ストライダー飛竜と
初音ミク。そしてティア・グランツと楠舞神夜。
東京スカイツリーにて、両組の遭遇は行われた。
互いに殺し合う意思がなかったこともあり、大きなトラブルの発生こそなかったものの、
その場に張り詰めた緊張感は、一触即発の空気を充満させるには十分だった。
火種となりえたのは飛竜とティアだ。双方共に戦う意思がないことを確認しながら、
互いに警戒を緩めることがなかった。
「へっくしっ!」
「あ、大丈夫ですか?神夜さん……でしたっけ」
そんな緊張感をあっさり壊すような神夜のくしゃみに、心配そうに尋ねるミク。
神夜とティア、二人とも濡れた服を乾かすことなく身に着けたままだった。
「あ、あのーティアさん、とりあえず着替えませんか?濡れた服のままだと風邪ひいちゃ……」
「神夜さんは黙ってて!今がどんな状況なのか、もっと真剣に考えなさい!」
「は、はい……」
「全く……お姫様は皆こうも能天気なものかしら」
「うぅ……」
必要以上に神経過敏になっている彼女を見て、神夜はため息をついた。
ティア・グランツと行動を始めて以来、楠舞神夜は気が滅入りっぱなしであった。
神夜としては別にふざけているつもりもなく、張り詰めた緊張を解きほぐしたかったが故の言動だが、
どうにもこのティアという女性、神夜の軽い言動にいちいち本気で怒ってくるからやり辛い。
加えて嫌味と皮肉まで交えて返してくるのだから、神夜としてはたまったものではなかった。
もっとも、元の世界における神夜とその仲間のお気楽全開の会話を部外者が見れば、誰もが呆れるとは思うが……
それにしても、ここまで冗談が通じないと気が滅入るというものだ。
(憂鬱極まりないです……)
「あ、あの、凹まないでください神夜さん。ほ、ほらティアさんも!
お互い殺し合う意思がないなら、そんなにピリピリしないでもいいじゃないですか」
「まだあなた達の全てを信用できたわけではないわ」
「……そうだな」
「そそそそそんなぁ!飛竜さんまで一緒に何言ってるんですか!」
場を取り成そうとして空回りし、胃を痛めるミク。緊張はいつまでも張り続くかのように思えた。
その時――
スカイツリーを、激しい衝撃が襲い掛かった。
「うっ!?」
「なななっ、何事ですか!?」
「ティアさん、外を見てください!」
# # #
サイコガンダム。
全長40メートル以上に及ぶ巨大MAが、スカイツリーに衝撃を与えていた。
「ここだ!!ここから聞こえる!あの忌まわしい声が!!」
サイコガンダムのコックピットで、フォウ・ムラサメが叫ぶ。
まるで忌々しい何かを追い詰めるかのように、彼女はスカイツリーに攻撃を仕掛けていた。
「聞こえる……聞こえるぞ!この声は存在していてはいけない声だ!」
フォウの頭に、スカイツリーの中で慌てる者達の声が届く。
――うわわわわっ!!
――いけない、このままでは塔が崩れるわ!!
――まずいですよ、危険極まりないです!!
――……不毛な争いをしている場合ではない。脱出するぞ。
「見つけた……!お前達!!そこの二人、お前達だ!!私を苦しめるのは!!」
フォウは叫ぶ。ティアと神夜、その二人の声に猛烈な憎悪を示していた。
その憎悪の示すままに、フォウは塔から出てくる4人に攻撃を仕掛ける。
サイコガンダムから放たれるメガ粒子砲が、4人に襲い掛かる。
# # #
「どうなってるんですか!?なんか私達を目の仇にしてるかのように攻撃してきますけど!?」
「余計な口を開いてる場合じゃないわ!」
ビームと爆発の雨、そして本物の嵐の中を掻い潜りながら、4人は走る。
「飛竜さぁん!!このままじゃやられちゃいます!!」
「街の中に身を隠すぞ。この小さな的、そうそう簡単には当てられん」
雨と爆発の嵐の中、4人の姿は街の中に消えていった。
【一日目・1時30分/東京都墨田区地下街/天候・嵐】
【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@スターウォーズ、光剣サイファー
【道具】俺にそんなものは必要ない
【思考】
基本:主催者共を闇に葬り去る
1:サイコガンダムから逃げる
2:制限が解けるまでミクと行動する。ティア達を警戒
※7期からの参戦です。
【初音ミク@VOCALOID】
【状態】健康 パニック
【装備】なし
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本:死にたくない
0:胃が痛い……みんな仲良くしてください
1:サイコガンダムから逃げる
2:家族に逢いたい。
3:飛竜さんと行動する
※7期までとは別人です
【ティア・グランツ@
テイルズオブジアビス】
【状態】びしょ濡れ 苛立ち
【装備】ナイフ
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:殺し合いからの脱出
1:サイコガンダムから逃げる
2:知り合いを探す
3:替えの服が欲しい
4:神夜に苛立ち、ミクと飛竜に不信感
【楠舞神夜@無限のフロンティア】
【状態】びしょ濡れ
【装備】護式・斬冠刀、チャクラム@テイルズオブシンフォニア
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者の打倒
1:サイコガンダムから逃げる
2:知り合いを探す
3:風呂に入りたい
4:ティアに苦手意識
「くっ、どこだ!どこに消えた!!あの声の女達はどこだ!?」
街の中に姿を消した4人……いや、ティアと神夜を血眼になって探すフォウ。
「枕営業で私の声を奪った女め!!私はお前達を絶対に許さない!!」
怒りに表情を歪め、探し回る。
その時、サイコガンダムに通信が入る。
「フォウ!!フォウなんだろ……それに乗っているのは!?」
「カミーユ……カミーユなの!?」
聞こえてくる懐かしい声に、フォウの歪んでいた表情が明るくなる。
視線を移したその先には、ガンダムMk-2の機影が見えた。
「間違いない、その声はフォウだ……その声、俺の知ってるフォウだ!」
「ああ、カミーユ……あなたも私の知ってるカミーユ・ビダンなんだね……!?」
喜びに涙するフォウ。
そう……彼女もカミーユと同じ境遇にあった。
彼女は劇場版のフォウに取って代わられた、TV版の……島津冴子声のフォウだ。
彼女の屈辱は、ある意味カミーユ以上に厳しいものだった。
不審な噂と共に声が変更された彼女。もはやこれから先、島津声のフォウは永遠に見られない可能性が高い。
Gジェネも、スパロボも、その他あらゆるジャンルのガンダムで、彼女の声は劇場版に差し替えられているのだ。
そんな絶望の闇に閉じ込められた彼女の怒りは凄まじく、劇場版の自分への憎しみのみならず、
同じ声をした者達にもその憎悪の矛先は向けられた。
ティア・グランツと楠舞神夜もまた、その劇場版のフォウと同じ声の持ち主だった。
あの声は全て消す。消さなくてはならない。でなければ、この不愉快な感覚は決して治まらない。
「フォウ……君も辛い想いをしたんだな。だが、もう大丈夫だ。俺と一緒に行こう」
「ええ、カミーユ……私は憎い、あの声の女の全てが憎い……!」
「俺も協力するよ。まだその女達はこの近くにいるんだろう?探し出そう」
【一日目・1時30分/東京都墨田区スカイツリー近辺/天候・嵐】
【カミーユ・ビダン@機動戦士Zガンダム】
【状態】健康
【装備】ガンダムMk-2(黒)@機動戦士Zガンダム
【道具】不明
【思考】
1:フォウと共に劇場版の自分達を抹殺する。邪魔者は皆殺し。
〔備考〕
※TV版出展です。
【フォウ・ムラサメ@機動戦士Zガンダム】
【状態】健康
【装備】サイコガンダム@機動戦士Zガンダム
【道具】不明
【思考】
1:カミーユと共に劇場版の自分達を抹殺する。邪魔者は皆殺し。
2:ゆかな声の女キャラも皆殺し。まずはティアと神夜を探し抹殺する
〔備考〕
※TV版出展です。
【ジュドー・アーシタ@機動戦士ガンダムZZ】
【状態】重傷、気絶
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
1:……………(気絶中)
最終更新:2011年01月30日 01:41