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「【悲】【悲】【悲】!!!!」
足元に転がる友人の死体を見下ろし、葉佩九龍は半べそかきながら頭を抱えた。
とんでもない新法律が発表されてから約20分。
ものは試し、ロゼッタの技術をなめんなとばかりに葉佩は皆守の支給品のドライバー片手に皆守の首輪を外そうと試みたが…。
案の定首輪は爆発し、皆守はあっさり死亡した。
人間離れした動体視力で跳んでくる弾丸すらかわせる皆守だが、自身の首に巻きついてる首輪爆弾はさすがに避けられなかった模様。
「【憂】【憂】…【悲】…」
因みに葉佩自身は爆発の際、皆守が咥えたアロマパイプを顔面に食らって骨折したがしばらく歩き回って回復させたのだった。
自分がやってしまったことに深く落ち込む葉佩だが、ふと近くからカレーの香りがしてきたのでフラフラとそちらに向かって歩いた。
「【悲】…【憂】……!
【怒】【怒】【燃】!!!」
葉佩の感情入力を文章にするとこんな感じだ。
『皆守すまない。俺が馬鹿だった…あっ! カレーの香り!
畜生、カレーつったら皆守の大好物じゃねーか!
今そんなモン喰ってるなんて空気読めないにも程があるぞ許さん!!!」
葉佩は昨日のの昼休みに憧れの雛川せんせいから受け取った二つのオレンジスコーンと私物のAUGを握り締めて走り出した。

一方その頃近くの空き地にて、火のついたカレー鍋を挟んで荒垣真次郎と坂田銀時が静かに言い合っていた。
「だからよー、俺はカレーはシティー派なんだよ。じっくりことこと煮込んで具がドロドロになった田舎カレーなんて食えるか。」
「うるせーな。俺の作ったモンにいちいちケチつけんじゃねぇよ。あ?
大体何勝手に食ってんだ。てめーがそれで仲間誘い出すって言ったんだろうが。」
荒垣の支給品はプロテインで、銀時の支給品はカレーの材料だった。
因みに二人とも脱出を考えており、たまたま道端で出会った。
銀時は互いの支給品を見合わせ、これでカレー作れば仲間の神楽と新八が匂いに惹かれてやって来るだろうと安易に考たわけだ。
普段ならそんな危険な作戦には絶対乗らない荒垣だったが、
自分に支給されたプロテインを入れたら同級生の真田も来るだろうと安易に考え協力することになったのだ。
どうやら荒垣は疲れて判断能力が鈍っていたらしい。
ぱらららら。

タイプライターを叩くような音が響くと同時に荒垣の胸に穴が開いて倒れた。
「うおぁっ!」
銃声だ。近い! そう判断するより早く銀時はカレー鍋を引っつかみ、銃声の聞こえてきた方に向かって投げつけた。
ばしゃんという水音と共に確かな手ごたえ。
曲がり角にAGUを構えて突っ立っていた学生服の少年が頭からカレーを被り、その場に倒れた。
「おいいいいいいいいい!! 荒垣イイイイイイ!!」
「……これでいい……。」
「いやいやよくねーって全然よくねーからそれ!! ちょっと何満足そうな顔して死んでんの!? ヤバイって救急車―!!」
いきなりのことに混乱する銀時だったが、次の瞬間額に石のようなものがぶつかり頭蓋骨が粉砕され、死んでしまった。
「【燃】!! 【寒】【寒】」
銀時の最期の記憶は、頭からカレーを被ってオレンジスコーンを手にした学生服の少年が自分を冷たく嘲笑っている姿だった…。
そう、銀時は葉佩の投げた岩石のように硬いオレンジスコーンによって倒されたのだ。
葉佩もカレーを食らって火傷をしたのだが、しばらく歩けば回復するだろうから余裕であった。

【東京都台東区】
【葉佩九龍@九龍妖魔學園紀】
[状態]火傷(しばらく歩けば治るのがトレジャーハンタークオリティ)
[装備]AGU オレンジスコーン(一個)
[道具]?
[思考]殺してでも生き残る

【荒垣真次郎@ペルソナ3 死亡】
【坂田銀時@銀魂 死亡】
【皆守甲太郎@九龍妖魔學園紀 死亡】



34話
葉佩九龍
荒垣真次郎
坂田銀時
皆守甲太郎


最終更新:2007年02月07日 12:01