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……なんだ。この匂いは?
非常に生臭い異臭が漂っている。

「……気付いたか?」
「……結構近いな、まだ近くに潜んでいる可能性がある」
「あのう、この匂いは一体?」
「……言いにくいかも知れないけど、『ヒトの血』の匂いよ」

やはりか。
ここまで安全で戦闘に縁がなかったからな。
いよいよ、俺も覚悟を決めなきゃならないということなのか?

「ティア、相良、お前らはキョンを守ってろ」
「一人で行くの?」
「……そうだ」
「……了解した」

ヒイロさんが一人、先行することになった。
……というか、俺完全に足手まとい扱いだな。
だが、そうなるのは至極当然だ。
俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でも……
ましてや、軍人でも専門家(プロフェッショナル)でもない。
ただの高校二年生だからな。

◆ ◆ ◆

「……これは酷いな」

ヒイロが見つけたのはまだ温かみが残る三体の死体だった。
一つは首から上から完全に無くなっており、
一つは綺麗に胴体と四肢が切り離せれており、
そして、最後は一つは心臓部分に風穴が空いていた。

「……完全に場馴れしているな」

恐らくはこの三人を殺したのは同一犯だ、と考えるヒイロ。
三つの傷口があまりにも綺麗に斬られているからだ。
ここまで綺麗な切断面の遺体はヒイロも初めて見た。
そして、犯人は既にこの場から離れている可能性が高い。

「……ヒイロ」
「……相良か、二人は?」
「……すぐ近くにいる、しかし、これは酷いな」
「……相良、お前はこの遺体を見てどう思う?」
「……完全に場馴れしたものが殺害したと見て、間違いないだろう。
 凶器は恐らくは刃物だが、傷口があまりにも綺麗すぎる……不自然すぎるまでにな」
「……そうか、キョンには見せない方がいいな、この光景は一般人にはきつすぎるからな」
「……了解した」

そして、ヒイロと宗介は三人の遺体を埋葬し始めた。

◆ ◆ ◆

どれくらい時間がたっただろうか?
そういやヒイロさんって一体何者なのだろうか?
ティアさんのような軍人なのか? それとも相良さんのような傭兵なのか?
まあ、俺が言えるのはあのタンクトップは伊達じゃないと思う。

「ティアさんはあのヒイロさんのことをどう思いますか?」
「へっ……?」

急に話題を振られたティアさんは少し困惑気味だ。
いつも冷たい雰囲気が少し無いようにも思える。

「そうね……私の嫌いなタイプね。
 なんというか、無口で無愛想でとっつきにくいタイプね」

………ティアさん。
それはひょっとしてギャグで言っているんですか?
まんま貴方自身のことを語っているようにしか聞こえないんですが?

「……遅くなった」
「どうだったの?」
「……完全に手遅れだった」
「それと殺した犯人がまだ近くにいる可能性が高い……警戒を怠るな」
「マジですかい?」
「……肯定だ」

ヒイロさん、相良さんなんでそんなことを真顔で言えるんですか?
普通の高校生である俺がもし死体なんかを見つけたら、多分冷静ではいられないだろう。
きっとパニックを起こす、いや絶対にパニックになる。
……うっ、また腹が痛くなってきた。

【一日目・12時20分/神奈川県・病院近く/天候・雨】
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】罪悪感、精神疲弊
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
1:ハルヒには会いたくない。

【ティア・グランツ@テイルズオブジアビス
【状態】健康
【装備】ナイフ
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】 基本:殺し合いからの脱出
1:東京に向かう
2:知り合いを探す

【相良宗介@フルメタル・パニック!】
【状態】健康
【装備】ショットガン、手榴弾×2
【道具】支給品一式、レーバテイン@フルメタル・パニック!
【思考】
基本:バトルロワイアルの破壊とかなめを探す。
1:東京に向かう
2:ヒイロ、ティア、キョンと行動する  

【ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW Endless Waltz】
【状態】健康
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、ウィングガンダムゼロカスタム@新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
【思考】
基本:バトルロワイアルの破壊とリリーナを探す。
1:東京に向かう
2:相良、グランツ、キョンと行動する

◆ ◆ ◆

時は10分ほど遡る。

三人の男たち。
あの死体に朽ち果てる前のブラックジャック、古畑、今泉はここにいた。
しかし、僅か時間にして1分の間で殺害された。

まずは今泉だが、僅か一瞬で首を刎ねられた。
人間というよりも何か獣的なモノがすれ違ってた一瞬で。
首がゴロゴロと転がり、それに注意が向いた時であった。

また何か白い影が飛び交い、見えない刃は速く、鋭く走る。
一瞬の閃光が今度は古畑の心臓を貫いた。

無慈悲なまでに奮われる刃は防弾仕様のコートすら意味を持たない。
音も無く、姿も無い光の剣が鋭く男達の身体を切り裂いていった。

白い影の動きが止まった。
周囲は真っ赤な血で染まったが、その男の着ていた服は不自然なまで白かった。
返り血などまったく付いていなかったのだ。
この男もまたストライダー。それも特A級のライセンス所持者。実力はあの男とほぼ同等。

彼もただ与えられた任務を遂行するのみ。
だが、その先に在るものはあの男は完全に違う。
全てはあのお方のため。そのためなら自分の全てを捧げる。


白い燕が雨の中を馳せる。


【一日目・12時10分/神奈川県・病院近く/天候・雨】
【飛燕@ストライダー飛竜2】
【状態】ダメージ(小)
【装備】光剣サイファー、Zセイバー@ロックマンX
【道具】支給品一式
【思考】基本:あのお方の為に参加者達を間引く
1:飛竜とは戦いたくないので、説得する

【ブラックジャック@ブラックジャック 死亡】
【古畑任三郎@古畑任三郎 死亡】
【今泉慎太郎@古畑任三郎 死亡】
最終更新:2011年03月01日 09:23