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「世界を救うための協力をしてくれませんか?」

イナバ社長のこの言葉、ゼクスは絶句した。

「………………」
「そうなるのも無理はありませんね」

イナバ社長もゼクスが絶句するのを予想していた、
いきなり世界を救うのに協力してほしいと言われれば誰でもこうなる。

「…………………」

正面から社長と相対しつつ、ゼクスはクリスとシマリスが合流した際に言った言葉を思い出す。
日本にも世界を崩壊させた天変地異が来るということを。
これが社長が言う事と合地するのではないかと。

「……分かりませんね、何故この殺し合いの中で世界を救おうと?」
「無論、この世界の未来の為にです」
「ならばこの殺し合いを止めてからでも遅くはないのでは?」
「いいえ、それではあまりにも遅い遅いのですよ」

社長は落ち着きを払って喋ってはいる、しかし最後のセリフには落ち着きながらも気迫がこもっていた。
それにゼクスはただならぬものを感じ取ったのだ。

「何故遅いと?」
「これを」

社長がテーブルに一つの本を置いた。
その本は古ぼけており、かなり昔の物であると分かる。

「これは?」
「それは私がまだこの殺し合いが始まる前に偶然手に入れたものです」
「なるほど……しかしなぜこれを?」
「お読みいただければわかると思われます」

そう、社長に促されたゼクスは本を手に取り開けた、
ゼクスは驚いた、なぜならこの本の内容は何一つわからない文字で構成されていたからだ。
しかしその本の文字は不思議と神秘的に感じた。

「……分かりませんな……貴方は解読できたので?」
「はい、正しくは私の友である考古学者であるのですがね
 ですがその解読できた内容も一部でしかありません」
「なるほど、では解読できた内容を教えてもらっても?」

社長は、頷く、それを了承と受け取ったゼクスは黙る。
そして社長が口を開いた。

「考古学者の友が言うにはその文字は古代グンマー語で構成されているとのことです
 そしてその内容でありますが端的に言えばこの世界の滅びについて書かれた予言の内容であります」
「……滅び、天変地異と何か関係が」

ゼクスは小声でそのようにつぶやいた。

「最初はあまねく世界を襲い、壊しつくす大災害について
 この内容はこの世界を襲った大災害と内容はほぼ合致しております」
「……なんと」
「そして次に限られた土地で行われる聖別……おそらくこれは今行われてるバトルロワイヤルについてです
 ですがこの部分に関してはそこまで解読は出来ませんでした、分かったのは最初の部分何者かが聖別を始めるという部分だけ」
「最初の部分、野田総理が開始宣言をし、見せしめとして何人か殺したことですか?」

こくりと社長がうなづき水を飲んだ。

「そしてもう次のこう書かれていました、聖別によって抑止の神は生まれ、しかし滅びの化身との戦いに敗れ
 抑止の神の力を奪い取った滅びの化身は三千世界を滅ぼし尽くすであろうと」
「…………………」

ゼクスはその内容の途轍もなさに言葉を失っていた、
しかしだからと言ってこの内容が間違っているとも思えなかった。
なぜなら今までの内容で当たっている物が多かったからだ。
無論作り話であるかもしれないということは頭の片隅に置いておくことにした。

「これが、友と解読できた滅びの内容です、ですが滅び以外の所で解読できた一つの事があります」
「それは一体?」
「九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂、全てを虜にする歌、巫女の祈り、器たりえる巨像、不屈の精神を持った勇者。
全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる」

そう、それは今は亡きハラサンが言った予言と同じものであった。
彼等には知る由もないことであるが。

「これはおそらく先ほどの滅びに対するカウンター、つまりは滅びを回避する方法だと私は思います」
「……なるほど、つまりあなた方はこの回避する方法を実行しようと?」
「今の所は、それでどうでしょうか協力していただけませんか?」

社長はそう言った後、二人に静かな静寂の時が訪れた。
社長はゼクスの返答を待ち、ゼクスは社長に返答するために考える。
考え、考えて、思考をまとめ社長に言った。

「……さすがにこのことは私の一存では決めかねる故、仲間たちと相談しても?」
「ええ、構いませんよ」
「ありがとうございます、では少しばかり相談してきますのでまた後で」

そう言ってゼクスは立ち上がり、テントから出て行った
そして入れ替わりにロビンフッドが入ってきた。

「やあー、やあー、イナバの旦那、首尾はどうで?」
「分かりませんね、私が知っていることを全部話しましたが……仲間内でどうなるかです」

そう言って社長は水を飲み干した。
今回の話し合い、社長本気なのだ、本気で世界を救おうと思っているのだ。
古文書を手に入れたのは偶然かもしれない、だがしかし世界が滅ぶのを黙って見ているわけにはいかないのだ。
だからこそ、仲間を集めなければならない、そして時間もまた押しているのだから。だから予言の内容をゼクスに教えた。

「しかしまぁ、滅びを回避するための方法、ちょっとは分かったんですかい?」
「いいえ、さっぱりですね……正直お手上げ状態ですよ」

社長の頭は決して悪くはない、だからと言って何のヒントもなしにこの予言は分からないのである。
と言うか、儀式と言われても色々あるしそれがスポーツの野球であるとは普通思い付かない、そも野球で世界を救うとはだれも思いつかないものである。

「はぁ、頭のいい人、こないものですかねぇ」
「そりゃちょっと虫が良すぎかもしれないなぁ」

社長は愚痴をこぼしつつ、テント内で待つことにした


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


そして所変わり、ゼクスは仲間を集め相談する。
なお相談する場所はクリスの所であった、これは風邪をひいているクリスのための配慮であった。

「――と言うのが社長の言ったことだ」
『………………』

一同は黙ってゼクスの説明を聞いていた。
そして各々、考えをまとめた。

「……世界を救うか、壮大過ぎて追いつけねぇな」
「ですねぇ」

シマリスとベルナドットはそのように言った、理解が追い付いていないのである。

「私としては気になるのは予言の方ですね、特に滅びの預言ではなく滅びを回避する方の」
「あたしはさっぱりだぜ、正直胡散臭い」

Lは滅びを回避する方の預言に興味を持ち、クリスは予言自体を胡散臭く感じていた。

「まぁ、俺もそうは思うな、とは言え予言が時に当たると時もあるし一概には何とも言えねぇな」
「……うーん、世界の天変地異は言及されているのに日本の天変地異がないのはきになるでぃす」
「もしかすれば、その衣玖と言う人物は日本の滅びについて分かりやすくするために天変地異と言ったのではないかな」

ベルナドットが否定も肯定もせずに言って、
シマリスの疑問にゼクスが答えれば、シマリスもそれはあるかもしれないと思い頷いた。

「そう言えばL予言に気になることがあると言ったな、それはなんだ?」
「ええ、実は色々と情報を集めていたのですが興味深いことがありまして」
「それは一体?」
「野球場にて謎の呪印を目撃したと言う投稿がありましてね、それを調べていました」

Lはパソコンをいじりながら、野球場の件について報告した。

「野球場でぇ?誰かのいたずらじゃないのか?」
「まぁ、普通はそう思いますよね、現に私も先ほどの預言を聞くまではそう思ってましたし」
「さっきの預言、確か滅びを回避する予言でぃしたね」

こくりとLが頷き言葉を紡ぐ

「野球場で基本的に呪印は目撃されています、なら野球場でやることは一つだけ野球です、
 他のこともあるかもしれませんが今は無視します、そして野球と言えば基本九人でやる物ですよね?」
「………予言の内容と一致するが戦士って言われてるんだから他のこともあるんじゃないか?」
「ではなぜ最良と書かれているのでしょうか、九人で他のことをさせるなら態々最良の九人を選ぶ必要はないはずです」
「まぁ……そうかもしれないが」

色々と納得できないが、Lの意見に言いくるめられていったん自分の意見を引っ込める

「つまりです、最初の儀式とは野球を指し示しているのかもしれません」
「ふむ……それは頭の片隅に置いておくとしよう、他の解釈もあるかもしれんからな
 それでL他に分かることはあるか?」
「うーん、そうですね、正直巫女の祈りと器たりえる巨像、全てを虜にする歌についてはさすがの私にも分かりません
 で、不屈の勇者については……一人ではないと考えます」
「ふむ、それはどうしてだ?」
「勇者とは勇気ある者事を基本的に言われます、そういう人たちはこの殺し合いにおいて多数いると思われます
 ですから正直一人に絞るなんて愚かなことだと思いません?」

この殺し合いにおいてLは不屈の勇者が一人だと思えなかった。
ここにいる仲間達は確かに勇気を持っていると感じれているからだ。
それから思ったこの殺し合いにはこの人たち以外にも勇気を持って立ち上がっている人はいるのではないかと、
だからこそ勇者が一人ではないという推論に達したのだ。

「この推論は私の願望も含めての事ではあります、ですが人の、生きている生命の可能性を私は信じたいのです」
「…………推理に願望を取り入れるのは良いことではないな――しかし可能性を信じることは良いことだ」
「Lの旦那のこと俺ちょっと見方変わりそうだ」
「でぃす、こんなに熱い人だとは思いませんでしたよ!」
「へへ、根暗だと思ってたけどこういう所もあるんだな、知れてよかったぜ」

各々、Lに対し言うことを言った。
それをLは気恥ずかしく感じたのだった。

「さて、そろそろ本題に戻るとしようわたしたちが彼等と協力するか否かだ」
「……私は協力しても良いと思います、ここは活動拠点ともなりますし」

まずLが賛成の意を示した。

「そうだな、休める場所は必要だろうし、何より俺もまだケガが完治はしていないからな落ち着ける場所はあった方がいい
 つまり賛成だ」
「シマリスも賛成でぃーす、クリスちゃんの風も治ってないのに動くのはダメでぃーす!」
「なっ、シマリスお前な……!」

シマリスの言を否定しようとするが、やはり熱は引いておらず頭がくらっと来た、
それをシマリスは見ておりクリスの肩に乗った。

「クリスチャン!無理は禁物でぃす!!」
「うっ、分かったよ……気は進まねぇけど、私も賛成するよ」

ゼクス組のほぼ全員が賛成と言う結論に達しゼクスは頷いた。

「分かった、では私は社長に協力するという旨を伝えてこよう
 みんな集まってくれてありがとう、今はゆっくりと休んでいてくれ」

そう言ってゼクスは社長のテントへと向かって行った、
そして残された者達はそれぞれ話したのちに、各々自由に動き出した。

そしてゼクスはレックスの案内で再び社長のテントへと向かった。
テントの中にはロビンと社長が待っていた

「では、結論を聞きましょう」
「はい、わたしたちは貴方達と協力することに同意します」
「――ありがとうございます」

そう言って社長は手を前に出した、握手をしようとしたのだろう。
それにゼクスは答え社長と手を合わせ握手をした。

ここに、一つのチームが生まれた、このチームがどのようにこの混迷とした殺し合いに関わるのか、
今はまだ誰も知る由はない。

二日目・14時30分/東京・福生市・地中】



【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】
状態】体調を崩す ダメージはあったが治療された 変身解除
装備】イチイバル
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間を探して現状を打破する
0:翼を見つけ出し食人について問いただす
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:もっと強くなりてぇ
4:衣玖の代わりに比那名居天子を保護する
5:友達か……
6:おっさん(ベルナドット)にお礼言い損ねちまった


【シマリス@ぼのぼの】
【状態】健康
【装備】胡桃×いっぱい
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に生き残る
0:クリスに協力する
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:胡桃の扱いを極める
3:衣玖の代わりに比那名居天子を保護する
4:クリスちゃんは友達でぃす!

【ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW 】
【状態】ダメージ(小)
【装備】ガンダムエピオン@新機動戦記ガンダムW (左腕破損 ダメージ多数)
【道具】支給品一式 そのほか不明   ウルトラストップウォッチ マスターボール
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
1:クリスたちに協力する
2:殺し合いを止める意志のある仲間を集めたい
3:社長と協力し世界を救う
※ウルトラストップウォッチには制限があります

【ピップ・ベルナドット@HELLSING】
【状態】重症 寝たきり
【装備】自動式拳銃×2 M16
【道具】支給品一式
【思考】基本:バトルロワイヤルを生き残る
1:生存確率が上がりそうなので今はゼクスについていく
2:譲ちゃんを見捨てたら後味悪いだろ?
3:ひどい目にあったぜ

【L@DEATH NOTE】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃 ヒラリマント
【道具】支給品一式 手榴弾×25 ノートパソコン
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
0:クリスたちに協力する
1:主催の目的とは何でしょう?
2:ひとまずここでゆっくり情報収集でもしましょう
3:予言の答えの材料探しをする

【ロビンフッド@Fateシリーズ】
【状態】健康
【装備】祈りの弓 顔のない王
【道具】支給品一式 
【思考】基本:契約した社長に従って動く。
0:出来る限り人は助けたい
1:アイツらよく無事だったな
2:ベルナドットとは仲良くなれそうだ

【レックス@スターウォーズシリーズ】
【状態】健康
【装備】ブラスター・ピストル ブラスター・ライフル 装甲服
【道具】支給品一式   
【思考】基本:無害な人々の保護及び臨時コマンダー社長に従う
1:物置内の治安維持に努める。

【イナバ制作所社長@現実?】
【状態】健康
【装備】イナバ物置 
【道具】支給品一式 予言が書かれた古文書 他不明
【思考】基本:世界を救う
1:協力者を集める
2:ゼクスに賛同してもらってよかった
3:大丈夫!
※イナバ物置は地中に潜り移動できるようです。


※マスターボールの使用方法を誰も知りません
最終更新:2017年07月20日 09:26