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 テラカオス。殺し合い。世界の終わり。
 この3単語にいち早く気付いたのは、何も人間ではなかった。そう、この世界に生きる野生動物。彼らは世界の危機を一段早く気付いていた。

 ―――――ヒヒィィィン!
 ―――――パォォォォ~ン!
 ―――――メェ~メェ~!
 ―――――カサカサカサカサ……。
 ―――――ウィンウィンウィン。
 ―――――気合だー! 気合だー!

 長野県の大町市、つまり富山県の付近にうっそうとした森林があった。いつのもように緑色の葉が揺れ、自然は動いているかのように見えた。
 今回はそれが比喩ではなく本当に動いた。並み居る動物は走りだし、木々を、土地を、建造物も破壊していく。
 その音は山崩れのような自然を形容詞したような音だが、それ自体が自然を壊すのである。
 瓦礫の山、といえばまだいい。瓦礫の山は崩れ、蹴飛ばされ、乱射した破片が周囲の物体を破壊するのである。
 野生動物の軍団は生い茂っていた広大な森を、まるで神が剃刀で剃ったように、黒い大地だけが残されていた。
 彼らには当然、各々の思考がある。色んな趣向、色んな頭脳、色んな価値観。動物にもそれはある。
 ただ彼らは1人のリーダーの元、基本姿勢だけは同じようにしていた。
 シマウマである。皆さんも知っているように長野県には人食いのシマウマがいる。その族長だ。
「彼女」もまたこの殺し合いの参加者であり、自分の仲間を食い尽くすなど、過酷な戦いを繰り広げていた。
 ただ、今回の彼の行動は少し違う。その実力に伴い、ある長野県の神託が彼の人格を操ったのである。
 佐久市、群馬県と長野県の県境付近にある土地に、とある地蔵がある。
 ぴんころ地蔵尊。これは和やかな顔をした地蔵であり、またこの殺し合いの参加者であった。
 和やかに、平和に。その思いで彼は全く殺し合いに乗らず、単に地蔵のままいたら、誰も参加者とは思わず破壊されなかった。
 ただ長野県に佐村ガウスフレミング02が現れてから、彼の認識は変わる。地蔵だけあって長野県内のありとあらゆる情報が彼に流れてきた。
 佐村ガウスフレミング02の圧倒的なパワー、そして凶暴性。これだけでもかなりショックだった。
 そして最も衝撃なのは、佐村ガウスフレミング02を千里眼で監視したことから始まった。
 なんとあの男と同等のパワーで闘う女を、その両方を食い尽くす存在にである。
 テラカオス。この殺し合いの、根源である。

 ぴんころ地蔵尊にとって、テラカオスとは敵対の存在であった。
 暴食、なおかつ攻撃的。そんな存在は許してはおけぬ。
 同時に地蔵は、彼女がこの世界をいずれ救う存在であることも、なんとなくであるが予知していた。
 だが「悪」であるやつよりは、それを打ち砕く「正義」にこそ、その世界を救う技量を持っていると踏んだのである。
 そのためには、各々が勝手に殺し合いをしている場合ではないのである。
 呉越同舟。どんな存在であっても、徒党を組んで、テラカオスを殺さねばならぬ。
 だから地蔵は人食いシマウマ族長の人格を乗っ取り、野生動物を連れる存在となったのである。

 元斗皇拳の使い手・紫光のソリアは自分の元へ攻撃が向かっていることを気付いた。
 彼は殺し合いなぞロクに知らないので、一人で天帝軍を1人で創設準備をしていた。
 彼が改造したイオンモールはあらゆる武装や罠が施され、要塞と化している。そんな中、動物たちが突っ込んできたのだ。
「なんだ……あの大群は……。まあこちらにはくるまい」
 そう思っていた。ソリアはせっせと新しい兵器制作へ取り掛かる。

 結果は、一瞬だった。

 イオンモールはあっというまに動物達に踏みつぶされ、中に1人いたソリアや、ついでに野比玉子も塵と化した。
 動物の大群は例えるなら炎のように、そして波のように、前に進む建築物を破壊したのである。
 瓦礫と化したその要塞は、もはや瓦礫さえも踏みつぶされ、一つの白いコンクリの板と化していた。

(さきほどの移動でいくつか死んだ)
 ぴんころ地蔵尊はわかっていた。自分達の動物がいくらか死んだ。それも覚えている。長野の地蔵だけはあるのだ。
 これからも自分達の仲間が死んでいくだろう。この行動が本当に達成された時は、おそらく皆死んでいるに違いない。
 それでも問題はないのだ。どんな結果であろうが、この殺し合いに参加するグループや重要人物を、全てテラカオスにぶつけるのである。

(向かうは大阪)
 ぴんころ地蔵尊は千里眼により、この戦いで最もキーとなる軍団を見つけていた。
 拳王連合軍。彼らの力は最も重要視する存在であると、地蔵は正直ノリとフィーリングでそう考える。
 だが問題は彼らは同じく巨大組織であるホワイトベース組と抗争を繰り広げているのである。
 これはまずい。喧嘩をしてお互いの戦力を減らし、テラカオスを倒す力を減らすとは、彼にとっては危機であった。
 なんとしても急いで彼らを仲介し、もしくは混乱させてでも、テラカオスへ矛先を向けねばならない。
 動物達はシマウマを先頭に走り出す。
 彼らが死ぬのは遠くか、もしかしたら10分後かもしれない。

二日目・9:30/長野県】

【ぴんころ地蔵尊@長野県】
【状態】健康 シマウマに転生
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:テラカオスに参加者をぶつけて打ち崩す。
    1:拳王連合軍がいる大阪に向かい、できればホワイトベース組も合わせてテラカオスにぶつける。

【ワンリー@かわいそうなぞう】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【ユキちゃん@アルプスの少女ハイジ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【巨大カマキリ(緑)@ネクロネシア】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【アニマル浜口@野生動物】
【状態】健康
【装備】「気合だ」ハチマキ@現実
【道具】支給品一式
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。
    1:気合だー!

【その他大勢の野生動物@いろいろ】
【状態】いろいろ
【装備】いろいろ
【道具】支給品一式 いろいろ
【思考】基本:シマウマ(ぴんころ地蔵尊)についていく。

【ソリア@北斗の拳 死亡確認】
【野比玉子@北斗の拳 死亡確認】
死因:ユキちゃんの体当たり
最終更新:2015年08月19日 11:42