楠舞神夜……不思議な女性だった。彼女の話を聞けば聞くほど、
フォルカは彼女とその世界に不思議な親近感を抱かずにはいられなかった。
ナンブの姓を持つ彼女と、ブロウニングの姓を持つ彼女の恋人。
あのラミア・ラヴレスと同じWナンバーズである、アンドロイドの存在。
さらに、自分達と同じ種族『修羅』と接触したことがあるという。
そして、かつて自分達と共に戦った仲間であるアクセル・アルマーとアルフィミィ、
ロア――コウタ・アズマとの面識まであることには、フォルカも驚かされた。
「へぇ、偶然極まりないです!こういうことってあるんですね~」
「偶然なんですか?むしろお二人の世界は同一なんじゃないかって気もするんですが」
「同じではないだろうが……二つの世界は、比較的近しいのかもしれないな」
神夜は大して気にしていない様子だが、フォルカにはやはり彼女が赤の他人とは思えなかった。
極めて近く、限りなく遠い世界……もし彼女やその仲間達がその住人だというのなら。
双方の力を結集することで、バトルロワイアル破壊の何らかのきっかけとなるかもしれない。
「とにかく、彼女の仲間を探そう。ハーケン・ブロウニングに錫華姫、
そしてアシェン・ブレイデルは確実にここに呼ばれているんだな?」
「はい、散らばる前に一緒でしたから。もしかしたら、他にもいるかもしれませんけど……」
「あと、飛竜という人も探すべきじゃないですか?
神夜ちゃんの言ったとおりなら、心強い味方になってくれると思いますし。」
「そうですよね……あ、それとできれば、死んだミクちゃんとティアさんの埋葬を……」
「よし、わかった。細かい方針は道中で決めるとして、そろそろ出発しよう」
3人は
ゲーム打倒の決意を新たにし、次なる目的に向けて歩き出した。
そんな中、フォルカは神夜の話に出てきた、一人の修羅のことに興味をひかれていた。
ナアシュ……かつての修羅王アルカイドと同じ姓を持つ、一人の修羅。
話を聞いた限りでは、彼もまた修羅の理から脱却した、強い力と心を持った男のようだ。
彼のような男と共に戦うことができれば、どれほど心強いだろうか。
(アレディ・ナアシュか……一度、会ってみたい男だ)
【一日目・7時00分/東京都台東区/天候・雨】
【楠舞神夜@無限のフロンティア】
【状態】健康
【装備】護式・斬冠刀、チャクラム@テイルズオブシンフォニア
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者の打倒
0:ハーケンさんに早く会いたいです……
1:フォルカさん・美鈴ちゃんと共に、知り合いを探す
2:飛竜さんについては……
3:ティアさんとミクちゃんをちゃんと埋葬したい
【紅美鈴@東方Project】
【状態】健康 決意
【装備】なし
【道具】不明
【思考】基本:殺し合いを止める
0:うーん……やっぱり大きい……
1:フォルカさんに着いて行く
2:妹様を殺した奴は許なさい
【
フォルカ・アルバーグ@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康 決意
【装備】なし
【道具】不明
【思考】基本:殺し合いを止め、主催者を倒す
1:殺し合いに乗った者は倒す。
2:神夜の仲間を探す
同時刻、主催本部。
ゲームを進行する脱衣拳の前に、二人の男女が到着していた。
「アレディ・ナアシュ、ただ今到着いたしました。脱衣拳殿」
「同じくネージュ・ハウゼン、ド期待通りにただ今到着……でしてよ」
赤き髪の修羅と、妖精族の姫君。
異質で奇抜な風貌の二人が、この主催本部に足を踏み入れていた。
「おう、お二人さんよく来てくれた。待ってたよ」
「それより、三度目の放送はどうなっておりますのかしら?
いつまで経っても一向に流す気配がございませんけど?」
「急くなって。死亡者のチェックに手間取ってるんだ、なんせ数が多いからな」
アレディ・ナアシュ、ネージュ・ハウゼン。
神夜がフォルカ達に話した、仲間の中の二人。
如何なる経緯でここに至ったのかは不明だが――わかっていることが一つ。
この二人は、主催側の人間であるということ。
「ハーケン……あら、あのチャラ男さん、もう脱落しちゃったの?案外不甲斐ないのねぇ」
「ああ、死因は部下のアシェンの裏切りによるものだそうだ」
「残念です。ハーケン殿とは、この機会に本気で戦ってみたかったのですが」
ハーケン・ブロウニングの死を認識しながらも、二人の軽口には変化はなかった。
「仲間の死や裏切りを聞いてすら、顔色一つ変えず、か。非情なもんだ。
お前ら元々軽い連中だとは聞いてるけどさ、原作でもそこまで酷い奴らなのか?」
「脱衣拳殿、我々は今でも彼らをかけがえのない仲間だと思っております。
ですが、今我々が為すべき事も理解しているつもりです」
「そんなことより、既に準備は整ってますわ。早く放送をぶちかましてくださらない?」
「わかったわかった……じゃ、確認しとくぞ。
あんた達二人には、三度目の放送が終わり次第、ジョーカーとして会場に転移して貰う。
転移場所はある程度指定できるが……場所のリクエストはあるかな?」
「私はどこでもよろしくてよ。ジョーカーとして活躍できるような場所を期待させて貰うわ」
「アレディ、あんたはどうする?行きたい場所とかあるか?」
しばし考えた後――アレディは、強い意志を瞳に宿し、はっきりと口にした。
「それでは……私は、フォルカ・アルバーグのもとへ」
フォルカ。この地に降りた、自分とは別のもう一人の修羅。
戦いのみに生きる修羅の理から外れた、もう一人の男。
「いきなりド本命のカードを選ぶ気?アレディ、私達の役割はわかっているんでしょうね」
「承知しております、ネージュ姫殿。我々の役割はバトルロワイアルの煽動。
だからこそ……フォルカを、なんとしても闘争の中に引きずり込んでみせます。
特に戦いに巻き込まれもしなければ、カオスの悪ノリの空気に染まるわけでもない……
バトルロワイアルの闇にも直面することなく、無難な流れを保ち続けるあの男を」
フォルカを語るアレディの瞳に灯る光。
苛立ち……いや違う、失望だろうか。
「現在あの男の傍には、次の放送で恋人の死が告げられる予定の女がいる。
何もせずとも火種は生まれそうに思うけどね?」
「神夜姫殿が……ハーケン殿の死を乗り越えれば、そこで火は尽きます。
一時的に心乱すかもしれませんが、彼女は決して弱い女性ではない。
フォルカと美鈴という、支えてくれる仲間がいる以上……事無きを得る可能性もある。
二人とも仲間と主人を失った名目がある以上、彼女を説得できる要素は揃っております」
「えーと……何かあったのか?なんかフォルカを目の仇にしてるみたいだけど」
「まさか。彼のことは心から尊敬しています。その戦いぶりも、心の強さも……
だからこそ許せない。力を持ちながら、未だ平穏というぬるま湯に浸り続ける、その姿が」
「……お前まさか」
「ええ、そうです。目ぼしい対主催が全滅するのを待って、他に頼れる参加者がいなくなるのを
見計らったように終盤活躍・無双する……同じ展開を二度も許すつもりはありません」
脱衣拳は頭を抱えて溜息をついた。
どうやらアレディは、フォルカが参加した別のロワのことを言っているらしい。
確かに、主催陣営に付く際、二人には過去のあらゆるロワの知識を学んで貰ったとのことだが……
まさかこんな形で影響が出るとは。
「あのなー……カオスロワなんだから、前みたいにフォルカに全てを一任しなきゃならんほど
人手不足な事態にはならんと思うんだが……昔と違ってあいつも今じゃそれなりにメジャーだし」
「ロワ初参加の私が、出過ぎた真似をしているのは承知の上です。
ですが……だからこそ、今回の彼には何らかの答えを出してもらいたい。
更なる飛翔か、それとも堕ちるか……どちらでもいい。ただの決意表明ではない、彼の答えを。
そのためにも、彼には次の放送の後、是が非でも動いていただく」
「やれやれ……譲らないのね、アレディ」
「まあいいだろ、好きにやらせとけ。ジョーカーの本分を忘れなければいいし。
俺としても、チートキャラと持て囃されてる奴をいつまでも安全圏で遊ばせるのは癪だしな」
「はい。彼は必ず……堕としてみせます」
かくして、アレディとネージュはジョーカーとして、新たな戦いに出向く。
彼らの戦いが如何なる結果に終わるか、それはわからない。
「かつて彼は、光を十分に浴びた。ならば、次は闇を味わっていただく番です」
【一日目・7時00分/某所・主催者本部/天候・不明】
【脱衣拳@TCBR】
【状態】健康、主催者
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本:主催の人気アップ、認知度上げるために頑張ってみよう。
1:主催だって、まー空気にならないように頑張る。
2:放送の後、アレディとネージュをロワ会場に送る
※実は真の主催者のエージェントだったようです。
【アレディ・ナアシュ@無限のフロンティアEXCEED】
【状態】健康 ジョーカー
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:ゲーム煽動
0:フォルカを尊敬し、同時に許せない
1:フォルカを闇に堕とす
※主催側の用意したジョーカーです。第三回
放送後に参戦予定
【ネージュ・ハウゼン@無限のフロンティアEXCEED】
【状態】健康 ジョーカー
【装備】フェイスレイヤー
【道具】支給品一式
【思考】基本:ゲーム煽動
※主催側の用意したジョーカーです。第三回放送後に参戦予定
最終更新:2011年02月14日 01:18