ホメガォ・・・
(┌┌┌┌┌┌;^q^)┐ホモォメガ・・・
いわゆる腐った淑女たちが集うと言われる池袋の乙女ロード。
鏡音レンを見失ったホモォ(オメガ融合済)が疲れからホモォ成分を求めにここに来るのは必然だったといえよう。
とりあえずタイバニか、黒バスか、あるいは新勢力Free!か。
同人誌の一冊二冊でもホモォ分を吸収しなければやってられない状態であった。
(┌┌┌┌┌┌;^q^)┐アマイノ・・・ベタアマナ、ホモォ・・・タベタイ・・・
()<ソンナノヨリ オレサマヲタベロ!!
(┌┌┌┌;^q^ )┐ ファッ!?
鬼畜眼鏡も好きだが甘いラブメンテナンスなホモもおいしくいただけるホモォ。
しかしそんなホモォの前に現れたのは、ベタ甘な絡みではなく激辛な辛味だった。
東京池袋に、その日、火柱が上がったのだ。
【ホモォ@現実? 死亡】
「さて……町まで来ましたが……これは一体?」
「メェー?」「メェー」
ラーメン探索の旅を続けつつ少しずつ人外の域へと足を踏み入れている、
ミステリアス銀髪美女・765プロ所属アイドル 四条貴音。と付き人めいた黒ヤギ、白ヤギは、
比較的過疎地な東京郊外から歩きで池袋へと到着したところだった。
そこで貴音が見たのは、白いまんじゅうにゴキブリの手が生えたような謎の生き物の死体であった。
「興味深いですね」
明らかに死んでいると分かったのは、ピクリとも動かないのと、もう一つ。
お腹に穴が開いているからだ。
近づいてよく見ればこの生物、体内を内部からなんらかの炎で焼かれ死んでいる。
「……何かを食べさせられて……それが体内で爆発して、死んだのでしょうか」
「メェー」「メェー?」
「おや、どうしたのです、黒ヤギさんと白ヤギさん」
考察を始めた貴音のスカートのすそを山羊たちが食べつつひっぱる。
そちらを向くと、どうやら目の前の生物の血なのだろう、黒墨のような水たまりがあった。
さらにそこから伸びる足跡めいた不思議な形の血の跡。
……それは明らかに人の足跡ではない。かといって動物の足跡でもなかった。
不意にスパイシーな香りが鼻をくすぐったのが、さらに不可解を強める。
貴音はしばし思考し、そして結論に至った。
体内で爆発が起きたから腹が割かれているのではない。
体内から「何かが出てきた」から腹が割かれているのではないか。
「つまり。これをやったのは、“人を殺す食べ物”」
……じゅるりと貴音は涎をぬぐった。
「そんなものがあるのならば、是非。――頂いてみたいものですね」
◆ ◆ ◆
究極にして至高のラーメン
◆ ◆ ◆
足跡をたどり池袋駅に着いた四条貴音は、
とりあえず駅の立ち食いソバ屋を攻めて主人をソバにして食べるとホームへと向かった。
【蕎麦屋さん@日常 死亡】
「……これは」
そして、四条貴音は驚いた。
電車がホームに止まっている。山手線の電車が。
通常、山手線の電車が停止することはない。
電車の中でもとくに山手線は、人を運ぶためだけの装置と化している。
駅員と乗客は統制をとって素早く乗り降りをし、停止から三十秒以内に発車するのが普通だ。
そのへんはロット制で統率をとっているラーメン次郎となんの違いもない。シビアなのだ。
しかしその山手線が、止まっている。ドアを開け放したまま。
ドアに血をこびりつかせたまま。
明らかな人身事故だ――止まるのであればそれくらいしかないのも合わせ間違いない。
だがそれくらいではもはや四条貴音は驚かない。
彼女が驚いたのは、ドアの向こうで無残に死んでいるそれが、彼女のよく知る者だったからだ。
「――――美希!」
駆け寄り抱き上げるもすでに意識はなく。
なぜか裸に剥かれ、全身に泥をつけた金髪の少女がそこで死んでいた。
周りにはたくさんの泥の手やマグマのような色の手、手袋などの動かぬ死骸がある。
が、重要なのは美希……星井美希の死に方もまた、ホモォと同じ。
腹を裂かれた内部焼死体となっている点だった。
「美希! 美希なのですか!」
「……美希ちゃんだよ。それは、美希ちゃんの、死体……」
「!!」
後ろからのか細い声に振り向けばそこにも知り合いの姿。
美希と同じく765プロで働く貴音の同僚のひとり、雪歩であった。
電車の床に座り込んで俯いている彼女のそばにも、一体の死体がある。
こちらはなにがなんだか分からないが異形の化け物だ。さすがにこれが真だとは初見では分からない。
だがやはり、異形の化け物の死骸もまた腹が突き破られ焼け焦げていた。
「雪歩。いったい何があったのです」
「美希ちゃんは襲われてたの。泥の手とマグマの手と、手袋さんに。
それは真ちゃんがやっつけたんだけど……そのあと……がやって来て……」
「何が。何がやってきたのですか」
「男爵が」
「……男爵?」
「そうよ……それで……、
みんなこうやってね……こうやって!!!!!」
突然、雪歩は立ち上がった。
「ご う や っ で お 腹 の 中 が ら 火 を 噴 く の !」
「!!」
脈絡もない! 唐突な現象!
雪歩は口から火を吐いた。かえんほうしゃより紅い、血のような炎だった。
ごうっ! 電車の中吊り広告を消し墨へと変えたその炎は紛れもなく本物だ!
辛すぎるモノを食べた時に人が呟く慣用句がある。
「口から火を噴きそうだ」。
しかしそれが実際に目の前で起きて。
さらに、少女の胃を焦がしながら、「それ」がけだるそうに外へ出てきたとき、
さすがの四条貴音も驚愕と焦りと共に困惑せずにはいられなかった!
「……ア~。やっぱり俺様を“食べれる”奴はなかなか居ねぇかァ」
舌を出しながらあきれ顔をする「それ」の後ろで、雪歩だった死体がぼとりと倒れた。
そして呆然とする貴音を前に「それ」は、くくくと笑いながら自己紹介を始める。
「オ、新たな挑戦者かァ? まあ逃げようが俺様は勝手にオマエの口に入るがな。
俺様はハバネロ男爵。辛味の王だ。見たところオマエの胃は強そうだな。どうだ――戦ってみるか?」
彼はハバネロ男爵という。
その名を冠したお菓子が売られているほど辛味界では名の知れた存在だ。
あまりの辛さに死者が出る――そんなキャッチコピーのお菓子だったが、現物はこれほどとは!
四条貴音は。
その最凶の植物男爵を前に、その狂気とオーラを前に、若干失禁しながら歓喜に打ち震えた。
いままでのラーメン探訪は一方的な
ゲームであった。
貴音は逃げる食材を捕まえて強制的にラーメンへと変え、食べる。それだけだった。
「しかし……貴方様は違う。
貴方は食材でありながら、食い手を殺す“凶食”……!」
「ククッ、そうだ。怖気づいたか?」
「いえ」
今回の食事は、戦いだ。
貴音は愛用の銀の端を取り出し、黒ヤギと白ヤギに手で下がっていなさいの合図をする。
毅然とした態度を保ったまま、ハバネロ男爵のヘタを箸でつまんで口のそばへ持っていった。
「貴方様を食べ殺すことで。わたくしのらぁめん探訪はまた、一段階上のすてーじへ行けるはず」
「そうこなくっちゃな。さあ、いただかれろ!」
「ええ。いざ尋常に――!」
いただきますの六文字が誰も居ない電車に響いた。
次の瞬間。
山手線にもまた、火柱が上がり。しかしてそれは、強い銀色をしていた。
【菊地真@アイドルマスター 死亡】【萩原雪歩@アイドルマスター 死亡】
【星井美希@アイドルマスター 死亡】
【ブラッドハンド×いっぱい@ドラクエ 死亡】【マドハンド×いっぱい@ドラクエ 死亡】
【マスターハンド@スマブラ 死亡】【クレイジーハンド@スマブラ 死亡】
◆ ◆ ◆
究極にして至高のラーメン
◆ ◆ ◆
「――カム着火ファイアァーッ!」
「――マグマキャノン!!」
ところ変わって池袋の大きな道路の中央付近、ここでも火柱が上がっていた。
ひとつは激おこぷんぷん丸が放つ火炎放射器の火炎。
もうひとつは仮面ライダーフォーゼ、ファイアーステイツへと変身した火野ケンイチのバトルチップだ。
二つの火炎は中空で対消滅し火花のみを遺す。お互い熱と運動による疲労で息を切らしている。
「クソッ。なんだてめえ。何の恨みがあってこのヒノケン様を攻撃するんでい!」
「しらないっ! 今あたし激おこぷんぷん丸だから! ウザいから、焼き殺すし!」
「埒が明かねえな!」
どれだけの燃料を蓄えているのか、激おこぷんぷん丸の火炎放射器は一向に炎の勢いを弱めない。
無差別マーダーはこれだから……ヒノケンは何度目かも忘れた舌打ちをしながら炎を避ける。
「おいケロロ! 人質は無事だな!」
「はいであります! ちゃんとガムテで口も塞いでいるでありますよ!」
「ならいい! 少し下がれ! こいつはプログラムアドバンスで殺す」
「!! 使うのでありますか!」
「ああそうだ。だから下がれ!」
ケロロと人質を下がらせるとヒノケンは三枚のバトルチップを取り出す。
「ヘルズバーナー3 C」「ヘルズバーナー3 D」「ヘルズバーナー3 E」。
それらをフォーゼドライバーの4つのスイッチ差し込み口の残り3つに差し込めば、起こる。
「プログラムアドバンス――ワイドバーナー3!!!」
ファイアーステイツの右腕が凶悪な形をしたバーナーへと変化する。
激おこぷんぷん丸が異変を察知し慌てて防御姿勢をとるが……ネットバトルはコンマ一秒の世界だ。
その一瞬が命取りになる!
火ッ
火ッ火ッ火ッ火ッ
火ッ火ッ火ッ火ッ火ッ火ッ火ッ火ッ火ッ!!!
放射状に広がる、拡大版の悪夢の火炎(ヘルズバーナー)だ!
「死ね!」
「あ……あああッ!
激おこスティックファイナリティぷんぷんドリームゥ!」
瀬戸際で聞こえたのは最終奥義的な技名を震えながら叫ぶ、ぷんぷん丸の声のみ。
炎が吸い込まれるように消えたその後にはもう、何も残らず全てが炭化した墨だ……?
「炎が……」「吸い込まれた、でありますか……!?」
「その“炎”、おいしくいただきました」
「!!」
――火野ケンイチとケロロの前には、いつのまにか別の人物が立っていた。
それは銀色に赤のメッシュが入った髪を波立たせた、赤い目の妖艶な美女であった。
いや、よく見ればそばに、激おこぷんぷん丸もいた。
しかしそれはもう足首だけを残して、女学生の頭部や上半身は墨にもならず消えていた。
おそらくはそばに立つ魔人の腹の中へと。……ヒノケンとケロロは顔を見合わせる。
(おい、これはまさか)
(間違いないでありますよ。あの女――“炎を食べた”であります。つまりは)
二人の意見は一致した。
間違いなくあそこにいるのは、化け物である。
「お初にお目にかかります。わたくし、四条貴音と申します。至高にして究極のらぁめんを」
「「“エスケープ”!!」」
「……あら」
ヒノケンの行動は早かった。
バトルチップ「エスケープ」の能力で強制的に戦線を離脱したのだ。
四条貴音がお辞儀をしてから顔を上げるまでの三秒が、ヒノケンの命を救った。
「せっかちな殿方ですね」
消えたヒノケンとケロロに対し無感情に貴音は呟いた。そのお腹で炎が渦巻いている。
のどが渇いた。
血でも飲みたいなと思う。
「……ばんぱいあに、なりますか」
四条貴音は、牙を生やした。
【激おこぷんぷん丸@現実 死亡】
【ハバネロ男爵@現実? 死亡(四条貴音が捕食)】
【一日目・9時15分/日本・池袋】
【四条貴音@アイドルマスター】
【状態】空腹、炎耐性(強)、きゅんっバンパイア化
【装備】白ヤギさんと黒ヤギさん@やぎさんゆうびん
【道具】支給品一式、調理器具とか食器とかもろもろ
【思考】
1:食欲を満たす
2:のどが渇いた
※ヤギさんたちもお腹が空いています
※血とか吸えます
エスケープのバトルチップで飛ばされる先はランダムである。
だがどうやらケロロ軍曹たちは東京のどこかに着地したようだった。
「ここは……」
【一日目・9時15分/日本・東京のどこか】
【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】健康、意気高揚、カエルゾディアーツ
【装備】ゾディアーツスイッチ@仮面ライダーフォーゼ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを支配する
1:ノダの抹殺
2:ヒノケン殿に尽くす
3:人質作戦で末原をノダのとこに連れて行き、
……末原ごとノダを抹殺! であります! 完璧な作戦!
【火野ケンイチ@ロックマンエグゼ】
【状態】健康、ファイアーステイツ@仮面ライダーフォーゼ
【装備】フォーゼドライバー
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを支配する
1:ノダの抹殺
2:ケロロ軍曹を従える
3:人質作戦で末原たちをノダの所に連れて行き、火祭りだぜ!
4:あの化け物女(四条貴音)には気を付けよう
【ファイアマン@ロックマンエグゼ】
【状態】フォーゼドライバーの内部プログラム補助
【装備】火のバトルチップ一式
【道具】なし
【思考】
基本:ヒノケン様に尽くす
1:燃やしたい……!
【善野監督@咲 -Saki-】
【状態】気絶
【装備】患者服
【道具】なし
【思考】
基本:……。
1:恭子……。
最終更新:2013年07月20日 01:03