「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
デスティニーガンダムのコクピットの中でシン・アスカは吼える。
ターゲットマークの真ん中に、敵を捕らえビームライフルのスイッチを押した。
ビームライフルの光が敵へと向かっていくが影はそれに気づくと目にも止まらぬ速さで姿を消し、ビームライフルは虚しく空を切る。
「…せこい漢だ」
不破刃は顔をしかめる。
巨大ロボットに乗っている上に不意打ちでビームを当てようとしていた。
師範から見ればシン・アスカはせこい漢の条件には十分と言っていいほど当てはまっていた。
そして、不機嫌なのは彼だけではなかった。
「何いきなり攻撃して来てるわけ?」
謙虚なナイトで人気者であるブロントさんだった。
彼からしてみればシン・アスカはシャアと違って恥知らずなガンダム使いであった。
無論むかついたので内心「お前ハイスラでボコるわ・・」と思った。
「……ヒーロー戦記もよろしく!」
彼も上述した二人と同じ気持ちであった。
同じロボット乗りだから尚更だ。
だが、彼は敢えてヒーロー戦記の宣伝を優先していたのだ。
師範、ブロント、ギリアムの三人は先ほど合流したところだった。
もちろん彼らが掲げるのは主催の打倒である。
そんな対主催な彼らがシン・アスカは気に入らなかった。
「うるさいんだよ!!前作の参加者のくせにでしゃばりやがって!!
お前たちが自重しないから……カオスロワは…カオスロワはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
血を吐き出さんばかりにシン・アスカは自分の鬱憤を師範たちにぶつける。
シン・アスカ。彼は種デスにて前作主人公の犠牲となった存在であった。
彼は話が進むごとにどんどん出番が減っていき、逆にキラとアスランは出番が増える。
そしてOPのタイトルバックはストフリに奪われ、EDのキャスト表示では三番目。
最終的に前作主人公には軽くあしらわれて、アスランのインジャに負ける始末であった。
視聴者から見たシンはもはや主人公ではなくかませ犬だったのだ。
その結果、種デスは前作を下回る糞っぷりと化した。
もっとも、漫画やスパロボなどでは優遇されてはいたがそれがどうした?
それで原作のアレがなかったことになるわけではない。それはごまかしているだけだ。
そして、カオスロワが始まってカオスロワ前期で活躍した師範たちの姿を見て彼の怒りは爆発した。
「前作で活躍したからって今回も活躍しようとする……。
前作レギュラーはそんなに偉いのかよ!!まるで信者共のお家芸だな!!」
「うわ……」
「登場話でゴミが現れたか。グラットンスウィフトでバラバラに引き裂いてやろうか?
つか言ってることがわからにい」
「戯けが」
「っ…!アンタらって人はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
三人の(主にブロントさんと師範の)挑発にシンの怒りはマッハになった。
彼のデスティニーガンダムは背中のアロンダイトを抜き、三人に向かって突き進む。
アロンダイトを振りかぶるデスティニーに対し師範がここは俺一人で十分だと前に出た。
そして一気に分身を展開した。
「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
」」」」」」
首輪で制限されていては流石に主催本拠地や最終決戦の時よりは数が少ない。
だがそれでも
地獄絵図には匹敵するには十分だった。
「何なんだよ!?これは!!」
シン・アスカは驚きを隠せなかった。
モニターが濃い半裸男に埋め尽くされ、周囲からはやかましい叫びが木霊していた。
そして多元有情破顔流影陣を放とうとしている。
前期の主催者はこれで負けを覚悟したという。
もはや勝てる気がしない。シンから戦意が失せていく。
「こんなところで俺はぁぁぁぁっ!!!!!」
その時、SEEDが弾けた。
「何…だと…」
「オィィィィィィ!?」
ギリアムとブロントは驚愕していた。
数多の師範がデスティニーを取り囲んでいたと思っていたら、いきなりいくつもの閃光が走りすべての師範を切り裂いていたのだ。
師範の仲間である彼らにとってありえないことだった。
「よくもHU破えお……キングベヒんもス!!!」
仲間を倒されて怒りが有頂天となったブロントさんはキングベヒんもスを召喚。
ベヒんもスがデスティニーに向かって突進攻撃を仕掛ける。
勝利の酔いなのか、動こうとしないデスティニー。
そしてそのままベヒんもスの突進をまともにくらった……というところで姿が掻き消えた。
「な…おま…!」
「残像だ」
ブロントの背後に回りこんでいたデスティニー。
そのままアロンダイトを振り下ろし、ブロントを真っ二つにした。
そしてデスティニーは次はお前だと言わんばかりにゲシュペンストを睨みつける。
「な…二人がやられたって!?くそうっ!!シン・アスカめ…許せん!
俺の家族も同然だったのに!!」
ギリアムはゲシュペンストを動かしてミサイルやレーザーを発射する。
だが、デスティニーは残像を残しながら全てを回避する。
メガ・バスターキャノンさえも虚しく空を切る。
そして、デスティニーはゲシュペンストの目前まで接近していた。
プラズマソードで切りかかるもデスティニーによって切り払われる。
そしてデスティニーの左手のパルマフィオキーナが光り輝く。
「これで終わりだぁぁぁぁ!!」
その光は無慈悲にもギリアムをゲシュペンストごと焼き払った。
「はぁ…はぁ…」
激闘を制したシン・アスカは立ち尽くしていた。
本当はこんなマーダー的な行動に出るつもりはなかった。
感情に身を任せた結果だった。
「でももう俺は止まれない。いや、誰にも止められるもんかよ!
俺が脇役だって…?そんな運命、このデスティニーで全てをなぎ払う!!」
こうして、デスティニーガンダムは真っ暗な闇を背景にその場を飛び去っていった。
デスティニーに切り裂かれていた不破師範は「すごい…漢だ…」と言い残し、息を引き取った。
【一日目・0時30分/神奈川県/天候・嵐】
【シン・アスカ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
【状態】健康
【装備】デスティニーガンダム
【道具】支給品
【思考】
基本:自分が主人公になって主催を倒す
1:前期主要参加者を優先的に殺す
2:他にも主人公候補を見つけたら殺す
【アレルヤ・パプティズム@機動戦士ガンダムOO】
【状態】気絶、縛られている
【装備】なし
【道具】支給品
【思考】
1:台詞がほしい
【ブロントさん@ネ実 死亡確認】
【ギリアム・イェーガー@スーパーロボット大戦シリーズ 死亡確認】
【不破刃@Art of Fighting 龍虎の拳外伝 死亡確認】
最終更新:2011年01月29日 01:10