「おのれラオウめ………よもやこの聖帝を差し置いてこれほどの軍勢を作り上げるとは!」
場所は東京都・両国国技館。
その観客席の一角で、ノートPCを操作しつつ憎々しげに吐き捨てる男が一人。
ご存じ南斗の聖帝サウザーである。
彼もまたこの殺し合いを主催する野田総理を打倒しようと当初は息巻いていたのだが、あまりにも目まぐるしい
状況の変化に焦りを覚え、現在この国技館に潜伏し様子を見ている最中である。
なにせここまでの間に主催者の野田総理は死に、東京都庁は魔物の巣窟と化し、日本中のDMC信者達が
クラウザーさん復活の為に暴れまわり、九州が空を飛び、からくりドームが血に染まり、etc.etc………
更には自分が目をつけていた国会議事堂までもが制圧されたと聞きサウザーは当時血の涙を流した。
「2代目聖帝十字陵に改造しようと思ったというのに!」とは彼の弁である。
そして現在、支給されたノートPCで拳王軍の動向に関する状況を調べつつ、サウザーは今後の方針を
決定するために頭を悩ませていた。
「(……これ以上奴に後れを取る訳にはいかんが、この東京都一帯には既にトチ狂ったDMC信者の連中が
ウヨウヨしている。迂闊に外に出ては数の暴力で連中になぶり殺しにされるのがオチだ。とはいえこの
SUMOUの殿堂・国技館にもいずれ連中の手が及ばんとも限らん。くっ、せめてもう少し我が軍勢を強化して
おくべきであったか!)」
サウザーとて何もどこぞのMッパゲの王子のように今まで引き籠っていた訳ではない。
各地を転々と周りながら、拳王軍に匹敵する軍勢を生み出さんとスカウトを地道に続けていたのだ。
だが今にして思えば最初の方針が不味かったかもしれない。
そうサウザーは思い返した。
「サウザー! いつまで悩みこんでいるつもりですか? こうしている間にも罪もない人々が命を奪われて
いるのですよ!? 彼らの愛を守るためにも私達も動くべきですわ!」
「ええい、貴様はまたそれか! 何度も言わせるな、この俺に愛などいらぬ!」
「どうでもいいがオッサン、これからどうするか早く決めようぜ。今俺達がいる場所も相当やばくなってんだろ?」
「レイジの言う通りですよ。ネットでも東京は相当危険な場所になってるって言ってましたし……」
「全くです。帝王を名乗る貴方がまさかこのまま穴熊を決め込むなどという情けない手を打つとは思えませんが、
どうなんですか?」
「二人の言う通りです! 悪者は僕達が早く退治しないと!」
「そうだよせーてー! あたいもうガンプラ作るのもアニメ見るのも飽きちゃったよ!」
「……ルビー、あたし達連合組む人間違えちゃったかな?」
『まあこのオッサンを当たりとみるか外れと見るかと言われれば、まあ十中八九大ハズレでしょうねー。格ゲー
だったらきっと酷い紙キャラですよこの人? 病人と相性最悪だったりして』
「ぐむむ………」
小学生か中学生にしか見えない少年少女達(と、なんか変な喋るステッキ)に散々ボロクソに言われ流石に
サウザーもキレかけたが、今ここで激おこぷんぷん丸した所で彼らの不信を買うだけだと思いとどまり、何とか
怒りを鎮めた。
『反逆する大人よりも従順な子供を部下にしていく』
その方針で仲間を集め続けた結果がこのざまである。
ここにいる面子のほとんどは子供でありながら実力者が多かった事に喜んでいたら、いつの間にか軍団の中で
自分のランクが底辺になりかけているのだ。
このままでは主催者を打ちのめすどころか目指すべきラオウに『聖帝(笑)』と鼻で笑われるのが目に見える。
どうにかしなければと思い、先ほどまで情報集めに利用していた掲示板にふと目を向けてみると、サウザーの目に
ひとつの書き込みが映った。
『なんかドラゴンの一団が野球チーム結成したらしいよ?』
「これだ!」
その時サウザーの脳に電流走る!
自分は肝心な事を失念していた。
そもそも拳王軍は野田総理を野球で倒そうとしているという情報もある。
からくりドームで行われたという血の試合、そしてドラゴンの野球チーム結成。
これを利用しない手はない。
「決めたぞお前達! これより我が
聖帝軍は野球チームを結成する!」
「「「!?」」」
あまりにいきなりの発言に一同は動揺しつつもサウザーの次の言葉を聞いた。
「あのラオウが野球をし、ドラゴンまでもが野球を始めたのだ。連中にできる事がこの聖帝に出来ぬ訳がない!
そうと決まれば早速特訓だ、ゆくぞお前達!」
「ちょっとお待ちなさい! いくらなんでもいきなりではありませんか!?」
「そもそも野球は9人必要です、僕達だけではあと一人足りません!」
「それに野球をする道具もないよ?」
「野球ならガンプラ使って一度やった事あるんだがなぁ……」
「野球って何? サッカーならやった事あるけど?」
「……貴方は馬鹿ですか?」
その一言がトドメだった。
「ええい貴様ら、
いい加減にしろーーっ!! この俺の軍団に入ったからには俺はアリの反逆も許さぬ!!
命が惜しくなければ黙って俺の指示に――――」
「鉄人! ハンマーパンチだ!!」
『ガォォォーン!!』
「すみません、調子に乗りました、お願いですから付き合ってください」
「分かりました。だったらまずは残りの一人と野球道具を探しに行きましょう。話はそれからです」
「あ、相変わらず容赦ないね、正太郎君……」
少年の操る巨大ロボットに危うく殴られかけ、速攻で平謝りする聖帝であった。
もはやどっちがリーダーかわかったもんじゃなかった。
「(おのれこのガキ共めぇぇっ! いずれ必ずこの俺が目に物見せてくれるわ! 最後に笑うのはラオウでも
主催者でもない、この聖帝サウザーよ!! フハハハハハハハ!!)」
「何を土下座したままニヤついてるんですか!? 早く行きますよ!」
「アッハイ」
こうして、色々と立場的におかしい聖帝軍は本格的な野球チーム結成の為に動き出すのであった。
【サウザー@北斗の拳】
【状態】健康、心労(中)、内心マジギレ
【装備】なし
【道具】支給品一式、ノートPC
【思考】
基本:主催者を打倒し日本を支配、そしてラオウも倒す
1:聖帝野球軍を結成し、拳王軍を打倒する
2:そのためにも自分の現状の地位をどうにかしたい(血涙)
3:配下のガキ共にはいずれ思い知らせる(今はとりあえず下手に出る)
4:愛などいらぬ!
5:退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
【円亜久里@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康
【装備】ラブアイズパレット、ラブキッスルージュ
【道具】支給品一式、アイちゃん
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:とりあえず野球チーム結成の為に残り一人を探す
2:さしあたって野球道具も探す
3:サウザーは頼りにならないので自分がチームを引っ張る
4:他のプリキュアとも合流したい
【金田正太郎@太陽の使者 鉄人28号】
【状態】健康、強い意志
【装備】Vコン
【道具】支給品一式、鉄人28号
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:悪い奴は許さない
2:野球チームを結成するための準備をする
3:サウザーには(一応)従う
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
【状態】健康、ちょっと先行き不安
【装備】マジカルルビー
【道具】支給品一式、クラスカード全種、魔法少女マジカル☆ブシドームサシDVD-BOX
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:や、野球チーム……?
2:組む仲間を間違えたかもしれない
3:このおじさん(サウザー)は当てにならない
4:お兄ちゃんや美遊達が心配
【金色の闇@ToLOVEるダークネス】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、たい焼き×大量
【思考】
基本:主催者を打倒する
1:とりあえず今は野球チーム結成に尽力する
2:野球のルールを把握しておく
3:サウザーは当てにしない
4:美柑達が無事か気がかりですね
【チルノ@東方project】
【状態】健康、やる気十分
【装備】アイスソード@ロマンシングサ・ガ
【道具】支給品一式、ガイアメモリ(アイスエイジ)@仮面ライダーW
【思考】
基本:『だーすべいだー』を倒す
1:野球って何?
2:とりあえずみんなに着いていく
3:せーてーは頼りないからさいきょーのあたいが皆を引っ張る
【イオリ・セイ@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康、不安
【装備】HGスタービルドストライクガンダム、HGビルドガンダムMk-Ⅱ
【道具】支給品一式、ガンプラ用工具一式、その他ガンプラ(大量)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:とりあえず野球チーム結成を手伝う
2:大丈夫かなぁ……
3:サウザーさんの声、ギレン・ザビを思い出すなぁ
4:知り合い一同が心配
5:歴代ガンダムキャラ達の死に悲しみ
【アリーア・フォン・レイジ・アスナ@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康
【装備】HGビギニングガンダム
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催の連中をぶっ潰して殺し合いを止める
1:セイと共に殺し合いを止める(まずは野球)
2:野球か……
3:オッサン(サウザー)は信用しない
4:ガンプラで戦う方法を探したい
最終更新:2014年03月20日 23:11