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「なんじゃこりゃー!? ぶべべべッ」
「萃香ーッ!」

その直後、萃香はスライム化した怪物なのはの体内にズルリと全身を入れられてしまった。
この異様な事態にアナキンたちは驚く。
そして何より驚いていたのは、この現象を知るツバサであった。

「バイオライダーのゲル化能力……!!」
「なんだって?!」
「キングストーンの持ち主であったブラックRX、彼の能力の一つで、不定形のゲルになってあらゆる物理攻撃を無力化する能力です!」

怪物なのはが今行使している力は、まさにバイオライダーのゲル化能力そのままであった。
特定の攻撃手段を除き、あらゆる物理攻撃を無効化してしまう水色の姿がその証左であった。


(でも、彼女がどうしてキングストーンの力を……まさか!!)

その時、ツバサは脳裏に嫌な予感が迸った。
少し前にツバサはテラカオス化が進行していたユーノを救おうとして、逆にエントロピーを吸われる結果になった。
吸われたエントロピーの中にはテラカオスや四条化細胞、キングストーンの因子も僅かながら入っており、ゲル化能力の力もユーノに吸われてしまった。

ユーノの因子はブリーフ博士の薬によって消失したが、その前にユーノが因子を(おそらく故意ではないであろうが)何らかの手段でなのはに分け与えて、彼女を怪物化させたのだ。

結果、なのははテラカオス候補者にして四条化細胞とキングストーンの力も得た怪物となってしまった。


(でも、もしそうなら私のせいで彼女は――)

答えはわからないが、考察が当たっていればなのはを間接的に怪物化させたのは自分ということになる。
そう思うと冷や汗が出てきた。

――――

なお、彼女の考察は「大当たり」である。
治療に失敗した際にユーノに吸われた因子が、セックスを通してなのはに吸収され、巡り巡って彼女を怪物に変えてしまったのだ。

――――

「ツバサ! 何をボーっとしてる」
「早く仲間を救い出すんだ!」
「はッ……!?」

アナキンとギムレーの言葉で現実に引き戻されるツバサ。
見るとユーノを含めた三人の男たちは剣やその辺の棒を使ってゲル化した怪物に捕らわれた萃香を救おうとしている。

「ごぼッ、がはッ!!」

ゲルの中で萃香はもがくが、どんなに鬼の怪力を使っても脱出できない。
霧化も可能にする蜜と疎を操る程度の能力も、ゲルの中にいれば効果はない。

(だったら固めて……)

怪力や霧化がダメなら、ゲルを固めて脱出を図ろうとする萃香。
だが、それを許すほど怪物なのはは悠長ではなかった。

(だ、ダメだ体中の妖力が吸われて……)

仲間であったなのはを傷つける可能性への躊躇があったのか、固める判断が少しばかり遅すぎた。
萃香の体は貪欲で食欲旺盛な四条化細胞に妖力を食われていった。
妖力だけでなく、彼女の体はゲルの中で急速に溶け出して吸収されていく。
まるでアメーバに食われたプランクトンの如く。
衣服、皮膚、筋肉、骨の順番で溶けていった。

「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
「萃香ッ! ダメだなのは、もうやめるんだ!!」

ゲルの外まで届く萃香の悲鳴に、ユーノのみならず周囲の味方も焦る。
しかし、助け出そうにもここにいるものたちに、魔力やスキル、物理的手段においても今のなのはから救うことは不可能であった。


骨までとかされた幻想郷の鬼は、最期は骨も残さず、しゅわっとスパっと、なのはの滋養として吸収された。

【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦 死亡確認】


「萃香さん!」
「ああ……どうして……!」

仲間の死にショックを隠せないツバサとユーノ。
逆にアナキンとギムレーは比較的冷静であった。
否、平静を保ってないといけなかった。

「萃香がやられた!」
「まずい、魔力吸収反射だけでなく、ゲル化によって物理攻撃まで無力化だって!?
これじゃあ、もうイチローやナッパを連れてきたところで……もう捕獲どころじゃない」

魔法の類は言わずもがな、肉体に優れた者を連れてきたところで素手で捕まえようとすれば、ゲル化によって捕われ捕食されてしまう。
それでも何か打開策はないか、二人は考える。
そうこうしている内に、新しい能力に慣れてないせいかゲル化してからあまり動かなかった怪物なのはが動き出した。
次なる獲物はテラカオスであるツバサであった。

『ナノオオオオオ!!』
「ツバサを狙っている!? 止めなきゃ……がはッ!」
「ギムレー! ぐはッ! なんて怪力……」

理性を保ったテラカオスにして不屈の心を持った勇者であるツバサが喰われてしまえば、予言の完遂が不可能に近くなる。
ギムレーとアナキンは阻止するためになのはを止めようとしたが、彼女は曲がりなりにも鬼である萃香を食ったことでパワーが増したのか、二人を軽々と吹っ飛ばして左右の壁にぶつけた。
凶悪な人食いゲルが暴走特急のようにツバサに襲いかからんとする。

「来るッ!」
「なのは!!」

そこへ、ツバサを庇うようにユーノが前に出た。

「いけない、離れるんだユーノ!」

このままではなのはに捕食されてしまう、と焦ったギムレーであったが、ユーノは逃げようとしない。

「……なのはに殺されるなら本望だ」

それは彼なりになのはが仲間を殺してしまった責任を感じていることと、彼女に仲間をこれ以上殺させないための決意の表れであった。

『ユーノ……クン』
「なのは……」

ユーノの祈りは通じたのか、今にもツバサごと覆いかぶりそうだった人食いゲルは彼らの手前で停止した。
それだけでなく。

「なのはさんの姿が……!」

一時的にでも正気に戻ったのだろう。
ゲルが人の姿に再形成され、それは裸のなのはの形になった。
変身が解けたようだ。
そして彼女は全身血まみれで、恐怖の形相で泣いていた。

「ユ―ノくん、わた、私……」
「なのは……!」

正気に戻ったためか、彼女は自分がしでかした罪を理解していた。
だからこそ己の所業に慄いていた。


「アナキンさん! 仲間を連れてきたで!」
「大丈夫か! みんな!」
「おい、あの萃香はどこに行ったんだ?」

遅れてはやてが、イチローやナッパを病室に連れてきた。
部屋の外からいくつかの足音も聞こえるため、何人かの味方も急行するだろう。
いるはずだった萃香の行方については、ユーノが答えた。

「なのはは正気に戻った代わりに萃香は……犠牲になった」
「そんな!?」
「なにィ!?」
「すまない……なのはを責めないで。
僕がかかった病気が、どういうわけかなのはに羅患してしまったんだ……」

ブリーフ博士と萃香の死、そしてなのはのテラカオス化の責任は自分にあるとユーノは答えた。
その表情には、千年タクウに翻弄されて恋人を怪物にしてしまった時のなのはと同じ悲しみの表情を浮かべていた。

一方。
なのはの後ろでは二人の男が小声で会話をしていた。
アナキンとギムレーである。

(ブリーフ博士と作った薬はまだ残っているかい?)
(すまないが、薬はあれ一つしか作れなかった……ごく短時間で二つ以上作るのは難しかったんだ)
(サラとおまえでもう一つ作れないか?)
(薬の設計は頭に入ってる、が……時間がかかりすぎる)

訝しげに語るアナキンにギムレーは問い詰める。

(どれくらいだ?)
(機材が揃っていて最低三時間……といったところかな)

(そうか……わかった)


アナキンの話を聞いたギムレーは、なのはが気づいていない内に持っていた剣を彼女に向けた。

(ギムレー!?)
(彼女には悪いが、世界のためにもここで死んでもらう)

もう世界の破滅まで時間が惜しい。
三時間も浦安で待ってはいられないし、その前に再暴走するだろう。

イチリュウチームは彼女を殺さないと先には進めない。

先程はテラカオス化して魔法も物理も効かない無敵の存在であったが、変身が溶けて油断している今ならば真人間と変わりないはず。
彼女を殺すなら今しかないと、ギムレーは合理的かつ冷酷な判断をした。
何よりサーシェスに乗っ取られた黒炎竜を殺せないぐらいにはお人好し集団である。
いざという時は冷酷な邪龍に戻れる自分にしかできないことであった。

アナキンは止めなかった。
というより、ギムレーの心がフォースで読めないことに加えて本当に一瞬の出来事だったために止めようがなかった。
元は敵であり主催である自分に刃を向けるなら予測もできたが、それなりの理由があるとは言え味方を殺そうとするなど予期していなかったからだ。

ギムレーの剣の切っ先は、無防備ななのはの背中に向けて必殺の突きを向けられ――


「危ない、なのは!!」
「え、ユーノくん!?」




――剣はなのはに刺さることはなかった。
偶然、なのはに斬りかかろうとしたギムレーの姿が見えたユーノは、彼女を守るために自ら盾となったのだ。
結果、ユーノの腹は剣で貫かれ、夥しい血が噴き出した。

刹那の内に、斬られたユーノを除いた病室にいるもの、全てが驚嘆し、ある者は絶叫を上げた。
刺したギムレー自身も驚きであった

「馬鹿な……おまえは……!」
「ど、どんな理由があろうと、なのはは殺させない……!」

聡明なユーノは世界を守るためになのはを殺めなくてはいけないギムレーの意図を理解し、恨みなどは抱かなった。
しかし、愛するなのはを守ることだけは貫きたかった。
そんなユーノは腹から剣が落ち、同時に大量の血が床に流れたと同時に倒れた。


感情が呼び起こした悲劇は、まだ終わらない。


「あ、ああ……ギムレーェェェ!! ユーノくんをよくもォォォォ!!!」
『いけません、マスター!!!』

ユーノが刺されたことに激昂したなのはは、ユーノが持っていたレイジングハートを手に取り、杖としての姿にした後に、ギムレーに向けて最大級の魔力をぶつけた。
……般若の如き表情を帯びた怒れる彼女にデバイスからの忠告は耳に入らなかった。

「スタァーーーライト、ブレイカあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

元の威力でも戦艦の主砲並の一撃、そしてテラカオス化と萃香を食い殺して得た魔力は凄まじく、病室を桃色で染め上げた。
魔力の光は病院の壁をぶち破り、外に居たアウラの民数十匹をも巻き込み、浦安の地面に大穴を開けた。
さらには魔力はイチリュウチームが拠点にしていた浦安の病院を強すぎる振動で崩すことすら可能であり、次の瞬間には病院が崩壊して瓦礫に変えさせた。

――――

ドゴオオオン、と瓦礫の山から野球選手が現れた。

「ぐ……他の仲間は無事か?」

イチローである。
まず彼は味方の無事を確認にしようとする。
幸い、病室にいた仲間はすぐに見つかった。
ナッパ、ツバサ、はやて、地面に倒れているのはギムレーとアナキンであった。

「イチロー!」
「ナッパ、他のみんなは……」
「少なくとも病室にいた連中は無事だ……」
「アナキンさんがフォースで私たちを守ってくれたんです」

イチローたちがほぼ無傷だったのはアナキンがフォースの力でなのはの魔力から守ったからである。
無論、善意ではなくテラカオスと野球選手を一辺に失うかもしれなかったからだ。

「はやて……ツバサやみんなは無事かい?」
「ええ、アナキンさんのおかげやで」
「そうか……それは良かった」

代償としてフォースと邪剣・聖剣に選ばれた者ですら無視できないダメージに襲われた。
しばらくは立つこともままなるまい。

「クッ、万能を含む全属性半減能力を持っているのにファルシオン並のダメージ……なんて強さだよ……」

ギムレーはスターライトブレイカーを至近距離で直撃したが、辛うじて生きていた。
理由は防御力と耐性による反則並みのタフネスさに他ならない。
だがそんな彼を地に伏せさせるほどの打撃を負った。
一撃でダウンを取るほどの威力……火力面においてテラカオス化したなのはがどれほどの強さを持っているか、わかるはずだ。

「なのはとユーノの気配がしないけど、一体どこへ?」
「因子を辿ったところ、あの穴からユーノさんと一緒に行ったみたいです」

ツバサが言うにはスターライトブレイカーで浦安の地面に大きな穴を開けた。
そこからなのはは瀕死のユーノを連れて逃げだしたようだ。
ボロボロだったので追撃がなかったのはありがたかったが、おそらく地下を移動し暴走状態にある彼女は他所で惨劇を繰り広げるだろう。

「早く彼女を追って仕留めないと、より大きな被害が出てしまう」
「ギムレー! それもこれもアンタのせいや!」

あくまで冷静かつ冷徹な態度を崩さないギムレーの頬にはやての怒りの張り手が飛んだ。
張り手を受けても防御力と耐性のおかげでまったく痛くはないが、驚きだけは隠せなった。

「はやて、冷静になれ!
博士も死んだ以上、なのはは殺すしかなかった……あの場はあれが最良の手段だったんだ」
「最良やて? 仲間を殺そうとし、結果関係ないユーノくんを刺してどこがやねん!」
「ユーノは故意じゃない、事故だったんだ」

今のはやては惨劇やギムレーへの怒りもあって、明らかに冷静さを失っていた。
ギムレーは理屈でなんとか宥めようとするが……

「待て、なのは君を殺す以外の対処法はなかったのか!」
「ギムレー! なんで俺たちを信じてくれなかった!」
(ぐっ……お人好し連中め!)

仲間が仲間を殺すなど信じられなかったのか、イチローとナッパははやての方に同調した。

「君たちは見てないから知らないだろうけど、なのはは物理攻撃をも無効化する力を手にしていた。
獣化していた時だったら君たちだって殺されていたかもしれない!
薬だって、もう作るだけの時間が残されていなかったんだ!
そうだろ、アナキン?」
「……ああ、ギムレーが言ったことは本当だ。
ブリーフ博士が死んだ今、僕とサラで薬を作るには時間がかかりすぎる」

「だけど、なのはを殺さんとする理屈はわかるが、悪手だったのには違いない」
「なんだと……!」
「あれを見るんだ」

アナキンが指を指した方角を見てみると、悲しむ女たちがいた。
一つは膝をついて泣くクリスとシマリスと血が染み出る瓦礫の前を中心に仲間が集まっており、他方では気絶から覚めたサラが生き残ったアウラの民と共に黒焦げになった仲間を弔っていた。
特にサラはギムレーに対して遠巻きから睨みつけているようにも見えた。

「あれは……」
「あんたのせいでベルナドットさんや、アウラの民の人も何人も犠牲になったんや!
テラカオス化についてはわかってるつもりやが、アンタが余計なこと一つしなければ、なのはちゃんは暴走せず、犠牲もでなかったんや!
死ななくても怪我をした人もいて、怪我を治すための病院もたった今崩壊したんやで!」

ベルナドットは病院が崩れる際に、クリスとシマリスを庇って瓦礫に潰された。
アウラの民はスターライトブレイカーの巻き添えで50人以上が黒焦げになった。
大きな被害と言っても過言ではない。

【ピップ・ベルナドット@HELLSING 死亡確認】


(アナキン! 他の仲間はフォースで守れなかったのか!?)
(ダメだ……病室にいる仲間だけで手一杯だった)
(嘘だ)
(嘘じゃない! それだけなのはの魔力が高まっていたんだよ!)

ギムレーはアナキンが狸組を篭絡したように、わざと被害を拡大させたのではと疑ったが、アナキン自身もなのはの暴走はイレギュラーな事態だったため、そんな算段を思いつく暇もなかった。
そもそもこれ以上イチリュウチームのメンバーが死ぬメリットが何もないのだ。

(クッ……これからという時に、メンバーの不審を買ってしまったか)

自分なりの理由はあったとはいえ、一つの過ちでメンバーの信用を失ってしまったギムレー。
少なくともなのはは勿論、はやて・サラからは確実に不興を買っている。

「……生かすにしろ、殺すにしろ、なのはを止めなくては被害が拡大する」
「どの口が言うねん」
「はやてくん、思うところもあるが今は抑えてくれ。
なのはくんを捕まえなきゃいけないのは事実だ」

未だにギムレーへの怒りが残るはやてだったが、イチローがなんとか宥めようとする
彼は多くの仲間が殺されたことにはショックはあれが、全てがなのはのせいではないと理解し、短絡的な行動を取らない程度には冷静でいられた。

「アナキンが言うには時間はかかるが薬は作れるんだな?
なら、まだ望みはある……彼女を追いかけて治療して――」
「あの……」
「なんだい、ツバサ?」

イチローがなのはを追跡しようと仲間に促している中で、ツバサが彼の袖を引っ張った。
彼女の表情は非常に、非常に悲しみに溢れていた。



「今、遠方から彼女の因子の気質を感じました」



「もう、彼女は助かりません……」


――――

浦安に開けた大穴から地下を通じて逃げ出したなのはは千葉県を出て、東京湾の空に出ていた。
今の彼女の体内には高濃度のテラカオス因子が宿っているが怪物の姿ではなく、正気を保っているためかレイジングハートで変身して甲冑を身にまとういつもの魔道士の姿をして飛行していた。
腕の中には腹から血と臓物を流し、時間が経つ度に青ざめていく肌をしていく瀕死のユーノであった。
彼はもはや自力では動けなかったが、なのはが海上で治癒のために魔力を注ぐと腹の傷はふさがった。

「すう……」
「ユーノくん、良かった……」

気絶からは覚めてないが、ユーノはなんとか死地から回復した。
皮肉にもテラカオス化で増大した魔力が、治癒魔法の力を高めたのだ。

「でも、これからどうしよう……」

怒りを必殺魔法に乗せてぶっぱなし、恋人の命を助けることができたため、なんとか正気を維持できたなのは。
自分自身の手で多くの仲間を殺し、つい感情的になってしまって病院を吹き飛ばしてしまった以上、イチリュウチームに自分が戻ることはできない。
ユーノだけでも浦安に返すことも考えたが、ギムレーのように仲間を平気で殺せる輩がいるとわかった以上、戻す気にもなれなかった。

「ぐッ……頭が痛い」

頭の中を埋め尽くす「世界をカオスにしろ」という言葉でなのはは、気が狂いそうであった。
今はとにかく目覚めぬユーノのためにも少しの間でも安息の地が欲しかった。

しかし、今の日本に安息の地などない。
激戦区東京やギムレーが見張っている千葉は言わずもがな。
他の県も狂信者などのマーダーが跋扈している。
日本に血なまぐさくない場所など、残されてないと思われた。

「あれは……」

だが、なのはは一箇所だけ、日本でありながら殺し合いの蚊帳の外にあった島を発見した。

伊豆諸島である。
そこには主催の基地がある場所だ。
だがなのははそれを知らないため、早期に沖縄含む離島が禁止エリアにされたことも相まって、首輪をはめた参加者は誰ひとり近寄れない場所と認識している。
狂信者もおいそれとは入れないハズだ、そう信じてなのはは向かうことにした。

今は惨劇も救済の予言も全て忘れて、とにかく休みたかったのである。


ところで高町なのはのテラカオス進行度がどこまで進んだか、気になるものいるはずだろう。
まずユーノのテラカオス進行度は特大レベル。テラカオスへの進化寸前であった。
ユーノの進行度は精子を通じてなのはに受け継がれた。
そしてブリーフ博士と萃香を食らったのだが、その際になのははあるものを一緒に食べた。

ブリーフ博士のディパックに入っていた、風鳴翼の右腕である。

ディーヴァ転生前の風鳴翼のテラカオス進行度もユーノと同じレベルである。
ということは進行度特大と特大同士が合わさった時、なのははどうなるか――



別のことに集中していたなのはは気づいてないが、髪色にツバサと同じ銀のメッシュが徐々に入った。
そして人間としての耳が千切れてフェレットじみた獣耳が入った。
眼光は可愛らしい女性のものではなく、獣のそれと同じ。
そして、かつての貧乳歌姫と同じように黒いオーラを纏っていた。
彼女は気づいていない、浦安から地下を抜けるまでに自分が人間とは別のものに進化していたことに。




呪え! 愛と運命と感情の果てに生まれた混沌の冥王。
その名もテラカオス・リリカル。まさに生誕の瞬間である。



二日目・20時30分/千葉県 浦安市 病院跡地】

【イチリュウチーム】
※サンプルとなる風鳴翼の右腕と解析するための必要機材を紛失しました。
 ツバサの細胞とアナキン・サラマンディーネレベルの技術者がいれば特効薬自体は生成できますが
 浦安市にはそれを可能にする機材が残っていません。
 また、機材があってもブリーフ博士存命時より格段に時間がかかります。



【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【状態】消耗(大)、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除
【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ
【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ
    ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み/回復薬なし)
【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:なのはとユーノを追うべきか決める
1:対主催への信頼を得るためにはやてを利用する
2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
4:ユウキ=テルミが死んだので予言を解き明かせる科学者や知恵者はなるべく殺したくない
5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る
6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば……
7:事件の元凶であるミヤザキの末裔は必ず殺す
8:まさかなのはがテラカオス化するとは……
※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました


【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】
【状態】ダメージ(大)、人間形態、シャドウだった者へ若干の恐怖心、首輪解除
【装備】邪竜ギムレー
【道具】なし
【思考】基本:自分以外がもたらす破滅(未来の大災害)の阻止
0:クッ、テラカオスになってしまったなのはをどうするべきか……!
1:『正確な』情報を集めて仲間をフォローする。アナキンの正体は今は誰にも話さない
2:試合の邪魔をするDMC狂信者を倒すために、本拠であるビッグサイトを攻略したい
3:都庁がまともな場所と判明したのは僥倖。変態の巣窟でも文句はないさ
4:西の邪悪な気配は警戒を続ける
5:ネット上の乳神に若干嫉妬
6:ツバサこそ大災害から世界を救う鍵かもしれない
7:オシリスは救助したいが少し厳しいか……?
8:ブリーフ博士が死んでしまった位以上、なのはの命は諦めることも視野に入れる
※外見はデフォルト設定の銀髪青年です
※首輪を外したとしても、屍兵は簡単には生み出せません
※首輪解除により、人間の姿のまま、自分自身である邪竜ギムレーを操れるようになりました
※現在、邪竜ギムレーの体を使って浦安市を覆うことでシェルターとなって外敵の侵入や攻撃を防いでいます
 『通常手段』での突破は容易ではありません
※オオナズチより、予言の情報と都庁の状況の一部を把握しました
※またオオナズチ側にもイチリュウチームの情報が伝わりました
 アナキンのことはまだ伝えていません
※ドラゴンネットワークを遮断しました。これにより情報は入りませんが、シャドウからも介入されません


【ナッパ様@ドラゴンボールZ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、尻尾切断(処置済み)、野球脳、激しい怒りと悲しみ、首輪解除
【装備】病衣
【道具】なし
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:ユーノとなのは助けにいかねえと!
1:野球を邪魔するDMCは許さない
2:萃香やブリーフ博士、ベルナドットまで!?
3:拳王連合軍は本当に悪逆集団なのか?
4:ギムレーは信じたいが……
※回復したため、戦闘力がとても大幅に上昇しました
※一瞬だけスーパーサイヤ人化しました。これからいつでも変身できますが本人はまだ気づいていません

【白光炎隼神ホルス@パズドラ】
【状態】ダメージ(小)、悲しみ、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:世界を救うためにイチローについていく
0:非常に混乱しているが、今はツバサ達の護衛に専念
1:死んでしまった奴らのためにも頑張るホル!
2:都庁に儚げな巨乳がいるなら、向かってみてもいいかもしれない
3:ホルもソウルアーマーを遺したくなるよう人に会ってみたいホル
4:できればそれは巨乳の女の子が(ry 特にクリスやはやてみたいなええ乳の(ry
5:ツバサも乳があればなあ……

【テラカオス・ディーヴァの残滓『ツバサ』@テラカオスバトルロワイアル十周目】
【状態】健康、完全TC耐性、キングストーンにより変身可能、首輪なし、若干エントロピー減少により弱体化
【装備】キングストーン
【道具】リボルケイン
【思考】基本:テラカオスの因子を集める。この力で守れるものを守る。
0:なのはさんはもう助からない……
1:どうして人はあんなに残酷に殺しあえるんだろう……
2:私にも救えない人がいたなんて……
3:ブリーフ博士まで死んでしまった、これからどうすれば……
※ディーヴァが持っていた能力はキングストーン以外が使用不可。
※一度、テラカオスになったことにより完全なTC耐性を保持、テラカオス候補者のTCを回収できます。
※死んだことによりディーヴァの性格を引き継いでいません、これからどうなるかは不明。
※記憶を大半喪失していますが、生みの親の名前、風鳴翼が捕食で世界を救おうとしたこと、都庁での悪い思い出、沖縄で敵が現れ敗北したこと、夢で出会った男(才人)のことは朧げながら覚えています。
※仮称としてツバサという名前が与えられました
※ユーノに吸収された因子とエントロピーは通常手段では回復できません
 他者の因子を吸収することによってのみ回復します


【イチロー@現実?】
【状態】ダメージ(中)、疲労(小) 、非常に強い悔しさ、首輪解除
【装備】野球道具
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害の阻止
0:なのはとユーノの二人を追わなくては!
1:DMC狂信者を倒すために多くの仲間を集める
2:邪魔をしてくるDMC狂信者を倒すまでは試合は保留
3:予言に対しては慎重に考える
4:DMC狂信者の本拠であるビッグサイトを攻略したい
5:主催者は予言のことを知っているんだろうか?
6:オシリスが生きているなら助けに行きたい
7:できるならドリスコルだけはこの手で討つ
※ネオ・レーザービームは使用すると腕に多大な負担がかかり、あと二球以上使用すると選手生命が終わる危険があります
 いかなる回復手段を持ってもこれは回復できません


【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、怒りと悲しみ、首輪解除
【装備】胡桃1500個
【道具】支給品一式、メタグロス、コルトパイソン
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:なのはが怪物になっちまっただって?!
1:ハラサン……ありがとう
2:大正義を忘れない
3:目立つことも忘れない
4:予言に対して盲信気味
5:DMC信者は絶許。本当に絶許
6:なんかシマリスから俺と同じ臭いがする
※ダイゴのポケモンであるメタグロスを預かりました
 指示を従ってもらえるかは不明


【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、首輪解除
【装備】サングラス
【道具】支給品一式、マスターソード、魔竜石、リザイアの書、日本酒×50、不明品
【思考】
0:クソッ、何がどうなってやがる!
1:DMC狂信者、その他マーダーと達と戦う
2:狂信者の中でもドリスコルだけは特に許さねえ
3:萃香が死んだだと!?
※邪眼を一回使いました


【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】
【状態】右足切断(処置済み)、監督といて生きていく決意、首輪解除、深い悲しみ
【装備】野球道具一式
【道具】支給品一式
【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる
0:一体ナニガドウナッテルンデスカ!?
1:コレカラハ監督トシテガンバッテイク
2:ナ、仲間ノ皆サン……
3:ナノハサントユーノサンヲ追ウカドウカ決メル
※イチリュウチームの監督になりました
※首輪解除により、常人よりも屈強な野球選手本来の力を取り戻しました
※足がどうにかなれば、戦える可能性があります

【シマリス@ぼのぼの】
【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、嘆き、首輪解除
【装備】胡桃×1500
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:仲間と共に生き残る
0: ベルナドットさんが!?
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:胡桃の扱いを極める
3:クリスちゃんとツバサちゃんは友達でぃす!
4:6/さんを見ているとなぜかホッとする


【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】深い悲しみ、首輪解除
【装備】イチイバル
【道具】支給品一式、その他不明、自動式拳銃×2、M16
    スピーダー、手榴弾×25、ノートパソコン、カオスロワちゃんねるに関する考察メモ
【思考】
基本:仲間を探して現状を打破する
0:ベルナドットのおっちゃん、なんで死んじまうんだよ……!
1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える
2:もっと強くなりてぇ
3:未だにツバサが翼でないと信じられない
4:拳王連合軍にはやっぱクソだわ
5:仲間を殺したなのはに対して――?
※テラカオス化が進行していましたがディーヴァの残滓によって回収され正常に戻りました。
※死亡したベルナドットの支給品を引き継ぎました



【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】精神不安定、非処女、死んだ仲間たちへの深い悲しみ、アナキンへの好感度(大)、ギムレーへの不信(大)、首輪解除
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは、アナキンからもらったピルケース、TCホール観察日記
【思考】基本:死んだ仲間たちの為にも主催を倒す
0:なのはちゃんが怪物になってしまうなんて……ユーノくんの無事が心配
1:主催者打倒と大災害阻止のために、情報と仲間を集める
2:他の参加者の都庁=ヘルヘイムの誤解を解きたい
3:恩人であるアナキンに特別な感情
4:希望だと思われたブリーフ博士まで逝ってしまうなんて!
5:ギムレーへの不信
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※カオスロワちゃんねるより、風鳴翼の情報を少し入手しました
※アナキンの正体に気づいていません
※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました
 また、沖縄の天候がおかしくなっていることに気づきました


【サラマンディーネ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】
【状態】ダメージ(中)、両羽喪失(処置済み)、ギムレーへの不信(中)、首輪解除
【装備】なし
【道具】一人用ポッド、スクーナー級×450、ガレオン級×27
【思考】基本:対主催
0:なのは様、どうしてこんなことに……!
1:イチリュウチームについていく
2:滅亡を止める予言の必要性は理解したものの、未だ懐疑的
3:ナッパ様の髭が一瞬だけ金色になったのを目撃しましたがあれは一体……
※予言には主催者も関わっていると推測しています



【二日目・20時30分/伊豆諸島基地近くの海域】

【テラカオス・リリカル(元 高町なのは)@魔法少女リリカルなのは?】
【状態】19歳の身体、魔法少女に変身中、ケモ耳、すごい罪悪感、テラカオス完成度30%
    一時的に正気を取り戻している
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】なし
【思考】基本:世界をカオスにし、ユーノを守る……?
0:今はとにかく休みたい……
1:今は何も考えたくない
2:ユーノを傷つけたギムレーは信用しない
  イチリュウチームに戻りたくない
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています
※ユーノの精液(四条化細胞+キングストーンの一部の力)を全身で受けた結果、テラカオス化汚染が譲渡されテラカオス候補者に。
 さらに風鳴翼の右腕を食べたことで完全にテラカオス化しました。
 特効薬でもフォレスト・セルやツバサの治療でも治せません。
※テラカオス化したユーノから受け継いだ能力として
 あらゆる攻撃を防いでエネルギーを吸収し、威力を数倍にして返す魔力の塊を発射できます
 ただしほぼ暴走状態に陥っており、ユーノ以外の敵味方に関係なく襲い掛かります
 またTCを扱うシャドウの危険を本能的に察知できるようになりました
※ユーノを通してツバサから奪ったキングストーンの能力として「ゲル化」ができるようになりました
 「ロボ化」は不明


【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】気絶中、疲労(大)、19歳の身体、首輪解除、全裸
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ……?
0:(気絶中)
1:全てにおいてなのはの安全を優先する
2:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい
3:救済の予言の謎を解く
4:野田総理の死の原因を探りたい
5:いかなる理由があってもなのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない
6:博士……
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました
※PSP版の技が使えます
※TC値と救済の予言の内容を知りました
※特効薬を使ったことでユーノ自身のテラカオス化は完全に浄化されました。

※伊豆諸島に主催の基地があることを知りません
最終更新:2019年04月21日 08:18