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「そ、総員退避! 急ぐああああああああああ!」
「うわああああああ!」
「うろたえるな! アンチ連盟はうろたえない!」

それは阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
十分に武装し、勝てると思っていた。
本部の情報によれば、ストライダー飛竜よりかは危険性の低い、安全な敵だったはずだ。

「貴様らごときに遅れをとる我ではないわ!」

だが、振るわれる巨大な触手は堅牢な盾も鎧も意に介することなく叩き潰す。
撃ったはずの銃弾は4倍になって跳ね返ってくる。
そして理解した。自分達が喧嘩を売っている連中の危険性を。
よくある格付け、Eとかが最弱、Cで並、Aで強、SSなら狂とかそういう基準。
本部から送られてきたリストにも似たようなのが書かれていた。
ただ、Eがすでに一般的な強で、S以降はもう論外だとかそんな域に達していただけの話。
素直に一人だけ0のカイジを狙うんだったとか、じゃあMAXのあの人はどんな域なんだろうとか思いながら。
弾切れした銃を投げ捨て、僅かに生き残ったアンチ連盟の兵士は一目散に逃げ出す。

「……闇に吠える稲光」

そして逃げ出した兵士は、一人残らず雷に貫かれ消し炭となった。

【アンチ連盟部隊@アンチ連盟】 死亡


襲ってきた兵士を容易く返り討ちにしたのは、かつての主催者の一人、昏き海淵の禍神。
彼は燃えていた。恋に、そして怒りに。

「不破刃よ……何故死んだ? 我は貴様に負けた。だが我はまだこうして生きている。
 だが貴様は死んだ。では勝負は我の勝ちか? 違うであろう……?
 もう二度と、我は貴様に勝つことができぬ。
 仮に我があらゆる次元の世界を支配したとて、我はずっと敗者のままなのだ……
 我はこの行き場の無い怒りをどこにもっていけばいい? 貴様は、誰に殺された……?」

禍神はすごい漢に為すすべなく敗れた。だからこそ、相手の実力もわかる。
少なくとも、今の雑兵では何千何万束になったところで勝てはしないはず。

「……兵を指揮する幹部以上の存在の可能性もあるか。
 だがそもそも、アンチ連盟……何者だ?
 装備、連携、我らを前期の者と呼ぶ以上、奴らが通常の参加者ではない組織であることは明らかだ。
 そして、我らを調べ上げるだけの施設と設備を持っている。普通なら主催者の尖兵と考えるところだが……
 奴らには首輪がつけられていた。そして何人かはアブなんちゃらと言って自爆している……
 つまり奴らは、参加者でありながら参加者ではない存在……
 わからぬ……わからぬが、我の取るべき行動は決まった。
 ニャル子嬢のために主催者は皆殺し、我が宿敵への供物に、アンチ連盟も皆殺し、ただそれだけだ」

その時、禍神の後ろで何か音がした。

「っ! 貴様!」
「おっと! へえ、俺に気づくとはたいした化物だな」

振り向きざまに触手で後方をなぎはらう。
しかし切り裂いたそれは残像かなにかだったのか消えてしまい、その少し後ろに男が現れた。
全身黒づくめで、妙なバーで目を隠した男が。

「……貴様、忍者だな? それも飛竜と同じくらい汚い……」
「汚いは、褒め言葉だ……じゃなくて、まあな。
 んなことより、あんたをさっき襲ってた連中について聞きたいんだが……
 ……もしかしてブロントの野郎を殺したのも、あの連中か?」
「……あの騎士か。我が宿敵の近くで呼ばれ、なお且つ前期からの参加……
 聖杯を貫ける騎士がこの短時間で殺されたことを考えると……可能性は高いであろうな」
「……そうか、ありがとよ。じゃあな」

黒い忍者はそれだけ言い残し、その場を去ろうとする。

「待て。忍者と馴れ合う気はないが、何をするつもりだ? 貴様も宿敵との再戦を邪魔されたか?」
「俺も化物と一緒に行動はしたくねえよ。ただ生きていれば、いずれまた会うだろうよ」
「ふっ……まさか我が嫌う忍者と行動方針が重なるとはな……」
「それは俺のセリフだ。まあとにかく……」

「「アンチ連盟は全員殺す!」」


【一日目・2時30分/東京都/天候・雨】

【昏き海淵の禍神@世界樹の迷宮3】
【状態】健康、片想い、第二形態
【装備】不明
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:ニャルラトホテプに陰ながら奉仕する
0:主催者達を粉砕玉砕大喝采する
1:アンチ連盟を滅ぼす
2:主催者陣営、アンチ連盟の謎を探る
※七期より参戦
※セワシはそのへんに投げ捨てました
【汚い忍者@ネ実】
【状態】健康、素顔隠し
【装備】鬼哭、黒装束
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:生きて元の世界に帰る
0:アンチ連盟を滅ぼす
1:自分の前に立ち塞がる敵は全て殺す
2:禍神とは別行動をとる
最終更新:2011年02月06日 00:23