「くそ……レンくんを見失ってしまったぞ!」
「野獣めぇ……どこにいきやがった!」
「「ん?」」
東京・裏新宿。
それぞれの理由で鏡音レンを追っていた、
伊藤誠、ロイ、太田光、
範馬勇次郎の四人と、
田所(野獣先輩)の風評被害に悩まされ彼を追う、
るん、トオル、ユー子、ナギ、ちなつ、
萃香に霊夢、ポッチャマ、長友と北島、伊東、ニコ厨、スローロリス、
それに千本桜ミクとあずま寿しの主人を加えた大所帯がここで出会った。
レン追跡組と田所捜索組は情報を交換し合う。
「レンはたぶん、秘境である群馬に行ったんじゃないかと思うわけよ……勘だがな!」
「野獣の奴はまだこのへんに隠れてそうだがな」
「そういえばホモォのやつどっかいったなあ」
「ポッチャマァ、ポッチャマー」
「うはwwww誰がなに喋ってんだかまったく分からんwwww」
「北島くん今度海辺走らない?」
「いいっすよ長友さん」
「ふあぁ」
「ICBM打ち込んでやる……ねえご主人」
「ええミクさん。わしの寿しを侮辱しよって――!」
路上にたむろする二十人近くの男女とかポケモンが喋りあうさまはまさにカオスである。
そして、そんな彼ら彼女らにさらに声をかける集団があった。
「ねえみんな! 僕と一緒に野球しないかい?」
「「「「「はあ!?」」」」」
振り向くとそこには
イチロー、美堂蛮、平田、万玖波、佐治、TDNの野球(?)組がいた。
彼らは川崎宗徳打倒のために仲間を集めている最中だったのだが、
そこでたくさんの人を見つけたのだから声をかけないわけがない。
田所捜索組が、同じ淫夢ファミリーであるTDNに若干の嫌悪感を示したが、
彼らの憎悪の対象は田所にしか向いていなかったため、いさかいはおきなかった。
かくして総勢25人の大所帯が出来、イチローの提案で交流の紅白戦を行うことになった。
場所はからくりドームにしようということでそういうことになった。
「紅白戦ねぇ。紅白の巫女ならここにいるけどね、なんか声が変だけど」
「え?」
「よくわかんねーけど試合ってんならオレも飛ぶしかねぇようだな」
「死合……か……くくく、いい響きだ。範馬の血が猛るぞ」
「っつうか、あたし達野球なんかしてるばあいじゃねーんじゃねーのか」
「いや、人が集まることが重要だ。大集団に合流すれば安全と考えるひとは多い」
「つられてレンくんやその、野獣……田所さんがくるかもってことか」
「さあ! ついたよみんな。からくりドームだ」
見上げると少年少女たちの目の前にあったのは誰もが知る東京ドームだった。
広さの単位とかによく使われるアレだ。
からくりドームってどこだよと思ったが東京ドームのことだったらしい。
と……その入り口にブレスレットを嵌めた男ともう1人男がいるのを見つける。
「とりあえず近くの施設に来てみたッスけど中に人いますかねー……ってうお!?」
「びっくりした。君たち、ずいぶん大所帯だね」
DAIGOとマドカ・ダイゴのダイゴコンビと、ブレスレット内のウルトラマンゼロだ。
ほどなくして石集めのために東京に来ていたチャンピオンのダイゴとも合流し、これで29人。
野球をするには少々多い人数となってしまった。
「イチローくん、どうするんだ?」
「とりあえず中に入ってみましょう。ゼロさんは変身しないでくださいね、ドーム突き破るんで」
「甲子園じゃないけどどのみちドームの中って砂だろう? ボク帰っていい?」
「いいや、ちょっとついてきた方がいいと思います。何か怪しい気配がする……万玖波さん」
「ああ、僕の冒険者の血が騒いでるよ。このドームには何か『いる』!」
通路を進みながら不穏な空気を感じ取っていたのは万玖波だけではない。
戦場を経験するロイ、範馬勇次郎。
気配に敏感な妖怪である萃香や霊夢。
日本を代表するアスリートの北島や長友、
無論イチローもからくりドームにはびこる邪気を感じ取っていた。
それでも進むと、遠くに四角い光が見えてくる。
だんだんそれは近くなっていく。
そして。イチロー率いる一行がついにグラウンドに足を踏み入れた――その時!
スポットライトが球場の真ん中にいる存在たちを照らし出す!!
「「「!!」」」
「ククク……シャッター!」
そのうちの一人が指をぱちんと鳴らすと、
先ほどまで彼らが通ってきたグラウンドへの通路にシャッターが下りる!
「なっ」
「まずい! 閉じ込められ――」
「えっ!」「み、みんなぁ!」
シャッターは無慈悲に降下しきる!
一番後ろで背後からの奇襲を警戒していたマドカ・ダイゴ、
それにるん、ユー子、トオルとナギのAチャンネル組がシャッターの向こうに取り残されてしまった。
次々と他の通路のシャッターも閉まっていく。すぐにグラウンドは外界から隔離されてしまった!
「これじゃ出られない……!」
「フフフ――レディースアンドジェントルメン。からくりドームへようこそ、諸君」
困惑する24人を見下すかのように、スポットライトを浴びる十数人のうちの一人、
赤い長髪に黒いコートのなんか中二っぽいキザな、かつカマホモ的眼光を発する少年、
雀ヶ森レンがにこりと笑いながら言葉をかけてくる。
「何の真似ッスか!」
「ウフフフ、何の真似かって。。。みなさんの真似でしょうかね。
ボクたちはあなたがたと野球をしたいというだけですよ――ただし、負けたチームには死んでもらいますがね」
「なんだって!? ――あ、お、お前!?」
レン(レン捜索チームとしては人違いにも程があるレンだ)の言葉に動揺するDAIGOは、
しかしその背後で黒いオーラを放っている男の姿を認めた。
あれは――闇DAIGO! DAIGOとは表裏一体であり決して交わることのない存在だ!
「気付いたようだなDAIGO。貴様はここでDieする運命なのだ。
ハラサンの指導によって暗黒野球パワーを身に着けた俺たちは強いぞ」
「暗黒野球パワーだって……!?」
「ソウダ。ソシテコレガ、キミタチを倒すスタメン」
スポットライトゾーンが少し動き、今度はハラサンが6/とラミレスと共に進み出る。
バッと大きく腕を挙げると、電光掲示板に彼らのスタメンが表示された!
監督 原監督
1番 サード ナッパ様
2番 センター 武田観柳
3番 ファースト 雀ヶ森レン
4番 ピッチャー ◆6/WWxs901s
5番 セカンド 闇DAIGO
6番 キャッチャー ラミレス
7番 ショート ハレクラニ
8番 ライト 中邑真輔
9番 レフト 真壁刀義
いつのまにかハレクラニ・観柳の金コンビとナッパ様はドームに集結し、
原監督の指導のもと暗黒野球パワーを高めていたらしい。
「君たちにはボクたちと野球をしてもらいます。負けたチームは切腹でどうです?」
「……なぜ野球なんだ」
「そこにボールとバットがあるからですかねえ」
「オレハ カオスロワ書き手トシテ メダチタイダケダ」
「ハラサン……」
「きたねえホームランは許さねえぜ観柳~」
「私は儲けられればそれでいいのですよ。年棒というものはずいぶん高いそうじゃないですか!」
「それがかせげりゃいいってわけだぜ」
「DAIGO。お前とはヴァンガードファイトで決着をつけたかったが、
その前に野球で命を奪っちまうかもな、ククク……ハハハハハ!!」
哄笑する闇DAIGO。まさに非道!
イチローはポーカーフェイスを崩さぬように、どうにかドームからの脱出口を探そうとした。
いざとなればウルトラマンゼロか、レーザービームによって脱出はできるかもしれない。
しかし……。
「ああ、悪いけど人質を取らせてもらっていますよ?」
いつの間にかポッチャマが敵のベンチにいる筋肉ムキムキの男、
DCSを飲んだ松本人志に囚われてしまっている。
傍にはこれまたいつのまにかスローロリスと伊東、あずま屋主人の死体が並んでいた。
怪しい気配はしていたものの、この事態までは全く察知できなかった――。
イチローは己の力不足に悔しさを噛みしめる。
もはや野球勝負は受けるしかない。
当然イチロー自身は野球では負ける気はしないが、野球はひとりでやるものではない。
9人でやるものだ。
イチローの連れてきた仲間、佐治・万玖波・平田・美堂・TDNは、
なんとドーム内での情報交換によって野球選手ではないことが判明した。
レン追跡組の伊藤誠、太田光、
野獣捜索組のちなつ、ニコ厨、それにチャンピオンのダイゴは一般人。
イチローと同レベルのアスリートである北島と長友も野球は専門外だし、
ロイ、範馬勇次郎、萃香、霊夢、千本桜ミクに至っては野球ってなんだ? という始末だ。
「DAIGOくん、君は……」
「すいませんッスイチローさん、俺バンドマンだったんで野球は全く……」
つまるところイチロー以外にこのメンツの中には野球経験者がいない。
向こうも似たような条件だとは踏んでいるが、
しかし大正義巨人軍原監督のコーチを受けていたのであれば一般人よりはできるはずだ。
……川崎宗則という強敵を前にし、仲間を集め始めたばかりのイチローが、
ここにおいて早くも第一の決断を、選択を迫られていた。それも命がけの決断を。
(この野球未経験者の中から現状でのベストなスタメンを選んで、戦えと言うのか……!)
【伊藤○な恵@現実】
【スローロリス@現実】
【あずま寿し主人@現実 死亡確認】
【一日目・6時/東京・からくりドーム】
≪大正義巨人軍≫
【原監督@大正義巨人軍】
【状態】健康、リリーフカー運転中
【装備】リリーフカー
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大正義巨人軍をカオスロワで優勝させる
1:(ニッコリ
◇スタメン◇
【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】
「カオスロワ書き手を野球で見返す。」
【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】
「……ハラサン」
【ハレクラニ@ボボボーボ・ボーボボ】
「勝って年棒を原監督からもらう」
【武田観柳@るろうに剣心】
「勝って年棒を原監督からもらう」
【闇DAIGO@現実?】
「ヴァンガードファイトもいいけど野球もいいぜ!」
【雀ヶ森レン@カードファイト!! ヴァンガード】
「PSYクオリアで
ゲームを支配してあげましょう」
【中邑真輔@現実?】
「ただDAIGO様の両翼に立つのみ」
【真壁刀義@現実?】
「ただDAIGO様の両翼に立つのみ」
【ナッパ様@ドラゴンボールZ】
「ん、俺なんでここにいるんだっけ……?」
≪巨人軍ベンチ≫
【松本人志@現実】
【状態】D・C・S状態
【装備】浜田雅功人形
【道具】支給品一式、メトロン星人人形
【思考】
0:浜田を生き残らせる
1:他の参加者を殺してロワを終わらせる
2:いっぱい殺せそうなので原監督と一時的に協力
【ポッチャマ@ポケットモンスター】
【状態】とらわれの身
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
0:野獣先輩を殺す
1:たいへんなことになったようだ……。
【イチロー@現実?】
【状態】健康
【装備】野球道具
【道具】支給品一式
【思考】
1:川崎宗則を倒す
2:仲間を集める
【DAIGO@現実?】
【状態】健康
【装備】ウルティメイトブレスレット@ウルトラマンサーガ
【道具】支給品一式、ヴァンガードデッキ
【思考】
基本:ロワとかガチヤバじゃないッスか?
1:闇DAIGO……!
1:ダイゴさんマジリスペクトっス
【ウルトラマンゼロ@ウルトラマンサーガ】
【状態】DAIGOと合体、ブレスレット内
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:合体する奴間違えた…
2:なんでこいつ等こんな紛らわしい名前なんだよ!?
◇スタメン候補◇
【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】
「どうすんだよこれ」
【平田真@LIGHT WING】
「おいあんた!ふざけたこと言ってんじゃ……」
【万玖波海@LIGHT WING】
「やめろまこっちゃん!!」
【佐治雪哉@LIGHT WING】
「これで俺もようやく……飛べる」
【TDN@真夏の夜の淫夢】
「免許返してください」
【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦】
「あのさぁ」
【吉川ちなつ@ゆるゆり】
「野獣のせいだー!」
【博麗霊夢@クッキー☆】
「声、変かなあ」
【千本桜ミク@VOCALOID】
「鋼の檻……」
【長友佑○@現実】
「んー大変なことになりましたね」
【北島○介@現実】
「イチローさんの力になりたいとこだけどね」
【ニコ厨@現実】
「うはwwww人大杉wwwwwww」
【伊藤誠@School Days】
「死にたくないよ……」
【ロイ@FE封印の剣】
「どうすればこの状況を切り抜け、女の子と親密になれるんだ」
【太田光@現実?】
「松本さんムッキムキじゃないですかどうしたんすか」
【範馬勇次郎@範馬刃牙】
「つまらん」
【ダイゴ@ポケットモンスター】
「人工芝じゃねーかこのドーム」
=====================
一方、隔絶されたグラウンドから締め出されたマドカ・ダイゴとAチャンネル組は、
中に閉じ込められた者たちを助けるために協力者を探そうとした――のだが。
「逃げるんだ、ユー子ちゃん!」
「ふふ……あはっはあはははあ!!! ユッキーじゃないやつは死ね!」
「だ、ダイゴさ――」
ダイゴの左腕が飛んだ。血しぶきを上げながら放物線を描き、
るん、トオル、ナギの死体のそばへとそれは着地する。ダイゴの身体が続いて崩れ落ちる。
「あ……ああ……!」
その腹部には大きな烈傷が深く、深く刻まれており、ダイゴの死は明確だった。
ユー子はきびすを返して逃げ去る! だが――その首に無慈悲にも鉈が迫った。
ロワ開始直後にバナナの皮で転んだせいで愛する「ユッキー」が誰なのかを忘れてしまい、
狂乱状態に陥っている我妻由乃の凶刃である!
「きゃははははは!」
ダイゴたち五人は偶然にもこの狂少女に出会ってしまったのだ!
(し、死ぬ――――殺される!)
ユー子はうなじの後ろ1センチを冷たい刃が通り過ぎる感覚を覚えた。
どうにか、今の一撃は避けられたらしい。
四人を殺害した我妻由乃はさすがに疲れているのだろうか、それ以上追ってはこな
「いわけないでしょう? きゃははははははははっははははははは! ちょろいっ!」
跳躍。
鉈を大きく上段に構え、しっかりと我妻由乃はユー子の正中線を狙い直す。
一撃避けてほっとしている少女は、一瞬だけ気をゆるませてしまっている。
後ろを振り返る余裕があると思っている。本当は視界の上から確実に殺すための布石だというのに。
これで一気にしとめる。狂っていようがなんだろうが、殺人に関して我妻由乃は冷静だ。
ただ、「獲物以外」に向ける目は、少女はまだ持ち合わせていなかった。
記憶喪失によって愛する人の記憶を――そばにいる、見てなきゃいけない人のことを忘れた。
ゆえにそばを見ることを怠っていた。
敗因があるとするならばおそらくそれだろう。
「死ね――え”?」
「へ?」
後ろを振り返ったユー子が見たのは、
驚愕の表情をしながら首を横に90度曲げられながら、口から血を吐いて右方へ飛んでいく我妻由乃と、
それを行ったであろう、謎の仮面ライダーの拳を突きだした姿だった。
「仮面ライダーG……参上」
「素晴らしい」
「へ?」
【るん@Aチャンネル 死亡確認】
【トオル@Aチャンネル 死亡確認】
【ナギ@Aチャンネル 死亡確認】
【マドカ・ダイゴ@ウルトラマンティガ 死亡確認】
【我妻由乃@未来日記 死亡確認】
【一日目・6時00分/日本・渋谷区】
【ユー子@Aチャンネル】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:野獣死ね!
【ワクワクさん@つくってあそぼ】
【状態】健康
【装備】工作道具もろもろ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:とにかく工作したい
1:ところで今年の3月で番組が終わってしまうんだ。
2:みんないままでありがとうね!
【ゴロリ@つくってあそぼ】
【状態】仮面ライダーG
【装備】工作道具もろもろ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:見敵、必殺
1:さあ――工作の時間だ
最終更新:2013年02月16日 15:32