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東京都港区芝公園4丁目2号8番。
近辺の駅は、大江戸線の赤羽根駅や、浅草線の大門駅等がある。

「ねえねえ信長さん」
「うむ、言いたいことはわかるぞルカよ」

巡音ルカと織田信長は、その地区の路上に立っていた。
そして目の前の空間を見回して、彼らは呆然としている。

「「東京タワーは何処いった」」

そう、その地に本来無くてはならない都のシンボルがそこには無かった。
かつてそこに東京タワーがあったことを主張しているのか、そこだけ更地が広がっていたのだ。

「こんなんでMEIKO姉さん達は気づくのかな?」

第1放送も近かったため、彼らは仲間集めを一旦打ち切り、ミクトラン&MEIKOと合流する予定だったのである。
しかし、目印としていた東京タワーは無くなってしまっているため、集合に遅れてしまう可能性があった。

「いざとなれば住所を調べてくるから大丈夫じゃろ。 それよりも放送の時間だ」


キーンコーンカ『フハーッハハハハ!!!』


信長の返答とともに、放送を伝える笑い声が響いた。






『ではまた次の放送の時までさらばだ!』


放送後、ルカは無表情のまま俯いた。
しばらく目を瞑って、やがて虚空を見上げて開く。

「そうか、ミクちゃん死んじゃったんだ・・・・・・」

ルカの頭には、ミクと過ごした日々の記憶が蘇っていた。
彼女は歌が好きな普通の少女であった。
ともに歌を歌ったこともあれば、どちらの歌がうまいか競い合ったこともある。
日常ではいつも尻を叩くように懇願していたため困らせて、
その度にMEIKOに突っ込まれていたことさえあった。

「ルカ、こう言ってはなんだが、あまり気を落とすな」

信長はルカの肩に手を置いた。
決して軽い気持ちで慰めているわけではない。
以前もバトルロワイアルの世界に足を踏み入れたことのある人間だ。
彼はバトルロワイアルにて、多くの忠臣、大切な人々を失ってきた。
数も、それによって生まれた悲哀の情も、ルカの比ではない。

「悲しみに沈むのも今は良いだろう。
 しかしそれで自分を見失ってはいかん」

だから彼は知っていたのだ。
幾多の不幸が襲い掛かるバトルロワイアルならば、
それによって起こる悲劇も一つや二つではない。
人の生死を賭けているのであれば、今後死ぬのはミクだけで済むとは限らなかったのだから。

「うん、そうだね・・・・・・」

信長の方を向いて相槌を打ったルカは、再び虚空を見上げる。
そしてそのままMEIKO達を待ち、時間だけが過ぎていった。



(ワシは何をやっているのだ・・・・・・)

織田信長は内心頭を抱えていた。
あれだけKAITOの家族を守ると言ったのに、この様はなんだ。
結局1時間近く歩き回っても、ほとんどの参加者と出会うことができなかった。
精々、新たに野比玉子症候群にかかったと思われる少女が何度も死んでいたぐらいである。

(すまぬKAITO、これではお主に合わせる顔がない)

今でも彼が思い出すのは一人の青年の姿。
『宴会』の時の彼は弟や妹達に囲まれて笑い合っていた。
それが本来のKAITOや彼の家族の姿であり、この世界でも変わらないだろう。

(そしてすまぬ、ルカ)

信長は心の中で謝罪する。
欠けてしまったパズルが完成しないように、
一人でも欠けた家族は元には戻らない。
ピースの代用となるものなど存在しないのだ。


「ミクちゃん、痛かったのかな?」

突如ルカが口を開いた。
未だに虚空を見つめたまま、信長に問いかける。

「・・・・・・痛かったのじゃろうな」

対して信長もまた、遠い景色を見たまま答えた。
初音ミクはどのように殺されたのだろうか。
剣で斬られたのか、銃で撃たれたのか、あるいは戦車砲などで
原型を留めず粉微塵に吹き飛んだのか。 いずれも大なり小なり痛みを伴う。
そして、初音ミクのあらゆる死亡パターンが彼らの脳裏を過ぎる。

「やばい、興奮してきた」
「何故そうなる」

どうせ死亡パターンをミクから自分自身に置き換えたのだろう、
と思った信長はルカに突っ込みを入れた。
しかし、ルカの表情が若干緩んだため、信長は軽くため息をつく。

「まあ少しは元気になったことだし、ミクトラン達を待つとするか」
「そうだね。 ところで信長さん」

信長はルカの口調がここに来るまでのものに戻っていることに気づく。
そして、案の定ルカの方を振り向いて見ると、彼女は自分に向けて尻を突き出していた。

「時間を潰すために尻を叩いてくれないかな?」
「お前はぶれないな」

鳴かぬなら 叩いてしまえ ホトトギス
今期で作った句を詠い、信長はルカの尻を叩き始めた。





(痛いのなんて私だけで十分なのにね)
「何か言ったか?」
「いや、何でもないよ」








東京都港区。
今現在、この街に人の気配は無いと言っても過言ではない。
建物や街灯にいくつか電気は通っているが、深夜の街を照らしきれるものではなく、
暗闇に包まれている箇所もまだ多い。
そんな無人の街中を、一台のバイクが雨風を突き抜けて走って行く。
そう、バイクだけが・・・・・・



(左達はまだ無事か!?)

仮面ライダーアクセルバイクフォームこと、テルィーマンは
共に風都を守る仮面ライダーWのことを考えていた。
左翔太郎とフィリップ、彼らは二人で一つの肉体を共有して戦う仮面ライダーだ。

(変身も出来ぬまま殺されるのだけは許さん!)

バトルロワイアル開始時、全参加者は世界各地にワープされる。
よって身近な人物と合流できる可能性も極めて少ない。
同様に、翔太郎とフィリップも離れ離れになっているということは容易に推測できる。
そしてその焦りがアクセルをますます加速させる。
やがて、彼の元に高層ビル群が見えてきた。

(あそこから左達を探せないだろうか・・・・・・)

一瞬、ビルの屋上から辺りを見渡す案を考える。
仮に展望台があったとしても、望遠鏡から路上を歩く個人を特定することは難しい。
しかし、それでもこのまま走り回っているよりかは幾分かマシかも知れない。
テルィーマンは悩み、そのままタワーを横切ろうとしていた時、彼の耳に喧騒が聞こえてきた。




「なんじゃ貴様らは!?」
「アンチ旧世代&オリジナル連盟だ!」
「織田信長、貴様は前期の参加者(というか主催)なので死んでもらう!」

東京タワー入り口跡地の前で、織田信長と巡音ルカをアンチ同盟の兵士達が囲んでいた。
彼らの標的はもちろん織田信長であるのだが、
そのようなことを知ってか知らずか、ルカは彼らの前に尻を突き出した。

「そんなことより尻を叩いてくれないかな?」
「何を言っているんですか貴女は!?」

ルカの奇怪な行動に兵士達は怯む。
信長は額に手を当て、兵士達も呆れている。
だが、一部の兵士達は様子がおかしい。

「やばい、お姉さんの尻興奮してきた。 お触りしたい」
「俺、実はリョナラーだったんだ。 女の子リョナりたい」
「尻に挟まれてパフパフされたい。 むしろ強要したい」
「変態ってやっぱりいる。気の毒な人で、DNAが狂っていて・・・・・・アブノーマル」

直後、変態兵士達は空間移動して沸いて来た巴マミにまとめてエターナルソードで斬られた。
そして巴マミは変態殺しの制限を受けて爆死した。


「あの馬鹿ども・・・・・・ だから人様に迷惑かける趣味を晒すなと言ったんだ!」

兵士達の隊長らしき男が兵士達の遺体を一瞥して嘆く。
そしてルカは健在だ。 Mは受けだから迷惑かけないとでもいうのか。
しかし、だからといって状況が変わるわけでもない。
残った兵士達は信長に銃口を向け、隊長はルカに忠告を促す。

「貴女はどう見ても前期の参加者ではありませんね。
 今こっちに来て頂ければ、尻を叩いてあげますよ?
 もちろん他の望みがあればそれも叶えてあげます」
「なんじゃと!?」

隊長の言葉に信長は戸惑う。
考えてみれば、ルカにとってはアンチ連盟についた方が都合がいいとも思える。
信長もルカを守る決意を固めていたのだが、家族を探すとなると話は変わる。
個人と統制の取れた集団であれば、どちらの方が探しやすいかは一目瞭然であろう。
そしてそれはルカには誘惑であるが、信長にとっては死の宣告に過ぎない。

「じゃあまず一回尻を叩いてくれない?」
「ルカ!」
「わかった」

信長の制止を聞かず、ルカは隊長に尻を差し出す。
そして隊長は彼女の尻に向けて勢いよく銃器を叩きつける。
更にそこで留まることはなく、隊長は何度も打ち続ける。
兵士達が『隊長ってリョナラーの気あるんじゃね?』と噂していたことは内緒だ。


「うーん、なんか違うんだよねぇ」

叩くペースが落ちてきたので、隊長はルカの様子を一旦伺ってみた。
しかしその顔は、喜んでいるとはとても言えず、首を捻っているだけだった。

「何故だ! 何故喜ばないんだ!?」
「隊長、台詞が変態じみています」
「いやさ、やっぱり信長さんの尻叩きの方がしっくりくるんだよね。
 まあその銃撃ってくれたらそれはそれで感じるんだけどさ・・・・・・後」

嘆く隊長にルカが淡々と答える。
自分を喜ばせたければ銃殺しろという便であったが、
今期参戦キャラは殺さない信条のアンチ同盟にはそんなことできるわけもないし、
第一最早尻叩きではなくなっている。

「大体、私も私の家族も、『7期から来た』なら殺すんでしょ?」
「!?」

続け様に言われたルカの言葉に、アンチ連盟の兵士達は驚く。
彼らがルカに手を出さないのは『8期から参戦』だからだけであって、
本人の人格は一切問うことがないのだ。
『7期からくれば』どんな聖人だろうと殺害対象なのである。

「だから私は信長さんの方につくよ」
「ルカ!」

信長の傍に戻るルカに、彼は歓声を上げた。
反面、説得に失敗した隊長は両目を見開き、何かを決意した表情で口を開いた。


「止むを得ん! 新しく導入されたニュープランでいく!」
「「「ラジャー!」」」

隊長の号令とともに、兵士達が銃を持ち替える。
ニュープランとは、ようするに普通の銃の代わりに麻酔銃を使った参加者の鎮圧だ。
8期の参加者達を殺すことなく行動不能にし、かつ動けなくなった7期の参加者に止めを刺すという作戦の一つだ。
新参には極力手を出さない彼らには邪法とも取れる方法だが、
前期主催の織田信長を殺すために手段を選んでいる余裕は既に無かった。

「くっ、ここまでか・・・・・・」
ごめんMEIKO姉さんにみんな。 私はこれから全身蜂の巣にされて・・・・・・やばい、興奮してきた」

もちろん信長とルカはそのようなことを知らず、ルカごと殺されるものだと思っている。
項垂れる信長と、残念そうにため息をつきながらも興奮しているルカ、
兵士達は彼らに照準を合わせた。



『スチーム』


「なんだこの煙は!?」

しかし道の脇から噴出した蒸気により、当てられた兵士達は視界が鈍る。
さらには多量の熱気含んでいたためか、思わず顔を覆って照準所ではなくなる。

「おい、一体どうしたんだ!?」

他の兵士達も動揺を始める、信長達の辺りが騒がしくなっていく。
隊長が彼らを落ち着けようとするも、電子音声を聞いたのを最後に倒れていった。







「テルィーマンよ、感謝する」
「いや俺は・・・・・・」

アンチ連盟によって危機に瀕していた織田信長と巡音ルカであったが、
彼らは全て、仮面ライダーアクセルのエレクトリックメモリの雷撃によって気絶した。
そのため信長達は、東京タワーから場所を移して仮面ライダーアクセルになっていた男と
情報交換を済ましていたところである。

「テルィーマンさんありがとう」
「いや俺はテルィーマンだって・・・・・・!?」

ルカのお礼の言葉に、名前を言い直すように求めるテルィーマンであったが、
自分の本名が言えないことに気づく。
命名おじさんにこの名前で命名されてしまったため、
世界中で彼の名前はテルィーマンになってしまったのだ。
彼の知り合いも、彼のことをテルィーマンだと認識していることだろう。
ちなみに当のおじさんは別の参加者の名前をつけに行ったため、当分の間改名は無理である。

「さてテルィーマンよ、これからどうするのだ?」
「ああ、ルカの家族探しに俺も手伝おう。
 途中で左達も見つかるかもしれないしな」

テルィーマンを言い返すことをあきらめた。
そして、ルカの家族や知り合いとともに、自分を改名したおじさんも探すことに決めたのだ。


「じゃあ行くぞテルィーマン、ルカ」
「ああ」
「ちょっと待って信長さん」

早速行動を開始しようとする信長達であったが、ルカが彼らに質問をする。

「合流するはずだったMEIKO姉さんとミクトランさんはどうするの?」

ルカと信長は元々、第1放送終了後に東京タワーに集まる予定であったのだ。
そのため、今まで行動せず東京タワー跡地で(尻叩きで)時間を潰していた。
急にいなくなったとなると、MEIKO達は心配するからあまり周りから動かない方がいいとのことだ。
しかし信長は深く頭を下げ、神妙な顔でルカに返答した。

「あれから2時間も経っているのだ。
 それなのに未だ彼らが来ない・・・・・・となるとだ」

約束に設定した時間は第1放送終了後。
対して待っていた時間は2時間だ。
東京都内であれば東京タワーに行くのには十分な時間である。
合流を意識しているならなおさら、東京タワーから離れすぎないように動くであろう。
それなのに彼らは未だに姿を見せる気配がない。

「ああ、うんわかったよ信長さん」

信長の言い分を察したルカは、真顔に戻ったかと思うと、
信長達の後ろを歩き始めた。












「テルィーマン、テルィーマン」
「どうした?」
「尻を叩いてくれないかな?」
「・・・・・・俺に、尻を向けるな」
「なんで?」
「俺に質問するなァァァ!」

【一日目・4時00分/東京都/天候・雨】
【織田信長@歴史】
【状態】健康
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、壊れた石ころ帽子
【思考】
基本:異世界のKAITO達とその家族を守り、できれば主催を討つ
 0:仕方ないから叩いてやるか
 1:KAITOの家族を探す。
 2:巡音ルカ、テルィーマン(照井竜)と行動する
 3:テルィーマン(照井竜)の仲間を探す
※7期から参戦です
※ミクトランとMEIKOとの合流は諦めるみたいです。

【巡音ルカ@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、他不明
【思考】
基本:気持ちよくなる方法を知っているかい?
 0:テルィーマン(照井竜)はなんで叩いてくれないんだい?
 1:信長、テルィーマン(照井竜)と一緒に行動する
 2:家族を探す
 3:テルィーマン(照井竜)の仲間を探す
 4:家族に心配かけたくないから死ぬつもりはない

※7期までとは別人です
※気持ちよくなる方法⇒尻叩きで妥協することに決めたみたいです。
※ミクトランとMEIKOとの合流は諦めるみたいです。

【テルィーマン(照井竜)@仮面ライダーW】
【状態】健康、顔芸状態
【装備】アクセルドライバー、アクセルメモリ、エンジンブレード、エンジンメモリ、靴紐
【道具】支給品一式
【思考】
0:俺に質問するなァァァ!
1:信長、ルカと行動する。
2:殺し合いを止める
3:左達と合流したい
4:ルカの家族を探す
5:自分を改名したおじさん(姓名判断士)を探して元の名前に戻す
※テルィーマンに名前を変更させられました。







東京タワー跡地にはアンチ連盟の兵士はもういない。
彼らはどこに行ってしまったのだろうか。
そして、東京タワーはどこに行ったのであろうか。


「前期参加者の東京タワーちゃん見つけたぞ!」
「アンチ連盟だ!」
「覚悟しろ!」
「応募してないわね、全員失格」

「「「え?」」」




【一日目・4時00分/東京都港区TV局内 ファーストステージ(一次予選) 会場内 左側/天候・嵐】

【サイモン・コーウェル@アメリカン・アイドル】
【状態】健康 碌でも無い参加者ばっかでうざったい。 左端
【装備】予選応募者の名簿
【道具】支給品一式多数
【思考】
基本:カオスロワンアイドルをプロデュース
1:どうしようもない奴しかいないな。

【東京タワーちゃん@テラカオスバトルロワイアル】
【状態】健康 左から二番目
【装備】予選応募者の名簿
【道具】支給品一式ほか多数
【思考】
基本:カオスロワンアイドルの特別審査員を全うする
1:次はどんな人が来るかしら。
※今期世界の東京タワーの役割も果たしているみたいです。


【アンチ連盟変態兵士@カオスロワ 死亡確認】
死因:巴マミに斬られる
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ 死亡確認】
死因:首輪爆破
【アンチ連盟兵士@カオスロワ 死亡確認】
死因:ちゃんと応募して申し込まなかったため、失格
最終更新:2011年02月05日 17:03