ジプシー・デンジャーが暴れまわったせいで、あちらこちらで火の手が上がっている大阪のとある区画のデパートに影薄組と
混沌の騎士はいた。
ひとまず家具売り場のベッドに小町を横たえたが、小町は衰弱するばかり……あきらめムードが漂い始めたその時、一人の男が立ち上がった。
その男、日之影空洞は自分のデイパックから宝石のついた変わった意匠の腕輪を取り出した。
「これだけは使いたく無かったが、こまっちゃんの為だ」
「そ、それは……あの
ゲームの……!」
「メガザルの腕輪じゃないっすか!?」
あかりとモモが驚いたのも無理もない。それはまさしく有名なRPGシリーズのアイテム、メガザルの腕輪だったのだから。
これが日常なら偽物だと認識したかもしれない……だが、カオスロワという状況ではそれが本物であるのは十分想像できた。
「ああ。制限によって死者は復活できないが、俺の命と引き換えになるが、これならこまっちゃんを助ける事が……」
そういって、脚を使って無理矢理にでもメガザルの腕輪を左腕にはめようとする日之影だが……。
「いや、その役目は私です」
その前に、混沌の騎士がメガザルの腕輪を掠め取った。
「騎士さん!?」
「おい、まさか……」
「し、死ぬつもりっすか!?」
「ど、どうしてそんな事を……」
驚く小町を除いた影薄組に向け、混沌の騎士は語り始めた。
「私は、この世界の住人ではありません……元いた世界で犯した非常に重い罪を煉獄償っていた罪人なのです。それがどういう訳か、記憶を失ってこの世界に来ていました」
信じられない事実に言葉を失う影薄組。
「そして、私はこの世界の空気中に漂う瘴気に似たような何かによって記憶をある程度取戻し、このカオスロワの裏で起きている事を知ろうとしました。それと同時に、私が此処に来た理由も心の何処かで探していたのかもしれません」
混沌の騎士は、そう言いながらメガザルの腕輪を自分の腕にはめた。
「そして、後者は見つかりました。それは、貴方達を助ける事です。心配しないでください、もといた場所に帰るだけですから……」
「そんな……」
「空気中に漂っている何か……それには注意してください。あれはおそらく非常に危険なものです。それでは……」
混沌の騎士は自分の首輪を思いっきり引っ張り、彼の首輪が爆発した。
(ああ……そうか……私は……)
死の間際に全てを思い出して混沌の騎士は散り、メガザルの腕輪が発動した。
「それで、あたいは生きていて、黒子の顔や日之影の右腕も治って……」
死の淵から蘇った小町は、仲間達から気絶している間に起きた事を教えられていた。
気絶した事で頭が冷えたのか、小町は聞かされた話を冷静に受け止めていた。
余談だが、小町の服は男性陣が使えそうなものを探している間にモモとあかりによって着替えさせられていた。
そして、小町は迷いを捨て、自身の決意を語り始めた。
「あたいは……カオスロワを終わらせたい……映姫様や、あやのや、混沌の騎士を奪ったこの殺し合いを……もう嫌なんだ、こうやって失っていくのは……だから……」
「そうやって、また一人で行こうとする気っすか?」
「あかりも皆も、どんな事があっても小町ちゃんと一緒に行くってもう決めてるんだよ」
「けど、こっから先は危険だし、主催だって目をつけて……」
「既に、あんな巨大ロボットと戦ったんです。今更ですよ」
「命と引き換えに腕を治してもらってるしな。ここで逃げたら一生後悔するぜ」
「アンタたち……解ったよ。ただ、一つだけワガママをさせてくれないか。置いてったりはしないからさ」
そう言うと、小町は家具売り場の近くにあったフードコートの厨房に入って行き、ガスコンロでデスノートを燃やした
「あのノートがあれば強敵も楽に殺せるかもしれないさ。けどね、あれを使ってたら力に溺れてあのデカブツに載っていた奴らみたいになっていた気がしたからねぇ……ま、行こうか。」
「ふうん、まあ、最低限の目的は果たしたわね」
そう、モニターの前で幽香が呟いた。
実は、小町をマーダーにするのは出来たら儲け物程度でしか無かったのだ。
そして真の目的は、小町達影薄組を何等かの形で積極的にカオスロワに関わるようにする事だったのだ。
世界を救う為に
テラカオス化を促進させるという目的がある為、カオスロワに関わろうとせずに逃げ隠れしたり遊んだりしている者達は主催にとって下手な対主催以上に厄介な存在だったのだ。
だから、影薄組が対主催になったとしても主催としてはプラスになるのであった。
「こっちからはこないであげるから、せいぜい頑張りなさいね」
別のモニターでとある光景を確認すると、幽香は他の五大幹部と今後について話し合う為に席を立った。
そのモニターには、三つ首の蒼い竜が大阪に襲来したという事実を映し出していた。
その名は氷嵐の支配者。
都庁の軍勢と志を同じくしていながら、とある理由で都庁組とは別行動していた氷竜である。
その理由とは、自身が都庁から離れた場所で派手に暴れる事によって、少しでも参加者の注目を都庁からそらす事だった。
そんな彼?が、強力なマーダーが死んだりマーダーをやめたりした結果比較的安全なエリアとなりつつある大阪へと足を踏み入れたのだ。
要するに、大阪に新たな惨劇と戦いが起きようとしているという事だ。
【一日目・18時45分/大阪・デパート】
【小町と影薄な仲間たち】
※メガザルの腕輪により、全員のダメージ等が完治しました。
【小野塚小町@東方Project】
【状態】健康
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH
【道具】舟
【思考】基本:もう仲間を誰も失わない為にカオスロワを終わらせる
1:もう二度と仲間を置いて行こうとしない
2:幽香と戦う事を覚悟する
【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】健康
【装備】猟銃@現実
【道具】死出の羽衣@ 幽々白書
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:友人たちと生き残る
2:混沌の騎士の言っていた空気中に漂う何かが気になる
※実はゴゴの死体から猟銃を回収していました。
【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:加治木先輩や友人たちと生き残る
2:混沌の騎士が言っていた空気中に漂う何かって主催の仕業?
3:峰岸さん……
【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マムルの肉×2@風来のシレン
【思考】基本:仲間と一緒にカオスロワを終わらせて主人公らしく大活躍!
1:混沌の騎士の分も頑張る
【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】健康
【装備】斬鉄剣@ルパン三世
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者を倒す
1:仲間を守る
2:混沌の騎士が遺した謎を解く
3:↑の全部やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。
※斬鉄剣は混沌の騎士のものを受け継ぎました。
※不明支給品はメガザルの腕輪でしたが、効果が発動したため、砕け散りました。
【混沌の騎士@カオスロワ 死亡確認】
死因:首輪が爆発
【同時刻/九州ロボ・主催本拠地】
【風見幽香@東方project】
【状態】健康
【装備】日傘
【道具】不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは地に還す
2:他の五大幹部と今後について話し合う。
【同時刻/日本・大阪のどこか】
【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:自然を汚す人間を滅ぼす。
1:グンマーの民のような人間は殺さない。
2:自分が暴れる事で、都庁の軍勢から参加者の注目を少しでもそら
最終更新:2014年01月20日 03:27