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「ゼェ…ゼェ…だ、誰か助けて……」
「レン君ー待ってー」
ヘンタイ姫に追いかけられること30分、レンの脚は限界を迎えていた。
そんな彼の背後に、容赦なくヘンタイが迫る。

「ショタっ子ゲット―――ぶべらっ!!?」
しかし彼女がレンを捕えようとする寸前、二人に向かって装甲車が突っ込んできた。
レンに飛び掛ろうとしていたヘンタイ姫を轢き潰してミンチにすると、装甲車はレンを轢く寸前で止まった。

「ひぃぃ!?今度はなに!?」
「レン君!私です!」
装甲車のドアが開き、中から白髪の女性が顔を出す。
「あなたは……ハクさん!」
それはレンの親戚に当たる女性、弱音ハクだった。

「ハクさん!無事だったんだね!」
「レン君、早く乗ってください!」
ようやく顔見知りに出会えて安心したレンを車内に放り込むと、ハクは装甲車を発進させ
前方にあった建物をブチ抜き全壊させて走り出した。


「よかった~。突然こんなことになって、家族のみんなもどこにいるかわかんないし、変態に襲われるし……もうどうしようかと……」
「そうですか」
涙目でこれまでの災難を話すレンの隣で、ハクは片手でハンドルを握りながら何かを呷っていた。
「それでKAITO兄さんとミク姉さんに早く連絡を……」
「そうですね。プロテインですね。きのこ紅茶は体にいいそうですよ」
「……ハクさん?」
その時になって、レンはようやくハクの様子がおかしいことに気づく。
彼女の目は前を見ているようで何も見ていない。そして今、道路上にいた参加者を一人轢き殺した。

「ハクさん!?なにやって――!?」
「星がバーッと動いてるんですよ、サボテンの花が咲いている」
レンの悲鳴に応えず、ハクは片手運転のまま何かをグビグビ呑み続ける。
その液体が入った容器には『工業用アルコール』と書いてあった。

「ひぃぃぃぃぃ!!?」
彼女の異常さに、レンはようやく思い出す。

(そういえばハクさんって今、アルコール中毒が悪化して
 幻覚を見て暴れるようになったから施設に入ってるはずじゃ……)

今年の正月だかに親戚の集まりで聞いた話を思い出し青ざめるレンの横で
アルコールを一缶空にしたハクは新しい缶を呑み始める。ついでに直線上にあった建物に突撃して
中の参加者もろとも轢き潰す。

「うわああああああ!降ろして!車から降ろしてよぉぉぉぉぉ!」
「……………………」
飛び降りようにも車の速度が速すぎて落ちたら死んでしまう。
哀れな少年の悲鳴とともに、暴走車は破滅の道を突き進んでいく。


【一日目・2時30分/日本・練馬】

【鏡音レン@VOCALOID】
【状態】恐怖、中ダメージ、大疲労
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:生き延びて家族と再会する
1:KAITOとミクとなんとか連絡を取る
2:車を止めてー!

【弱音ハク@VOCALOID】
【状態】末期アル中、幻覚
【装備】装甲車
【道具】基本支給品一式、大量の工業用アルコール
【思考】
1:アルコールを飲む
2:車で走る

【フレイ@ルーンファクトリー4 死亡確認】
【はる夫@ドラえもん 死亡確認】
【中沢@魔法少女まどかマギカ 死亡確認】
最終更新:2012年11月07日 17:30