「う、ぐ、ぐおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ……っ!」
「ど、どうしたんですかウッドロウさん!?」
超過密地域と化した東京都で、何故か誰とも遭遇しないでいた
空気王とみゆき。
いい加減暇を持て余していたその時、空気王の体に異変が起きた。
「なんだ、この感覚はっ! まるで、自分の半身を粉々に打ち砕かれたかのような……!」
~その頃~
『なん…だと』
ある意味空気王の半身というか、ある意味空気王本人とも言える藍染惣右介が
ゴンさんに殺されていた。
「なんなのだ……この苦しみは、痛みは! 私の体が、鏡花水月が、悲鳴をあげている……!?
うおおぉぉぉぉ……わ、私の……『空気王』の構築が乱される……っ!
馬鹿な、私は消えぬ! 空気の如く消えるわけにはいかぬ! ピンクへの復讐も出来ていない!
こんなところで死ぬわけにはいかぬ……もっと、力を……!
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおぁあぁぁぁあぁぁあああぁ!」
空気王が叫ぶと同時、彼を中心にドス黒い瘴気が渦巻き、集まった。
「ウ、ウッドロウさん……?」
しばらくしてから、みゆきは空気王におそるおそる声をかけた。
「えっ……」
その次の瞬間、みゆきの両腕は氷の剣でばっさりと切り落とされていた。
しかし断面は凍りつき、血は流れない。
「あ、あ…あああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「フフフ……ハハハ……『私』が何処かで殺されたか……
やはり、甘いと駄目なのだ……圧倒的力を用い、徹底的に敵をいたぶり殺さなければ……
今一度眠りたまえ『ウッドロウ・ケルヴィン』
君のような甘い男に復讐は無理だ。君では『空気王』として戦えない……」
絶叫するみゆきを意にかいさず空気王は己の装備を確認する。
「装備は上々。我が斬魄刀、鏡花水月だけでなく3本の剣と盾もある……
十二分だ。私が天に立つには十分すぎる装備。これで何故、守勢に回っていたのかね、表の私よ?
敵を増やしたくないから人を殺めない?増えた敵もろとも塵にすればいいだけさ」
そう呟いた空気王は4本の剣のうちのひとつ、マサムネを抜いてみゆきに近寄った。
閃く白刃を前にみゆきはあとずさるが、それでも空気王はにじり寄った。
「大体この広すぎる会場で、この女を使った誘き出し作戦など意味が無い。
手駒とは、私に仇なす敵を消耗させるために使われる使い捨てでしかない。
ましてや、戦闘力のないただの女など、微塵の価値もない……
唯一できることは、刀の試し切りくらいか。どれ、まだ使っていないこの刀の切れ味を試してみるとしよう」
「ひっ……」
「顔を見ながら斬るか……いや、背中からにするか……」
やがて辺りに少女の悲鳴が響き渡り、むせかえるような濃密な血の臭いが充満した。
◆
「フフン……実によく斬れる刀だ。これですよ! 私が飢えていた、朱の色!
気弱な表の私のせいで本当にご無沙汰の血の色! これが私の渇きを癒してくれる!
……おっといけない、私としたことが落ち着かねば。
天の上に立つ存在として最低限の威厳は維持しないといけないからね」
肉片をさらに細切れにしたかと思えば、ぴたりとその動きを止めて空を眺めてみたり……
今の空気王の精神は非常に不安定なものだった。
しかし、いずれにせよ言えるのは、今の空気王には容赦がないということだけだ。
「さて、ピンクを探すとしよう。裏切り者には、相応しい末路を……
見つからないならば別の虫をいたぶればいい……獲物を追い詰めるのは至極愉しいですからねぇ……」
再び闇に染まった黒の空気は獲物を求めて歩き始めた。
【
三日目・21時10分/新惑星・東京都】
【空気王@テイルズオブデスティニー】
【状態】健康、闇化、精神不安定、血の渇望
【装備】ユーゼスの仮面、斬魄刀『鏡花水月』@ブリーチ、ソーディアン・イクティノス(ヒビ有り)@TOD、拳銃
マサムネ、イージスの盾@サガ2GOD、稽古着、アイスソード、ブロンズアーマー
【道具】支給品一式×2、ガラハドの服
【思考】基本:笑点のピンク達への復讐、殺し合いを楽しむ
0:戦いに備えて適当に手駒を作る
1:空気化は避けつつ自己生存を優先。危なくなったら離脱
2:何、気にすることはない
※闇化している間の記憶を取り戻しました
※マサムネは「どんな人物が使っても同じ攻撃力」「相手の防御力を無視」の刀です。
【高良みゆき@らき☆すた】 死亡確認・空気王による惨殺
最終更新:2010年08月05日 00:19