アットウィキロゴ


「逃げて……ワドルディ、逃げてッ!」
「……!」

 轟音。空気を切り裂く爆発音。
 桃園ラブの悲痛な叫び声。ワドルディが最後に訊いたのはそれだった。
 自らを逃がそうとした桃園ラブの身体ごと熱に包まれ、
 ワドルディの視界は白くなって、それきりだった。


□■


「強敵……だったわね」

 ……プラスチック爆弾の残りは数個。
 だが異次元に通じる盾にはまだまだ武器が貯蔵されてる。
 いける。
 大丈夫だ。
 問題ない。
 前へ進め。
 大阪城、天守閣の屋根の上で、けほ、と爆煙の灰を吐き出しながら、
 黒い魔法少女――暁美ほむらは呟いた。
 「守るべき人」である鹿目まどかを探して歩を進めていたほむらが、
 通りすがりのプリキュアと交戦する羽目になったのは数十分ほど前の話になる。

「殺し合いを止めてみんなが助かる方法を探す……なんて甘っちょろいことを言わなければ、
 まどかを探すのに協力してもらうこともできたのだけれど。非常に残念だわ」

 暁美ほむらは真面目だった。
 このTCBRがなんでもあり風味なロワだなんて知らないのもあるが、
 野田総理の言い放った「人口を減らすために殺し合いをする」という言葉を、
 そのまままともに受け取るくらいに真面目だった。
 人口が減らなければいけないなら、減らそう。
 それでまどかが生き残るというならば、殺そう。
 暁美ほむらはそう決めた。
 だから「みんなで生き残る」なんて甘いことを言うやつを見過ごすわけにはいかなかった。

「人殺しは、初めてかしら」

 無感動にほむらは呟く。魔法少女として魔女になった少女たちは何度も殺したが、
 まだ生きている人を殺したのはそういえば初めてだったような気がする。
 だが、無感動だった。ほむらにとってそれは、さして心を動かさなければならないことではなかった。
 殺すことは殺すが、今は他に優先事項がある。殺すために殺しているわけではない。
 あくまで、守るべき鹿目まどかを守るため。

「そう。こんなところで道草を食っている場合じゃないわ。まどかを……まどかを探すのよ」

 ひるがえり、黒い魔法少女は天守閣から降りようとした。
 しかし、

 ふにょん。

 と踏み出した体が不思議な感触の何かに当たる。

「……!?」
「いけませんねぇ。人は人を選別してはならないんですよ、暁美さん。
 誰かを生き残らせるために他の誰かを殺すなど、ご法度です。私が手入れしてあげましょう」
「だ、誰!」

 その前に何なんだ。ほむらはクイックモーションでバク宙をして「それ」から距離を取った。
 正面、眼前に現れたのは――紫の体色をし、顔に大きな×マークを出しながら。
 暁美ほむらをにたぁと見つめる宇宙人然とした触手生物であった。
 どうやら先ほどほむらが触れたのは、彼(?)が指めいて突きだしている触手のひとつだったようだ。

「申し遅れました。私、殺せんせーと申します。
 殺せないから殺せんせー。さあ暁美さん、あなたがその信条を通すというなら。ひとつ私を暗殺(ころ)してみなさい」

 殺せんせーと名乗ったその触手生物は緑と黄のしましまに体色を変化させながらほむらに語りかける。
 ほむらはその色が何を示すのかを知らない。
 だがなんとなくナメられているのは分かったので、殺そうと思った。
 天守閣の上、異形の教師と黒い魔法少女の影が交差する。


【一日目・5時00分/日本・大阪・天守閣】


【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、魔法少女
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ無し)
【道具】支給品一式、爆弾(ロワ開始後に自身で作成したもの)
【思考】
基本:まどかを守る
1:待っててまどか……
2:無事よねまどか……?
3:目の前の怪物を殺る

【殺せんせー@暗殺教室】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを爆る(潰す)
1:しばらくガーゴイルの担任になる
2:暁美さんに教育的指導をする
3:タイムリミットはあと四日ですよ


「あちゃー。誰やあれ。出るタイミングあれへんやん……」


【ケルベロス(小)@カードキャプターさくら】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:どうしようか正直迷っている
1:桜と合流したい
2:あの子は一体何者なんや……?
3:また変なのが現れたな


■□


「わ、わたし……なんで生きてるの……?」

 天守閣より離れた大阪の街、ライブハウスらしき建物の前に気付くと桃園ラブは立っていた。
 両手にはこれまたいつそうなったのか、同行者であるワドルディを抱きかかえていた。
 さっきまで自分は、黒いプリキュアらしき少女と天守閣で交戦していたはずだ――。
 そして殺されそうになっていたはずだ。
 まさか、寸前に、記憶が途切れたみたいな速度で移動した? そんなばかな。

「でも、じゃあなんでわたしは……」
「お? なにしとんねんお嬢ちゃん。クラウザーさんのライブいかれへんの?」
「もうすぐ始まっちゃうよ?」
「え?」

 ワドルディと一緒に首を傾げていたところ、ライブハウスに入ろうとしていた男と少女に声をかけられた。
 浜田とまどかである。

「クラウザーさんの生ライブなんてめったに見られないんだよ! あなたも入ってレイプを叫ぼう?」
「え? ちょ、レイプって、え?」
「せやな。大丈夫や、入場料は俺が払ったるから」
「わ、ちょっと、そのぉ!?」

 浜田とまどかに引きずられるようにしてラブとワドルディはライブハウスに入る。
 ライブハウス独特の熱気と、薄暗い中にちかちか光るレーザーライトが少女たちを出迎えた。
 そして――「クラウザーさん」のゲリラライブはもう始まっていた。
 いつもと少し違ったのは、隣にヘビメタメイク&謎のバトルコスチュームを着た少女がいたことだが、
 他は特に変わりなく、いつも通りに弾けていた。

「天守閣を! 天守閣を! 一秒間に十回――お前ら叫べぇ!!!!」
「「「「レイプ!!!!」」」」
「おおおっ! 私のヘビメタを聞いて死ねえええええええ!!」
「「「「ヨロコンデー!!!」」」」


【一日目・5時00分/日本・大阪・ライブハウス】


【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】健康
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
1:なにこれー!?
1:誰かを探しながら、ワドルディを守る。
〔備考〕
※9期とは関係ありません。

【ワドルディ@星のカービィ】
[状態]:気絶なう
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:桃園ラブと一緒に行動する。
〔備考〕
※6期とは関係ありません。
※アニメ出展なので、喋る事ができません。  

【浜田雅功@現実】
【状態】疲労(小)
【装備】ジャッカル@HELLSING
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
0:殺し合いの中で生き残る
1:クラウザーさん張りきっとんなあ
2:まどかを安全な所へ隠す
3:家族と松本さんを捜して保護する
4:優勝狙いはもう体力的にも無理やろ

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】
0:とにかく生き残りたい
1:浜田について行く
2:友達に会いたい
3:クラウザーさんさっすがぁ!

【立花響@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】クラウザーさん式ヘビメタメイク
【装備】ガングニール
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
0:殺し合いを止める
1:私の歌で死ねーっ!
※わりとノリノリでデスメタルを習得しました。

【根岸崇一@デトロイト・メタル・シティ】
【状態】クラウザーさん
【装備】ギター
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
0:天守閣を!レイプ!




最終更新:2013年02月16日 15:36