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僕の名前は出来杉英才、小学生です。
大災害の影響で家族や友達とはぐれてしまった僕は一人で日本をさ迷っていた。
そのまま、殺し合いが始まってしまい、出会った仲間たちの助力もあって何とか今まで生き残ることができました。
……でも、放送で友達や知り合いの名前が出た時(なぜか死んだハズののび太くんのお母さんやジャイアンの名前が数回も呼ばれてた気がするけど)、とても悲しくなりました。
今でも日本のどこかで生きてるだろう家族や友達の身が心配です。

そのために僕はこの殺し合いを終わらせようとしている人々に身を寄せ、力になることを選びました。
僕には操縦センスがあったらしく訓練の末にガンダムパイロットになりました。
ちなみに青い配色が多いこのガンダムは、デュエル(決闘)という名前があるそうです。

「出来杉くん! 君も出撃するのかい?」

格納庫にて自分の機体のコクピットに座る僕に心配そうに話しかけたのは、この殺し合いの中で友達になった研くんであった。
彼は僕と同じ小学生でありながら、宇宙人から地球の平和を守るヒーロー・チャージマン研でもあるんだ。

「うん、十神さんに出撃しろって言われたからね。
訓練もできるだけやったし、研くんたちの力にもなりたいからね」
「そうか……でも、いくらガンダムに乗れるからって無茶しちゃダメだよ。
もしもの場合は僕に任せていいんだから」
「ありがとう、研くん。
でも研くんだって戦いに出るのに、一人だけ何もしないままなのは嫌なんだ」
「心配するなよ、僕らは戦い慣れてるからね。
実戦経験のない出来杉くんはあんまり前に出過ぎないようにね」
「わかった、なるべくみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」

僕と研くんがそんなやり取りをしていると、格納庫に放送が入った。

『本艦はまもなく戦闘区域に突入するであります』
『パイロットは直ちに出撃準備を、地上部隊は降下準備に取り掛かってください』

「やっと出番か! マーダー共を細切れにしてやる!!」
「まさかBETAじゃなくて人間相手に戦うことになるとはね……」
「ミゲル隊長、俺、この殺し合いが終わったら結婚するんです」
「その台詞は死亡フラグだぞPJ」
「時間だね、平和に仇なすマーダーはこのチャージマンが全員やっつけてやるぞ!」
「研くん、お互いに頑張ろう!」

僕を含めたパイロットたちが、それぞれの機体に搭乗していく。
もうすぐマーダーの組織との戦闘が始まるのだ。
……本当のところ、悪人が相手でも殺し合いなんてやりたくない。
マーダー相手だからって人殺しをしにいくのは変わりない。
でも、誰かが戦ってマーダーや主催といった敵を倒さないと、罪のない人たちが次々と死んでいく。
ジャイアンやスネ夫くんのように、これ以上友達にまで被害を及ぼしたくないから僕は嫌でも戦うしかないんだ。
マーダーの人たちには悪いけど……死んでもらわないと、いけないんだ……

 ◇

香川県にある浜辺で一機のガンダムが大砲を構えていた。
標的は数キロ先の沖にある岩塊。
そこに向けて大砲からビームを放つと、岩塊にクリーンヒットし蒸発させた。
ガンダムは続けて他の岩塊にもビームを当てて蒸発させていく。

近くにいた少女・翔鶴はこれに対して驚いた面持ちで答えた。

「凄い! 最新式のFCSもびっくりの命中精度です!」
「昼寝とあやとりと射撃だけは得意だからね。 この浜辺で拾ったこのガンダムは良い拾い物だよ」

ガンダムの現在のパイロットは野比のび太であった。
そして彼の乗るガンダムは高火力遠距離仕様のMS、バスターガンダムである。
大災害の影響で浜辺に流れ着いていた機体をのび太たちが見つけて、技術力に優れた祐一郎さんが修理して一行の戦力に加えたのだ。
さらに自分が操縦できるようにしてほしいというのび太の強い要望により、改修されて彼に合わせた機体になったのである。
これは仲間たちの友情パワーに感化されたのび太が、力のない自分でもできることはないかと探した結果、高い射撃スキルを活かせそうなMSパイロットになる道を選んだのだ。

(というか、祐一郎さんたちに守ってもらうには不安があるんだよね……実力じゃなくて性格的な意味で。
自分の身ぐらい自分で守れるようにしとかなきゃ)

ともかく今は、操縦に慣れるために訓練中である。

「あの少年、ロボットを与えれば意外と戦えそうではないかぁ!!」
「磨けば光りそうな逸材だな」
「俺はアドラーえもん……」

シュトロハイム、ダイアー、アドラーえもんも訓練に精を出すのび太を温かく見守っていた。


そこから少し離れた場所にある海の家で、祐一郎とテリーマンが会話をしていた。
この面子の中では珍しいぐらいシリアスな雰囲気だ。

「ミスター祐一郎、あなたはさっき九州ロボを作ったと言っていたが本当か?」
「その通り。 九州ロボを作ったのは、この僕だ」

九州ロボ――それは祐一郎が九州そのものを改造して作った超ド級ロボット。
ロワ序盤ではこれを使って主催の本部を探り当てるつもりだったが、逆に主催に奪われ本拠地にされてしまった土地である。

「なら、いくつか質問がある。 答えてもらえるか?
さっき、アンタは九州ロボが希望だと言っていたが、あれはどういう意味だ?」

祐一郎が呟いた一言をテリーマンは聞き逃さなかった。
そして疑問に思い、答えを求めている。
祐一郎はしばらく顎に手を添えて考えた後に、回答した。

「君は平和を愛する正義超人だし、この話をしても良いだろう。
――世界を復興させるための計画をね」
「計画?」
「九州ロボは元々、バトロワを終わらせるために作ったわけじゃない。
大災害で滅茶苦茶にされた世界を立て直すための巨大な作業機械であり、方舟なんだ」
「作業機械? 方舟? すまないがもっと詳しく教えてくれないか」

祐一郎は今までにないくらい真剣な面持ちで言葉を紡いでいく。

「まず九州ロボ自体を巨大なワークローダー(作業ロボ)として使い、本州・四国・北海道や沖縄もロボに改造する。
日本全土の改造は手作業より、巨大なロボットを使った方が早いからね。
続いてワークローダーと化した日本全土を使って、人類の生存に必要な資源を海面から引き上げたり、それらの資源を使って沈んでしまった他の大陸分の土地をロボとして復元し、またそのロボを使って土地ロボを増やす……それを続けていく内に世界は復興していく予定だ」
「なるほど、土地さえ増えれば難民問題も解決できるだろうしな」
「完全な復興までに長い時間といくつかの問題も起こるだろうが、僕はやらないよりはマシだと考えて計画の一手である九州ロボを作り上げたんだ」

一見すると夢物語みたいな馬鹿げた話だが、光祐一郎にはこの計画を実行に移せるだけの科学力を持っているので無問題である。

「そして、九州ロボは飛行できる浮島だ。
空を飛んでいれば大災害がもう一度来ても、飛び続ける限り沈むことは無いからね」
「大災害がもう一度来るだって!?」
「例えの話さ、それでも一度あったことがもう一度来ないとも限らない。
次の大災害があるとしたら百年先かもしれないし、明日にも来るかもしれない。
何にせよ、聖書にあるノアが大津波を避けるために方舟を作りあげたように備えは必要だろう」

巨大なロボによる世界の復興と、二度目の大災害が発生に対する対策としての浮島。
その二つの要素を持つ九州ロボの計画はまさしく世界の希望になりえるものだった。
しかし……

「それも僕のミスで奪われた……
いまや九州ロボは主催の本拠地、そして要塞という戦いの道具に成り下がってしまった……」
「気を落とさないでくれ、あなたの言う計画が実現するなら世界にとっても望ましいことのハズだ。
俺たち皆で力を合わせて取り戻そう、世界の希望を!」
「ありがとう、テリーマン」

落ち込む祐一郎をテリーマンはなだめ、激励する。
すると祐一郎は改まり、神妙な顔つきになった。

「テリーマン、君に一つだけ話しておきたいことがあるんだ。
九州ロボを作ったのは僕だが、この計画を発案したのは別の人なんだ」
「なんだって?」
「数日前に、その人物が今言った世界の復興計画の大筋と大災害が再び来る可能性を指摘したから、九州ロボ開発に着手したんだ。
それがなければ九州ロボなんて作ってはいなかった」

祐一郎の口から新たに発覚した事実にテリーマンは驚きを隠せない。

「誰なんだ?」
「匿名のメールで何者かはわからない。
だが、ある程度は先見性のある人物のようで、本格的に計画を実行に移せるまでは悪人にロボが奪われてもいいように、部品を墜落で有名なカプコン性で作った。
実際に奪われ悪用されているが、運がよければ明日にでも主催者たちを墜落させ、そうでなくても修繕作業によって動きを鈍らせるぐらいはできているハズだ」
「そこまで見越しているとはたまげた人物だな」
「流石に最初は怪しんだりもしたが、復興は世界にとっても望ましいことであるし、せいぜい部品にカプコン性を使えと言ったぐらいで要求らしい要求は他にはなかった。
だから僕はメールを寄越した相手が誰であっても構わずに九州ロボを作り上げたんだ」

超一流の技術者である祐一郎に九州ロボの作成を頼み込んだ者は誰なのか?
祐一郎はそれが誰であろうと構わないというスタンスであるが、テリーマンはその人物に対して疑念のようなものを感じざるおえなかった。

「……んん!! なんだ!?」
「どうしたんだ祐一郎?」

話の途中で祐一郎が唐突に騒ぎ出した。

「僕がサイボーグ化されて手に入れたレーダー装置の調子が突然悪くなった? いや、この感じはまさか!」
「何が起きているんだ!?」
「電波そのものが消えている……まさかミノフスキー粒――」

次の瞬間、二人のいた海の家が爆ぜた。



「て、提督ーーーッ!!」
「オイ、祐一郎とテリーマンがいた海の家がいきなり爆発したぞ!?」

外にいた仲間たちが大慌てで黒炎を上げる海の家に駆け寄る。
すると中から一人の影がヨロヨロと現れた――祐一郎だ。
身体の各所から火花を散らしつつも、彼は生きていた。

「提督、無事だったんですね!!」
「……! テリーマンはどうしたんだ?」
「す、すまない。 助かったのは僕だけだ。
彼は爆発でミンチより酷い状態に……ああなってはサイボーグ化も無理だろう」
「死人が出たぞぉ……」

ダイアーを始め、他の者たちもショックを受ける中、シュトロハイムが何かを発見した。

「12時の方向に空飛ぶ白い戦艦が見えるぞ!! 奴の砲撃がテリーマンを粉々にしやがったんだ!!」
「マーダーの襲来か!?」
「主催の手先か?」

シュトロハイムの示した通り、遠方で白い戦艦が見えた。
それはすぐに、二発目のビームによる艦砲射撃を放ってきた。
暴力が祐一郎たちを襲う!!
直撃こそ無いが、多少の損害は避けられなかった。

「「「うわああああああああああああ!!」」」
「死人がでるぞぉ!! ってなんか降りてくる!?」

慌てふためくのび太がモニターごしに見えたものは、戦艦からこちらに向けて飛んでくる六つの光だった。

 ◇


祐一郎さんご一行を砲撃した白い戦艦はホワイトベースである。
その艦橋には四人の男女がいた。
艦長席には超高校生級の御曹司・十神白夜、舵に超高校生級の文学少女・腐川冬子(十神の支給品)、オペレーターにはアンドロイドのアイギスそしてホライゾン・アリアダストが担っていた。
ちなみにアイギスとホライゾンはホワイトベースと電脳的に接続されているのでオペレーターだけではなく各砲座やエンジンコントロールも担当している。
すなわち、本来なら動かすのに何十人も必要なこの戦艦を少人数で動かせるようにしているのである。

「よし、先手は取れたな。
このまま艦砲射撃で援護しながら機動部隊の降下を援護しろ!」
「了解であります」「jud.(ジャッジメント)」
「急ぐのよ、白夜様のご命令なんだから」
「犬、おまえはいいから黙って操舵してろ」

艦長を務める十神白夜は十神家繁栄の邪魔になる主催者たちを撃破するために対主催の参加者をスカウトし、戦力を集めていた。
彼自身の目的はともかく、主催者を打倒しようとする参加者は集まっていき一つの勢力となった。
そう、彼らは対主催の集団なのである。
しかしなぜ、対主催である彼らが同じ対主催である祐一郎さんたちを襲っているのか?
それには理由がある。

実は祐一郎さんたちの預かり知らぬところ――カオスロワちゃんねるというネット掲示板で、ある情報が流れていた。
今は亡き初音ミクKAITOのマーダー疑惑、クラウザーさんの死、そして『光祐一郎は危険人物である』と。
なぜマーダーでもない対主催の祐一郎さんが疑われているのか?

――このロワで最初に首輪を外したのは光祐一郎、そして主催に奪われた九州ロボ。
これは見方を変えると『九州ロボの引渡しを取引材料に主催に首輪を外してもらった』ように取られたのである。
つまり、主催の手先もしくは関係者であるということだ。
九州ロボを使って主催本部を探そうとしていた事と、早すぎる首輪解除が裏目に出たのだ。
だが、これだけなら強引な解釈と取られ、万人の目に止まる情報にはなり得なかった。
ところが、問題はここから水面下で加速していったのだ。

九州ロボを奪われる前に祐一郎さんが役に立たないチサオを上空から投棄した瞬間を目撃した者がいた。
そして、そのチサオの激突で女性が死亡する瞬間を目撃した者がいた。
ここから彼の人格は疑われ始め、さらには世間一般で忌まわしきものとされるナチス所属のシュトロハイムと秘密結社ゲゼルシャフトの構成員で危険人物とされるアドラーの同行、小学生男子の誘拐(これは誤解)、危険な空母の開発(ある意味、誤解)等の噂が流れ、ネットでは悪い意味で注目度が上がっていったのだ。
そして決定打となったのが、九州ロボに送った波紋入り偵察機とついでに投げ込まれたチサオ、そのチサオでうっかり広島を焦土に変えてしまった祐一郎さんたち。
チサオを投げ込む瞬間を収めた動画がネットで拡散してしまい、『光祐一郎とその一味は人間爆弾を使って広島を焼いた超危険人物』として一般参加者は戦慄し、とうとう討伐に乗り出す者も現れた――それがホワイトベースの面々である。
ちなみにPCを持っていた祐一郎さんは、一時的に死亡していた時間以降、翔鶴の開発やガンダムをのび太用に改造することに時間を割かれてネットをしている暇がなく、状況がここまで悪化していることに気づかなかった。
要約すると今までの悪ノリのツケがここで巡ってきたのである……



視点は戦艦から降下中のロボット・戦闘機の部隊に移る。
隊長であるミゲルがオレンジ色のMS・ジンから他の機体に指示を下す。

「よし、ホワイトベースが降下を助けてくれる内に地上に降りるぞ。
研とPJは空から空爆、山城と出来杉は後方から援護、俺とアイアンハイドで突っ込む!」

戦力はロボット4機に戦闘機2、危険集団が相手とはいえオーバーキル過ぎる戦力と一見思われた。
――しかし、瞬く間に一筋の閃光が一機の戦闘機に直撃し、爆散させた。

「なに! PJがやられた!?」
「地上からの攻撃だ!」
「そんな馬鹿な、あんな距離から撃ってきたっていうのか!?」

ミゲルたちが驚くのも無理はない。
地上からの距離はまだまだ遠く、プロの軍人でも当てるのが難しいハズであった。
だが、無慈悲なビームは降下中の部隊を容赦なく屠っていく。


「やらせはしないぞって、ぐわああああああああ!!」

二射目の砲撃でトランスフォーマー・アイアンハイドが閃光に焼かれて死んだ。

「この命中精度と弾速、まるで光線級BETA並――」

三射目の犠牲になった戦術機のパイロットである山城上総は、コクピットへの直撃によって蒸発した。

「馬鹿な、こんな長距離を正確に攻撃できる機体なんて一機しか俺は知らな……うおおおおおおお!?」

四射目の砲撃はミゲル・アイマンの乗っていたMSを上下真っ二つに分けて、跡形もなく爆発させた。


「みんなが!」

僅か数秒の間に四人の仲間が殺されたことに戦慄を覚える出来杉。
その恐怖に取り憑かれたことが仇となり、それが彼にとって致命的な隙を生み出し、自分の機体への五射目の接近を許してしまった。

(ハッ、しまった! 防御が間に合わない!)

デュエルガンダムはPS装甲によって物理攻撃への高い耐性は持っているが、ビームには弱い。
それでもシールドにはビームを弾く防御力があるのだが、仲間の死に気を取られすぎた彼には操縦が追いつかない。
――そんな彼を救ったのはヒーローであった。

「出来杉くん危ない!!」
「研くん!?」
「うわああああああああああああ!!!」

なんと、チャージマン研の乗る戦闘機のスカイロッドが射線に入り、盾となって出来杉を守ったのだ。
だが、小さいなヒーローの命は出来杉の乗るMSの目の前で爆炎と共に散っていった。

「研くぅぅぅぅぅぅんッ!!!」

悲痛な慟哭を上げる出来杉だったが、次の砲撃が迫っていた。
だが、この砲撃に見切りをつけてきた出来杉をこれ以降の砲撃を盾で防御してやり過ごしつつ、降下をしていく。

「研くんごめんよ……でも仇は必ず取るからね」

出来杉の心を仲間を奪われたことに対する怒りが支配していった……


一方、ホワイトベース艦橋では。

「クソッ、いっぺんに駒が5人もやられたか!」
「ミゲル様、アイアンハイド様、山城様、PJ様、研様、以上の機体が大破炎上、生命反応なし……」
「そんな! 出来杉くん以外は戦死でありますか!?」
「何やってるのよアイツら」

四者四様の反応で仲間の死を受け取るクルーたち。
しかし、その中で十神はすぐに表情を驚嘆から不敵な笑みへと切り替えた。

「だが、この損害は予想外だったが、別動隊の存在に気づかせない目的は果たされた。
愚民共め、本当の戦いはこれからだぞ」

 ◇


「テリーマンの仇討ちだあ!」
「マーダー共は波紋の味を喰らうがいい!」

地上では仲間を殺されて怒り狂ったのび太の乗るバスターガンダム、そして長い砲身の上には波紋を練るダイアーが乗っていた。
先に5機の戦闘兵器を撃ち落としたのは彼らなのだ。
超高インパルス長射程狙撃ライフルにダイアーが波紋を付加することで弾速の強化を行い、さらに命中精度の強化がなされたのだ。
しかし、それだけ力を入れても一機だけ撃ち漏らしてしまったようだ。

「ダイアーさん、一機だけこっちに降りてくるよ」
「あれはいっそ地上におろしておけ、我々で袋叩きにする。 君はあの木馬みたいな船を撃ち落とせ」
「わかったよ!」

ダイアーがバスターの大砲から降りて、自らを筆頭に仲間たちと敵ロボットを撃滅に乗り出した。
すると突然、シュトロハイムは腹から重機関砲を取り出し、明後日の方向に乱射した。

「こそこそ隠れている奴は誰だぁぁぁ!!」

機関砲から無数の弾丸が近くの茂みに向かっていく。
しかし、それらの弾丸はほとんど切り伏せられてしまった。

「何ッ!? 我がナチスの誇る機関砲の弾丸を切り落としただと!
貴様はまさか、カーズか!?」
「カーズ? 知らないな。
だが一つ言えることは、俺はアンタと同じサイボーグだってことだ。
そして、もう一つアンタたちには死んでもらいたいということだけだ」

茂みの中からゆらりと現れたのは一本の刀を持ったサイボーグ忍者の雷電であった。

「貴様ぁ! あの戦艦に乗っている奴らの仲間かぁ?!」
(なんか喧しいヤツだな)「そうだと言ったら?」
「決まっているだろう、貴様はこのルドル・フォン・シュトロハイムが粉砕してくれるわぁぁぁ!!!」

シュトロハイムが咆哮し、雷電は静かに刀を構える。
サイボーグ同士の戦いが始まった。

「ついでに言っておくが、お前たちを殺しにきたのは俺だけじゃないぞ」
「なんだと!?」



「BANBANBANBANBANBAN!!」

シュトロハイムにも負けない煩い声と共に二丁拳銃から弾丸が放たれた。
それをアドラーえもんは飛び道具を無効化する特殊防御法・攻性防禦で防ぐ。
そして雷電が現れた別の茂みから赤タイツに赤マスクのお喋りな男が現れた。

「もうダメじゃないの、この俺ちゃんの鉛玉無料配布サービスを受け取ってくれなきゃww」
「俺はアドラー……えもん。 おまえは誰だ? 吐け、吐くんだ!」
「俺ちゃんはデッドプール、カプコンで有名な格ゲーにも出た賞金稼ぎだよ~w」

アドラーの前に現れたのはマーベルコミックきっての狂人にしてアンチヒーローのデットプールであった。

「おまえら一人殺す度に賞金が下りるんだよね、だから俺ちゃんのためにいっちょ死んでくれ。
フヒャーッヒャヒャヒャwwwwww」

イロモノ扱いされるもの同士の戦いが始まった。



ダイアーの前に現れたのはギターを持った一人の鬼であった。

「貴様も武人のようだな」
「おまえもそのようだが、なぜこのような事をする?」
「ハッ、武人とはいえ、鬼に堕ちた者に話す舌は持たん」
「堕ちたのはおまえだろう、それにこれは堕ちたのではなく修行の成果なのだが、まあいい。
もう我々に言葉はいらぬだろう」

波紋戦士ダイアーと仮面ライダー斬鬼の戦いが始まった。



仲間が敵を引きつけている間に一人のテッカマンが祐一郎の元に向かう。

「祐一郎、その首もらった!!」
「くッ、まずい」

生成したランスで祐一郎を討とうとするDボゥイことテッカマンブレード!
そこへ一人の少女が砲撃を加え、テッカマンの突撃を失敗させた。
辛うじてダメージは薄かったDボゥイは空中へと舞い上がる。
見ると、物騒な大砲を構えた少女がいた。

「翔鶴!」
「提督は下がってください。 敵を迎撃いたします」
「女の子!? ……いや、ロボットか。 なら遠慮はいらないな!」

ロボットっぽい奴らの戦いが始まった。




「うわあ! こっちに来るう!」
「おまえが仲間を撃ったんだな! やっつけてやる!」

のび太の乗るバスターは、出来杉の乗るデュエルから逃げ惑っていた。
デュエルはバスターに向けてビームサーベルを執拗に振り回してくる。
バスターはビームサーベルなどの格闘装備が無いので接近戦は不得手なのだ。
バルカンやランチャーも撃ってるが、敵もPS装甲を持っているので物理攻撃は効果が無く、中途半端なビーム攻撃は盾で弾かれてしまう。
ちなみに補足すると、両者は目の前の敵機にクラスメイトが乗っていることを知らないのだ。
散布されたミノフスキー粒子の影響で互いに通信もできない。
さらにネットで拡散された動画にはたまたま、のび太だけ映ってなかったので、出来杉は祐一郎さんご一行にのび太がいることさえ知らないのである。

「うわあああん、ドラえもーーーん!」

そうこうしている内に、バスターの腹部にデュエルのキックが入り、バランスを崩させる。
それは必殺の一撃を与えるための布石であり、回避も防御もできなくなった相手にデュエルはビームサーベルを振り下ろす。

「ビームサーベルでトドメを刺す!」
「僕が死人になるぞぉ!!」

ダイアーたちは他の敵を相手にしていて手一杯であり、援護は望めない。
のび太、万事休す。

その時、ディパックからいつの間にか飛び出していた一人の男がデュエルを殴って攻撃を阻止。
殴りつけられたデュエルは一度宙に吹っ飛ばされて少し離れた地面に落ちた。
間一髪でのび太を救ったのは――龍星座の紫龍。

「紫龍さん!」
「急いで態勢を立て直せ、接近戦は俺に任せろ!」

接近戦は不得意なバスターとのび太の補助機代わりに紫龍が前衛についた。
一方、ぶっ飛ばされたもののPS装甲に助けられてダメージのないデュエルもすぐに立ち上がっていた。

「いててて、不意をつかれたか……でも僕は負けないぞ!」

そしてバスターとデュエルが互いの装備を構え、二人のパイロットはコクピットの中で吠えた。

「「仲間の仇を討つ!!」」

ガンダム同士、そして友人同士の戦いが始まってしまった……


このようにして対主催同士の争いは始まってしまった。
互いの仲間を殺してしまったため、もはや話し合いによる解決は困難だろう。
どちらかが滅びるまで、この悲しき戦いは終わらないかもしれない……


【一日目・19時30分/日本・香川】

【光祐一郎さんご一行】

【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、自作爆弾
【思考】
基本:息子たちをサポートする。
0:襲いかかってきたマーダー集団(ホワイトベース)を撃退する
1:主催者について調べる
2:できれば九州ロボを取り戻したい
※九州ロボの制作を提案した人物がいるようです
※カオスロワちゃんねるにより、危険人物扱いのレッテルを貼られました
※砲撃によりノートPCは全壊しました

【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明
【思考】
基本:主催共に一泡吹かせる
0:マーダー集団を駆逐する、雷電を倒す
1:祐一郎達と行動する

【野比のび太@ドラえもん
【状態】健康、首輪解除、怒り、バスターガンダムに搭乗中
【装備】バスターガンダム@機動戦士ガンダムSEED、龍星座の紫龍@聖闘士星矢、
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、キン肉マンのコミックス全巻@現実
【思考】
基本:生き残る、できる限り祐一郎さんたちを手伝う
0:戦わなければ死人が出るぞぉ!!  デュエルガンダムを倒す
1:ドラえもんを探す
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※デュエルガンダムのパイロットが出来杉だと気づいてません

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と小ダメージ、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
0:マーダー集団を打ち倒す、ザンキを倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラー達と行動する。

【アドラー@エヌアイン完全世界】
【状態】それなりに小ダメージ、首輪解除
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界、四次元ポケット(中身入り)@ドラえもん
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダイアー達と行動する
0:俺は……アドラー……えもん
1:とりあえずマーダー集団を撃破する、デッドプールを倒す

【翔鶴@艦これ】
【状態】損傷軽微
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】
基本:提督(祐一郎)に従う
1:マーダー集団を殲滅する、テッカマンブレードを倒す

【ザ・テリーマン@キン肉マン 死亡確認】

【ホワイトベース】

【十神白夜@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、艦長ポジション
【装備】ホワイトベース@機動戦士ガンダム
【道具】支給品一式、腐川冬子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
【思考】
基本:愚民たち(対主催)を従えて十神家繁栄の邪魔になる主催を倒す。
1:祐一郎一行を殲滅する
2:その後は北上してマーダー掃討、対主催を集める

【アイギス@ペルソナ3】
【状態】健康、ホワイトベースと接続、右舷担当
【装備】超磁鋼レールガン@ペルソナ3
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いを破壊して平和になったらSEESと合流する

【ホライゾン・アリアダスト@境界線上のホライゾン】
【状態】健康 、ホワイトベースと接続、左舷担当
【装備】悲嘆の怠惰@境界線上のホライゾン、拒絶の強欲@境界線上のホライゾン、憤怒の閃撃@境界線上のホライゾン
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いが破壊されてからトーリたちと合流する

【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
【状態】ダメージ(小)、テッカマンに変身
【装備】テッククリスタル
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、翔鶴を倒す
1:変身したからまた服がなくなるな……

【財津原蔵王丸(ザンキ)@仮面ライダー響鬼】
【状態】斬鬼に変身
【装備】音錠、烈斬
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、ダイアーを倒す
1:変身したからまた裸になるな……

【雷電@METAL GEAR RISING】
【状態】健康
【装備】高周波ブレード
【道具】支給品一式、 その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、シュトロハイムを倒す
1:ローズマリーやスネークの安否が心配

【デッドプール@DEADPOOL】
【状態】健康、狂気(デフォルト)
【装備】自動拳銃×2
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:主催やマーダーを殺して十神から金をもらう
1:祐一郎たちを倒す、アドラーえもんを殺す
2:こいつら実はマーダーじゃなかったりして……そんなわけねーかwwwww

【出来杉英才@ドラえもん】
【状態】健康、怒り、デュエルガンダム(小ダメージ)に搭乗
【装備】デュエルガンダム@機動戦士ガンダムSEED
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、バスターガンダムを倒す
1:よくも仲間を!
2:のび太くんたちは大丈夫かな?
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※バスターガンダムのパイロットがのび太だと気づいていません

【ミゲル・アイマン@機動戦士ガンダムSEED 死亡確認】
【山城上総@トータル・イクリプス 死亡確認】
【アイアンハイド@戦え! 超生命体トランスフォーマー 死亡確認】
【PJ@ACE COMBAT ZERO 死亡確認】
【泉 研@チャージマン研! 死亡確認】
最終更新:2014年02月06日 13:44