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「……けど、本当に彼一人であの化け物を始末できるのかい?」

6/氏をほぼ強制的にデビル電脳世界に突入させた後、譲治は束の間のコーヒーブレイクと洒落込んでいた。
隣には、相変わらずPCの画面から片時も目を離そうとしないクルル曹長。
これがカエルじゃなくて可愛い女の子なら、と思いつつ譲治はちょっとした疑問を尋ねる。

「アンチ連盟としても、このまま化け物を電脳世界にのさばらせておくわけにはいかない。
 彼が死ぬのは僕としても大歓迎だけど、電脳世界奪還のためにはそれなりの精鋭部隊を向かわせた方がいいんじゃないかな?」
「クックック……そいつは無理ってもんだぜ」
「無理?」
「ああ……そんなことをしても、戦力を無駄に削る結果になるだけだ」
「なんだって……?」

クルルの返答に驚愕する譲治。
今のアンチ連盟の戦力を、譲治は正しく把握しているつもりだ。
いくら雑兵を全て失ったからといって、名有りの幹部クラスは未だ健在。消耗は微々たるもの。
そのアンチ連盟をもってしても及ばないとしたら、もう誰にもデビル初音ミクを倒せないのではないだろうか。

「いや……観測した限りでは、現時点のデビル初音ミク自体は倒せない敵じゃねえ。けどな、場所がまずい」
「詳しく説明してくれるかい?」

譲治の言葉に頷き、クルルは解説を始める。
当面最大の問題は、デビル初音ミクと激突するのがデビル電脳世界内だということ。
デビル電脳世界は言うまでもなく敵のテリトリー。迂闊に踏み込めば不利になるのはアンチ連盟の方だ。
何せ、今の電脳世界はクルルの頭脳でも何が起こるか読みきれないカオスの極みと化している。
戦闘経験の少ないアンチ連盟のメンバーではとても対処できないとクルルは判断した。

「今回に限らず、カオスロワでの戦闘経験が少ねえってのは俺達の弱みだよなァ……。
 どうしても、何度も出てるキャラと比べてカオス展開への対応が遅れちまう。目的が目的だからしかたねえがな」
「ああ、だからこそあの男を向かわせたんだね? 歴代カオスロワの経験を持つあの男に」
「ク~クックック、そゆこと。理解が早いじゃねえか」
「君に誉められるとはね、光栄だよ曹長。で、これからはどうするんだい?」
「俺は奴が失敗した場合に備えて、デビル電脳世界とは別に、アンチ連盟独自のネットワークを構成しておくぜぇ……。
 お前らは現実世界の方で好き勝手に暴れてりゃいいんじゃね?」
「好き勝手ね……本当に好き勝手させちゃっていいんだね……この、僕を」

好き勝手に暴れる。譲治にとってそれはカップルの虐殺だ。
コーヒーも飲み終えて休息も十分。今こそ、再始動の時。

「待ってなよ全世界のカップル、モテ男ども……この僕がッ! 引導をッ! 渡してやるよッ!」

勢いよく譲治は椅子から立ち上がる!
そして勢い余ってそのままパソコンの画面に突っ込んだ!

「………………あれ?」

【一日目・7時45分/デビル電脳世界/天候・果たしてデビル電脳世界にそんなものがあるのか】

【右代宮譲治@うみねこのなく頃に】
【状態】健康、落とし穴無効、ずぶ濡れ
【装備】黒スーツ、富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、キメラの翼
【道具】支給品一式
【思考】
基本:自分以外のモテ男を全て殺す
1:………………あれ?
2:サイモンらを殺せるよう、上層部に8期参加者殺害の許可も貰う
※アンチ連盟の一員です

「……そこまで好き勝手やっていいとは言ってねえがな。ま……別にいいか。奴レベルなら失っても支障はねえし」

デビル電脳世界に消えた譲治に対し、一人部屋に残されたクルルは冷徹に吐き捨てた。
譲治が死んでも代わりがいる。哀しいけどこれ、事実なのよね。

【一日目・7時45分/アンチ連盟本部/天候・雨】

【クルル曹長@ケロロ軍曹】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
1:6/にデビル電脳世界をなんとかしてもらおう
2:新しいネットワークを構築する
※アンチ連盟の仲間です。
最終更新:2011年02月14日 01:24