姫へと肉迫していた。
そしてファックポーズのままの左手中指を刀のように変化させると、四季映姫を縦に横に斜めにと一瞬で微塵切りに切り刻んだ。
「弐ノ秘剣・紅蓮腕ァァァ!!」
四季映姫・ヤマザナドゥを殺害したドラスフィリップに生まれた隙を、志々雄は見逃さなかった。
ドラスフィリップに一気に接近し、その顔面を鷲掴みにして爆発させる。
だがドラスフィリップは身じろぎ一つしなかった、する必要が無かったのだ。
爆煙が晴れたとき、そこには火傷一つ無いドラスフィリップの姿があった。
「何ぃ……!?」
流石にたじろぐ志々雄の頭を、ドラスフィリップは今度はこちらの番だというようにマイクを指の間に挟んだままの右手で鷲掴みにする。
そしてブチブチと嫌な音を立てながら、志々雄真実の首を、その脊髄ごと引き抜いて地面に捨てた。
「ヤマダ!シシオ!
よくも俺の仲間たちを、許さん!
『ドロップ』『ファイヤ』『ジェミニ』『バーニング・ディバイド』
ウォォォォォォォォォォーーーーー!!」
仲間を失った怒りをこめたギャレンの必殺のキックを、ドラスフィリップは片手だけで受け止め、その足を掴み上げてギャレンを宙吊りにした。
「!!?しかし……この距離からならば!」
逆さ宙吊りにされたギャレンは、その体勢のまま醒銃ギャレンラウザーでドラスフィリップに零距離連射をする。しかしその命がけの攻撃をもってしても
怪物ドラスフィリップの体に傷一つつけることはできなかった。
そしてドラスフィリップは、ファックポーズのままの左手で仮面ライダーギャレンの体をその鎧ごと貫いた。
「ザヨゴ……」
それが橘朔也の最期の言葉だった。
ドラスフィリップは変身が解けた青年の死体を地に放り投げると、敵の死体の持ち物の中から役に立ちそうなものをかき集める。
そして一通り回収が終わると、レオナルド博士が作ったワープ装置を使って、新生鷹の爪団のアジトであるスーパークライス要塞へと帰還した。
【ドラスフィリップ@秘密結社鷹の爪+仮面ライダーZO】
【状態】ネオ生命体ドラスと融合、新生鷹の爪団団員
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品、浄玻璃の鏡@東方project、悔悟の棒@東方project、無限刃@るろうに剣心
ギャレンバックル@仮面ライダー剣、醒銃ギャレンラウザー@仮面ライダー剣、ゾフィー直筆サイン色紙
【思考】基本:吉田に服従
1:敵対するものを皆殺し
【ゾフィー@ウルトラマン 死亡確認】
【四季映姫・ヤマザナドゥ@東方project 死亡確認】
【志々雄真実@るろうに剣心 死亡確認】
【橘朔也@仮面ライダー剣 死亡確認】
■ ■ ■ ■ ■
「以上がネオ生命体ドラスの戦闘記録だオラ!」
「あれだけの実力者四名をこんな短時間で一方的に……いやぁ、すごいですねネオ生命体」
ここはスーパークライス要塞内の新生鷹の爪団総統室。総統吉田はレオナルド博士が持ってきたネオ生命体の実戦映像を見て感嘆していた。
「で、そのフィリップは今はどこに?」
「生体プールの中で休息中だ。定期的に生体プールに浸からなければ生きていけないのが唯一の弱点だなオラ!
それとドラスを量産して最強の怪人軍団を作る計画だが……これは無理だぞオラ!」
「どうしてです?」
「生産にエネルギーと時間がかかりすぎる、量産はとても無理だ。せいぜい作れてあと一体ってところだオラ!」
「そうですか、それは残念ですね……そうだとわかっていたらフィリップなんかじゃなくてもっと優秀な素体と融合させるべきだったなあ……
……おっと、そろそろあの時間だ」
「ん?なんかやるのかオラ!」
「言ってませんでしたっけ?これから生放送があるんですよ
新生鷹の爪団総統・吉田による、全世界に向けた生放送がね」
□ □ □ □ □
東京都の各地で、いや日本の、新惑星全体の各地で、その映像は映し出された。
空中に映し出されたその巨大な映像には、「爪」と白字で書かれた赤い覆面で顔をすっぽりと覆った、赤いスーツ姿の男が映し出されていた。
「新惑星の皆さん、こんにちは。私は新生鷹の爪団総統の吉田です」
■ ■ ■ ■ ■
「お前あれはさっき作ったキメラ戦闘員じゃねーかオラ!たしか一番忠誠度の高かった戦闘員と『ともだち』とかいう奴の死体を合成した……」
「ええ、彼には僕の影武者を務めてもらうことにしましたよ」
スーパークライス要塞備えつきのモニターから、吉田と博士は世界中で放送が流されている様子を観察していた。
吉田にはわかっていた。自分のようなちんちくりんな小男が総統だといって出て行ったところで、誰も相手にはするまい。
だから代役としてあの偽吉田に総統役を演じさせているのだ。
「それに……こうしておけば敵は、あれが本物の総統だと思うでしょうしねえ。幸い、本物の僕の姿を知っているものは新生鷹の爪団団員以外いませんし」
つぶやいて吉田は薄く笑った。モニターの中では、偽吉田による演説がいまだに続いている。
□ □ □ □ □
「皆さん、私たちの目的はこのバトルロワイアルから皆さんの安全と平和を守ることです!
すでに我々は主催者側の一人であり、この大災害を引き起こして300万人以上を虐殺した
KAITOという男を、私自らの手で討ち取りました!」
そう言って映し出されたのはリンチで殺された直後のKAITOの写真だった。世界中がどよめく。
「皆さん!我々新生鷹の爪団が皆さんに求めるものは唯一つ、新生鷹の爪団に完全服従することだけです!
我々の支配を受け入れれば、我々は喜んで主催者やマーダーの魔の手から皆さんを保護しましょう!
場所を明かすことはできませんが、我々は新生鷹の爪団の本拠地に、すでに1000人の人々を保護しています!」
その言葉とともに場面が切り替わり、スーパークライス要塞の一角に閉じ込められているいろんな作品の名も無きモブキャラたちの映像が映し出された。
【三日目・15時00分/スーパークライス要塞(宇宙空間)】
【いろんな作品の名も無きモブキャラたち@いろいろ×1000】
【状態】スーパークライス要塞に保護(監禁)されている
■ ■ ■ ■ ■
「あいつらは何だオラ!慈善事業にでも目覚めたのか吉田?」
「新生鷹の爪団に従えば安全な場所で保護されるというパフォーマンスですよ
それに彼らは人質でもあります。鷹の爪団の残党の中には、真・最終防衛システムだのサイヤ人だのと滅茶苦茶な戦闘力を持った連中が居ますからね
奴らならスターバスターやかめはめ波でスーパークライス要塞ごと丸々消滅させるとかやりかねません
もちろんこの要塞が宇宙の何処にいるのかは極秘にしてありますが……敵方にはサーチャーのサーヴァントがいますからね。そのための保険です」
「なるほどな……それにしても1000人なんていつの間にどこからかき集めてきたんだオラ!」
「それに関しては彼らに協力してもらったんですよ」
吉田が顎でしゃくって示した先には、媚びへつらいの笑いを浮かべたノア(二人目)と怪しげな笑いを浮かべたジュラル星人AとBの姿があった。
「あなた達が方舟やボロ船に乗せようと人を多く集めてくれていたおかげで助かりましたよ」
「へへ……あっしは本物の『ノア』として語り継がれればそれで満足なんで……」
「「こういうことに協力を惜しまないのが我々ジュラル星人だ」」
「そんな協力してくれたあなた達にはプレゼントがあります。この中に入ってください」
「へっへ、何か頂けるんで……?」
「オッ、これはキメラ戦闘員製造機……」
「「「アーッ!」」」」
「うーん、三身合体したわりには弱そうですねこの怪人」
新たなキメラ戦闘員・ノアジュラルAB(二人目)をみて吉田はため息をついた。
「「「これから毎日人を箱舟に乗せようぜ!」」」
「まあ素材がショボかったから仕方ないぞオラ!」
「おっ、そんなことよりいよいよ演説のハイライトが始まりますよ」
□ □ □ □ □
「さて皆さん、我々に殺し合いを強いている
織田信長とその一味……
我々は仲間たちの尊い犠牲によって信長に従いバトルロワイアルを促進している者たちの情報を掴みました
以下の者たちが、主催者に組する者たち、すなわち我々全参加者の敵です!」
藤原妹紅
門矢士
小野寺ユウスケ
フィリップ
ぬくりあ
真・最終防衛システム
マサキ・アンドー
両儀式
黒桐幹也
射命丸文
タィケボロ
レミリア・スカーレット
孫悟空
ブロント
ラグナ
エリス
鬼道有人
シャア・アズナブル
阿部高和
ギャバン
イングラム
ギリアム・イェーガー
杉下右京
古畑任三郎
今泉慎太郎
湯川学
タマ
ミクトラン
ベジータ
不破刃
ストライダー飛竜
小牟
タクアン和尚
ルガール・バーンシュタイン
リグレット
有栖零児
それぞれの名前とともに、詳細な外見のデータがスクリーンに映し出される。
それらはいずれも、世界中に散らばっている新生鷹の爪団戦闘員たちがかき集めたデータだった。
「以上の者たちは織田信長により完全に洗脳されています。知り合いだからといって気を許したりしないでください!
彼らを皆殺しにすれば、このバトルロワイアルは終わります!
そしてこれらの者たちを誰か一人でも討ち取った方は、新生鷹の爪団の幹部として破格の待遇で迎え入れましょう!
では新生鷹の爪団は、一刻も早い皆様の服従をお待ちしております。た~か~の~つ~め~」
覆面の男が怪しく手を動かすと、映像は途切れた。
「あいつらを殺せば、この戦いは終わるのか!」
「新生鷹の爪団こそが俺たちの救世主だ!!」
民衆の中からそんな声が聞こえ始めた。これらは民衆に紛れ込ませた戦闘員たちのサクラである。
しかしその言葉は次々と人々の間に飛び火していった。
「生き残るために新生鷹の爪団に服従しよう!」
「あの連中をぶっ殺せば俺たちは助かるんだ!」
世界中で人々はパニック状態に陥っていた。
バトロワと大災害で疲弊した人々は、すがるべきものを求めていた。新生鷹の爪団は、そんな彼らの心に取り入ることにまんまと成功したのである。
■ ■ ■ ■ ■
「大した嘘八百だなオラ!」
「まあ、これで連中の数が減ってくれれば御の字なんですけどね
それより海王星への脱出用ワープ装置、完成しましたか?」
「おう!ドラス作りの片手間に作っておいたぞオラ!」
ワープ装置を受け取り吉田は微笑む。これでスーパークライス要塞が危なくなっても、自分だけは瞬時に避難ができる。
自分は臆病者だ。自分はJUDOのような器を持たない、ただ強力な力で組織を纏めているだけの一介の怪人(ドーパント)に過ぎない。
だからこそ力に溺れたりはしない。この先新生鷹の爪団がどうなろうと、自分だけは生き延びる。
「まあもっとも、まだ負ける気はありませんけどね。た~か~の~つ~め~」
【三日目・15時00分/スーパークライス要塞(宇宙空間)】
【吉田@秘密結社鷹の爪】
【状態】健康、新生鷹の爪団総統、アルティメットワンメモリの力を完全制御
【装備】包丁、アルティメットワンメモリ@テラカオスバトルロワイアル、海王星への脱出用ワープ装置
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:新生鷹の爪団による世界征服
0:いざとなったら自分だけでも生き残る
1:敵対するものを皆殺し
2:た~か~の~つ~め~
3:自分の『力』を奪うかも知れない者を始末する。
4:クウガはアルティメットフォームに変身できない内は保留
5:いずれは探索者・英雄・
王と王子・忍者連合と鷹の爪団残党を倒す
※ショッカーが持っていた人材、施設、技術、人脈はすべて受け継ぎました
【レオナルド博士@秘密結社鷹の爪】
【状態】健康、新生鷹の爪団団員
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:世界征服する
【偽吉田@新生鷹の爪団戦闘員+ともだち】
【状態】健康、新生鷹の爪団団員
【装備】「爪」の字入り覆面、赤いスーツ服
【道具】
【思考】基本:吉田に従う。吉田のふりをして世界中の人間を新生鷹の爪団に服従させる
【ノアジュラルAB(二人目)@ノア(二人目)+ジュラル星人A+ジュラル星人B】
【状態】健康、新生鷹の爪団団員
【装備】アーミーナイフ
【道具】支給品一式×4 不明支給品1
【思考】基本:吉田に従う。敵は騙してボロ船に乗せて沈めて殺す
※新惑星の世界中の人々が新生鷹の爪団の放送を見たようです
最終更新:2010年06月09日 00:24