雨はしとしと降り続く。平安時代なら風流に感じる者がいたかもしれないが、この場ではただの天候にしか過ぎなかった。
桑原和男と岡八郎はとある様子を見ていた。それは金髪の中年男性の前にいる男らが頭を吹き飛ばされている様子だ。首輪が爆発したのだろう。
後ろに女がいた為、桑原は案の定興奮していた。赤い髪で赤いジャージと奇妙な服装だが顔は美人だからだ。岡は少なからず警戒していたが。
さて大阪に向かうはずの彼らがなぜ東京にいるか。それには理由がある。彼らは新幹線を使って大阪に行こうとしたからである。
そこで疑問が生まれる。なぜ埼玉の新幹線を使わなかったのか。それはやはり安全の為である。
東京が安全かどうかはわからないが、埼玉は危険であることはわかる。謎の爆発に岡と戦った怪物。ろくなものではないのだ。
最悪、歩いて行くという選択肢もあるが新幹線のほうが速いし、それに襲われる心配もない。
新幹線になんらかの工作はされているかもしれないが、その為のガンツスーツだ。いざという時にも逃げれる。まさに最高の物件と言えよう。
……とまで考えるのはよかった。しかし問題点が一つ生まれた。それは彼らは東京の何に何がどこにあるかを知らないことだ。
大阪生まれで大阪育ちの彼らには東京がどうなってるかなぞ、旅行好きでもない限り知るよしもない。コンビニで地図でも取りたいが禁止行為である。
そのことを踏まえて彼らは金髪の中年男性と赤髪の女性、所ジョージとシグナムに場所を教えてもらう為に二人を見ていたのだ。
もちろん彼らも東京の地図を知らないかもしれないが、仲間が増えて困ることもない。今は二人以下でも三人以上でもいいのだから。
「あんたらは誰だ?」所ジョージは静かに、そして警戒するように前の黒い服を来た者に言った。あんな格好なのだから仕方ないだろう。
「俺の名は桑原和男。隣のごつい格好したのは岡八郎や。おっさん、悪いがアンタは殺し合いに乗ッてはないやろな」桑原は問う。
「俺は乗ってない。それより貴様、あまりシグナムをジロジロ見るんじゃあない。女が足りないのか?」所は注意を促す。
「よくわかったな、おっさん」と桑原は笑いながら言った。シグナムはあからさまに嫌そうな顔をしている。ジョジョはコフンと咳をつくと、訂正した。
「俺はおっさんじゃなくて所ジョージだ。ちゃんと正式名称で言えッ!」若干キレていたが、彼はスタンド使いなのでよくあることだ。
彼らは名前以外にも支給品やこれからの行動予定、境遇などを情報交換をし合った。その結果、桑原らと所らは行動を共にすることになった。
所らはエジプトに行く、という目標がある。ということはまず海を渡らねばならないと言う事だ。つまり歩いてはいけないということである。
飛行機で直、エジプトに行くのも可能ではあるが操縦者がいない。いや正確に言うなら、そこまでいけない、ということだろうか。
所のスタンド能力を使えば操縦者を『再生』できるが、彼は「俺が飛行機に乗るとよく墜落する」と一点張りなので乗れない。
しかし新幹線だと「年をとらされたりするが大丈夫だろう」と意味のわからないことを言っているが、操縦者を再生してくれるという。
桑原が大阪に行くとそこで別れ、所らは福岡に行き、船で中国につけば、鉄道でエジプトに行くとひどく遠回りなことを言っていた。
なお船は「長くいるとスタンド使いの猿に殺されかけたり二つあったりする」と所は言っていた。だから歩いて行くのだろう。
桑原は「所、頭大丈夫か?」と言っていたが「貴様にだけは言われたくない」と所は答えた。未だに女に興奮しているのだからもっともだ。
そんな桑原だが行幸なことに所は新幹線がどこにあるかを知っていた。彼は司会者も任される一流芸能人の一人でもあるのだ。当然と言えよう。
日本髪の女と赤い髪の少女は隣同士歩いていた。相合傘をしていたのでまるで親子のように見える。とまあ奇妙な組み合わせではあるが。
日本髪の女は田宮お岩、赤い髪の少女は重音テトと言った。一人は主催に怒りを、もう一人はボーカロイドに怒りを向ける者だった。
彼女らは歩いていると、前からうるさい、男であろう声が聞こえた。それは物騒な内容だった。
「こぉの中にいる強者よぉぉぉ!! でェてこぃいいいいい!」
なんとも特徴的な言い方だが言葉の意味から察するに戦闘狂なのだろう。近づけば殺される可能性は高い。
お岩らが後ろに引き返すとそこにはネコとウェイター姿でハズーカを持った青年がいた。
「うわっ、なんかすごい声が聞こえましたよ。どうします古畑さん」今泉は怯えている。○老蔵は自分に確認させられないかと心配していた。
「何、行かなきゃいいでしょ今泉君。強者限定なんだからさ。あ、海老○君も行かなくていいからね」海○蔵は胸を撫で下ろした。
しかし油断は大敵だ。あんな大口を叩くぐらいだから腕っ節には自身がある、いやありすぎるほどだろう。
「頭脳担当なんだけどね」古畑は軽く嘆いていた。まあ見つからなければ危害は及ばない。古畑達は歩いていく。
長髪ロングの女子高校生は先ほどの声に驚いていた。がすぐに自分の使命を思い出し、声の聞こえた方向に走っていく。
前から聞こえたのだから前にいるのだろう、と単純な考えだ。それは当たっていて確信もしていたが、少なからず恐怖もある。
だが彼女は条例のことを知ってもらうために走るのだ。腐った条例を撤廃するために。
地デジカは怯えていた。となりのサラリーマンがいきなり叫びだしたことも要因の一つではあるが、前から彼のことは恐怖していた。
しかし叫ぶとなるとサラリーマンは死を恐れていないらしい。薄々、そうだろうと感じてはいたがまさかこれほどとは。
逃げたい、しかし逃げたら殺されるのでは、となんの根拠も無く地デジカは思いながら、周りをキョロキョロ見ていた。
そこには黒くてゴツい服を来た者がいた。ああ、勝負をしにきたのだろう。
「おい岡ッ! アホかお前ッ!」桑原は走りながら岡に言う。ガンツスーツを来た彼は恐ろしく速いが所らも悠々それに追いついていた。
岡は闘いたかった。だから強者と戦うとの声を聞き、彼らに向かっている最中なのである。
「お前、俺ははよ大阪に戻りたいんや! そこで道草喰ってる場合ちゃうやろ、所、お前も止めんかい」
桑原は叫ぶがそれを尻目に岡は飛び上がる。手の平をサラリーマンに向け光線を出す。
勝負は決まった、かに思われたがサラリーマンはそれを避けていた。
バヨネットを二回ほど振ると岡は肘の刃でそれを守り、弾いてとんと地面についた。岡は構える。
「貴様が我の戦い手か……。いい戦いを希望するぞぉ、えいめん!」独特の言い方で
アナゴは答える。
地デジカはパニック状態に陥り、支給品であった草加煎餅を桑原に投げたが、彼にいらつかれXガンで撃たれた。地デジカの頭は爆発する。
「やれやれだぜ」所ジョージはひそかにそう言った。
後藤慎太郎の目の前には銃剣を持って黒いロボットのようなものと戦うサラリーマンが見えた。ヤミーだろうか、と後藤は思う。
目の前には女性が二人。その他は動物のタマだけだ。この三人をあれから守れるのは自分しかいない。
後藤はすぐさまハズーカを取り出すと、それをぶっ放す。弾道は岡に向けられていたが、それは避けられサラリーマンに当たった。
硝煙が撒き散るとともに爆風が吹き出る。サラリーマンことアナゴは体の上半身の顔を除く左半分を失った状態で叫んだ。
「ちくしょう…ちくしょおおおおおおおおおお!!」
その叫びはビル街である東京ではよく響いた。それ以前にあんな状態でよく生きているというものだ。感心すらする。
「なぁーんちゃってぇ」
その言葉と共にサラリーマンの傷口からギュルリッと何かが飛び出た。そう失った上半身だ。つまり再生をしたということである。
「その程度の武器でェ、我に勝とうなぞ一万光年速いわァッ!」アナゴは後藤に向かい走る。
後藤はとっさにハズーカの引き金を引く。弾は飛んだ。だがアナゴはバヨネットでその弾を真っ二つに切り裂いた。
当然のことながら弾道は別々の方向へ飛んでいく。
今泉の前でビルは爆発した。いやビルの一部というべきか。とにかくそれは爆発し火薬の臭いが今泉の鼻に充満した。
「うわあっ! 爆発しましたよ爆発、もう死んじゃいますよ」今泉は古畑にすがる。一体、どうさせようという気なのか。
「落ち着きなさい今泉君。逃げればいいことでしょ逃げれば」古畑は冷静に、しかし少し早口で言った。やはり焦りもあるのだろうか。
そのとき海老蔵は見た。ふと後ろを振り向いたときに見た。
長髪ロングの女子高生が拳銃片手に走っている様子を。
時が止まった。と言っても確認できるものは時を止めた所ジョージ以外知るよしが無い。
所はアナゴの前に立つ。手にはミスドのドーナツが握られていた。先ほどの兵士を殺したように禁止行為で殺す予定だった。
だがどうもそれは難しい。なぜか。それは彼の歯の食いしばり様が極端に強いからである。
スタンド能力を使っても開けるのには時間がかかる。時が止まる制限時間も終わってしまうのだ。
所は仕方なくスタンドを召還した。楠田枝里子(なるほど・ザ・ワールド)だ。楠田枝は構える。
本来一撃でし止めたいが何もできないんじゃ話にならない。所は連呼する。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」
楠田枝の連続パンチはアナゴに炸裂し、それが終わると所はダーツを無造作に投げ言う。
「そして時は動き出す…」
アナゴは吹っ飛び、ビルにぶつかる。ビルは崩れガレキの山と化した。コンクリートの粉塵が皆の視界を襲った。
「ひええっ! ビルが崩れたあああ、おしまいだ
ああああ!」今泉はパニック状態になっていた。無理も無い。
「おいお前! 東京都の例の条例のこと知ってる?」今度、彼を止めたのは古畑ではなく、ある女子高生だった。
彼女は銃を構えている。今泉は余計意味がわからなくなり「大変だあ大変だあ」と喚くばかりだった。
「ああそれは東京都青少年健全育成条例のことでしょう。私も警察官のはしくれですからね」古畑は乗り出る。
「ねっ今泉君。知ってるでしょ」古畑は今泉を庇う。多分、今泉は知らないだろうが自分の大切な部下なのだ。
女子高校生はそれを聞くと笑顔で喜び、深刻な顔に戻った。そして古畑に共闘を持ちかけたのである。
古畑は少し目線を逸らすと、多く人間がいることに気づいた。中には人間ですらない者もいるが、殺し合いっていないことは確かだ。
「共闘は他にもいたほうがいいでしょう。あの者らといっしょに行きませんか?」
「ああなんやコラ。おい岡、お前が闘うからこうなッたんや」
「俺が悪かったか…。スマンな。あの男は生きているか所?」
「わからんが生きていてもおかしくはない。速めにこの場を離れよう。シグナム、伝えてくれ」
「わかったジョジョ。そこの方、ここを離れよう。やつが目覚めるらしい。私はシグナム。あなたは?」
「私は田宮お岩。にしても困ったねえテト。逃げなきゃならないらしいよ」
「あんな化物ですからね。ところで…あなたは誰でしょうか?」
「私は今泉だ。ちょっと仲間にならせにもらいに来たんだよ。古畑さん、逃げなきゃならないらしいですよ」
「じゃあお言葉に甘えて逃げようかね。海○蔵くん、彼女にも伝えたまえ」
「わかりました。あのーどうやら逃げないとならないらしいですよ」
「まだ条例の恐ろしさを広めるのは先ということだな。そこのハズーカ、逃げるらしいぞ」
「私は後藤だ。にしてもなんて化物だ。新種のヤミーかありゃ」
「にゃー」
群像はビルの瓦礫から逃げ出す。彼らはどこからともなく去っていった。
【一日目・2時20分/東京/天候・雨】
【桑原和男@GANTZ】
【状態】健康
【装備】ガンツスーツ@GANTZ Xガン@GANTZ Zガン@GANTZ ガンツソード@GANTZ
【道具】コントローラー@GANTZ 支給品一式
【思考】基本:とりあえず大阪に行く。所らと行動を共にする。
1:新幹線を使って大阪まで行きたい。
2:めっちゃ女いるやんけ!
3:とりあえず逃げる。
【岡八郎@GANTZ】
【状態】健康
【装備】強化型ガンツスーツ@GANTZ ガンツスーツ@GANTZ ガンツソード@GANTZ
【道具】コントローラー@GANTZ 支給品一式
【思考】基本:大阪に行く。闘いたい。所と行動を共にする。
1:新幹線を使って大阪まで行きたい。
2:アナゴから一旦退くが、できればまた闘いたい。
【所ジョージ@現実】
【状態】健康 スタンド使い
【装備】ダーツ
【道具】ミスドのドーナツ、支給品一式
【思考】
1:エジプトに向かう 。
2:途中まで桑原と行動を共にする。つまり新幹線に乗る。
3:船や飛行機は避けたい。
4:とりあえず逃げる。
【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康 ニート
【装備】赤いジャージ
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】基本:ジョジョについていく。
1:ジョジョに養ってもらう。
2:レヴァンティンは放置の方向で。
3:桑原に嫌悪感。
【田宮お岩@歴史】
【状態】健康
【装備】傘@現実
【道具】支給品一式
【思考】
1:伊右衛門ら家族や知り合いを探す。テトの知り合いも捜索。
2:鶴屋南北に会ったら一発殴る
3:とりあえず逃げる。
※便宜上歴史出典としたが、ここでお岩が語っている話は「田宮家に伝わる伝承」であり
幕府の記録などにはお岩に関するさらに違う話が記されている
【重音テト@UTAU】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
1:ボーカロイド一族を全滅させる。
2:とりあえずお岩と行動する。
3:アナゴから逃げる。
※七期とは別人です。
【市川海○蔵@現実】
【状態】疲労(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ヨッシ―の卵@マリオシリーズ
【思考】基本:生き残る
1:今の状況を何とかする
2:ちょっと寒いので、できれば車に入れてほしい
3:なにやら逃げるらしいので逃げる。
4:女の人…誰?
【古畑任三郎@古畑任三郎】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マクドナルドのハンバーガー@現実
【思考】基本:主催者を逮捕する
1:出来れば武器が欲しい。
2:逃げるらしいので逃げる。
3:女子高生と共闘する。あまり乗る気じゃないけど。
【今泉慎太郎@古畑任三郎】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】コロッケパン@現実
【思考】基本:古畑に付いていく
1:海○蔵をこき使う。
2:この女子高生誰?
※東京のどこかに古畑と今泉の支給品一式が落ちています
【アブノーマルの人@テラカオスバトルロワイアル】
【状態】健康
【装備】ワルサーP38@現実
【道具】支給品一式
【思考】 基本:青少年保護条例の危険性を広める。
1:古畑らと共闘する。
2:でもやっぱり変態は嫌い。
3:なにやら逃げるらしいので逃げる。
【備考】
※姿は黒髪ロングの女子高生です。
【後藤慎太郎@仮面ライダーオーズ/OOO】
【状態】健康
【装備】ウエイター服装、バズーカ@仮面ライダーオーズ
【道具】支給品一式
【思考】基本:弱者を守る。
1:猫(タマ)を抱えて歩き回る。
2:とりあえず火野達を探してみる。
3:アナゴから逃げる。あいつは何かのグリードか?
【タマ@
サザエさん】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、スミロドンメモリ、ガイアドライバー
【思考】基本:にゃー
1:修羅の子は修羅にしかなれぬ。
サラリーマンはガレキの山から立ち上がる。彼はあたりを見渡すが誰もいないようだ。
「逃げられたか、クソめ」アナゴは罵声を吐きながらも顔に刺さったダーツを抜き取る。
さて、しかしここには強い者がいるらしい。東京は、思わぬ収穫だ。
アナゴは微笑む。戦闘狂の喜びだ。
雨は彼を濡らすだけである。何も関せず、雨は降る。
【アナゴさん@サザエさん】
【状態】多少のダメージ、CV若本
【装備】バヨネット@HELLSING
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本方針:闘争に身を投じる。
※CV若本の技なら全て使用可能。
※7期までとは別人です。
※時間が巻き戻ったことに気づいてないですし、気にしていません。
【地デジカ@現実 死亡確認】
原因:桑原にXガンで撃たれ頭が破裂。
最終更新:2011年02月04日 00:38