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「ふむ、大部暗くなってきたな。そろそろこれを使ってみるか」
埼玉県陵桜高校に程近い民家の前。
鎧兜を身に付け、馬にまたがった若武者が自分の支給品入れの中を覗いていた。
彼が生前名乗っていた名は数あれど、今この時代でもっとも通りのよい名は源義経。
平家を滅ぼし平泉に散った日本史上有数の英雄である。
兄の頼朝らと同じく英霊として復活してこの殺し合いに参加させられた彼は、一人でも死者を減らそうと奔走していたがその結果は芳しくなかった。
ここまでに遭遇したのは眼鏡の主婦と糸目のジムリーダーの死体くらい、毎回の放送で呼ばれる犠牲者の名を成すすべなく聞くしか出来なかったのだ。
そんな彼の支給品武器は二つ。一つは体格のいい名馬。もう一つは、この時代においては「懐中電灯」と呼ばれている機械だった。
夜に暗い道を照らす時に使うらしい。
最初は知らない道具を使うのをためらっていた義経だが、実際に夜になって行く手が見えにくくなってくるとそうも言ってられない。
「何事もモノは試し。どれどれ、このスイッチを押して……」
義経は慎重に懐中電灯を点灯させた。
すると闇の中に走った一筋の光が、遠くの民家の庭先にいた一人の男の姿をさらけ出した。
と同時に、その男は
「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」
と、ドップラー効果的な悲鳴を上げて瞬く間に煙のように姿を消した。

「それはただの懐中電灯じゃなくて、『ドラえもん』という漫画に出てくる『スモールライト』というものですよ。
照らした物を小さくする効果があるんです」
兜を脱いで胡坐をかいてソファの上に座っている義経を見上げるようにして、6/氏は苦虫を噛み潰したような顔で解説した。
「そのようなものとはつゆ知らず……6/殿、申し訳ない」
頭を下げる義経。ちなみに義経の馬は庭先に繋いである。
「まあ、義経さんも悪気は無かったんだしさ」
6/氏を慰めるようにかがみがその頭を撫でた。
義経が何気なく放ったスモールライトの光線は、ちょうど家の周りの見回りをしていた6/氏にクリーンヒットしたのだ。
通常時の十分の一サイズに縮んだ6/氏は、自棄のように今や彼にとって太巻きのようなサイズになったポッキーをカリカリと齧っている。
ついさっきまでは小動物だったひよこっこが、今ではセントバーナードくらいの大きさに見える。
ちなみに椅子の上に座っているかがみの(正確にはこなたのだが)スカートの中も覗けるのだが、もはやそんなことを言っている場合ではない。
設定上はスモールライトはスイッチを逆に入れればビッグライトの役を果たすはずだが、その機能は壊されていた。
変なとこだけ用意周到である。
ということはつまり、ライトの効果が切れるまでこのままということである。
「にしても、一時はあんたが私を持ち物にしてたけど、今度はまるっきり立場が逆転したわねえ」
そう言ってヌイグルミのように6/氏を掴んで持ち上げるかがみ。間違いなく楽しんでそうだ。
ちなみにかがみはさっきの第四回放送がかかっていた時ちょうど自慰行為によって絶頂に達していたので、放送の内容を全く覚えていない。
父親のただおが死んだことを彼女に伝えるべきかどうか、6/氏は悩んでいた。が、もうどうでもよくなった。

「しかし、源義経といえばあの義経だよな? まさかこんなところでお目にかかれるとは思いませんでしたよ」
まあ今更歴史上の人物が一人や二人出てきたくらいで驚くわけにはいかないのだが。
「私もまさか再び現世に赴くことになろうとは思っていなかったが、こうなったのも天啓。
かくなる上はなんとしてでもこの殺し合いを終結させてみせる」
「ぴよよぴっぴー、ぴよよ?」
「うむ、今の私ではこの時代の知識も不十分で力不足。よって出来ればお兄ちゃん……ああいや、兄上である頼朝様と合流したい」
6/氏とかがみは少し驚いた。頼朝と義経が晩年は対立したのは有名な話だ。
「でも、頼朝はいわばあなたの敵だったんでしょう? 簡単に手を組めるとは限りませんよ」
6/氏がそう指摘すると、義経は真っ赤な顔になって立ち上がると、
「お、お兄ちゃんはそんな人じゃないもん!! お兄ちゃんは私の味方だもん!!
 あの時だって、私がちょっとわがまま言ったからお兄ちゃんが困っちゃって……
 そうよ、お兄ちゃんは周りの人に騙されて私を殺したのよ!! そうに決まってるじゃない!!」
と、鬼気迫る顔で罵倒するが如く叫んだ。
あっけに取られる二人と一羽の顔を見て、義経は咳払いを一つして
「すまぬ。少し取り乱した」
と告げると何事も無かったかのように座った。
気を取り直して6/氏が口を開く。
「しかし、合流するにしてもどこか当てはあるんですか?」
「うむ、そのことだが、この埼玉の地にわれら兄弟がともに崇敬した鷲宮という神社がある。
兄上のことだ、そこで戦勝祈願をしているかもしれん。
それに、そこにいけば他の鷲宮神社ゆかりの英霊たちと出会えるかもしれん」

「鷲宮か……かがみ、こっからあそこって近いのか?」
「歩きならだいぶかかるけど……馬があるなら結構早く行けるかもね。あの辺は私の地元だし、よかったら案内しますけど?」
かがみの申し出に、義経は深く頭を下げた。
「それはありがたい。それではすまぬが、早速今晩のうちにでも……」
突如義経が言葉を切り、殺気だった顔で床においていた刀と兜を手に取った。同時にひよこっこも立ち上がる。
「ど、どうしたんですか?」
「気配くらいは読めるようになったほうがよいぞ」
ひよこっこが人間の言葉で答えた。
「うむ。敵襲だ。それも複数、手廉であろう」
義経の顔は、完全に戦に赴く武人のそれになっていた。
「ぴよっぴー」
「わかった。私とひよこっこ殿で迎え撃つ。6/殿と柊殿はここに隠れ、万一の時には馬に乗って逃げられよ」
義経はそういい残すと、ひよこっこと友に玄関から駆け出していった。


【一日目午後七時/埼玉県】


【源義経@歴史】
[状態]健康
[装備]生前の武装一式、スモールライト@ドラえもん、赤兎馬@三国志
[所持品]支給品一式
[思考] 基本:「兵」を集め、主催者に合戦を挑む
1:早くお兄ちゃんに会いたい
2:この場の敵を征圧する
※この時代に関する基礎的な知識は持っています(笛糸のサーヴァントみたいなもの)

【ひよこっこ@ときめきメモリアルOL】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:ぴよよぴっぴー、ぴよっぴぴっぴー
2:ぴよよよっぴー、ぴぴっぴー
3:◆6/WWxs9O1s氏を守る。さらに出来れば正気に戻す。


「敵襲、だと? 俺たちも何か……って、何やってんだかがみ!!」
かがみの手の中でふりむいた6/氏は、かがみが自分の背中に顔をめいいっぱい近づけて匂いを嗅いでいたのに気が付いてあわてて叫んだ。
「あっ……ごめん、その……」
あわてて顔を離すかがみ。なにやら口ごもっていたと思ったら、頬を赤らめて目線をそらしながら
「男の人って、思ったより良いにおいがするのね……」
なんてつぶやいた。
(とうとう脳に蛆が沸いたか……)
相棒の心の健康も心配ながら、今はそれどころではない。
「とにかく、逃げる準備くらいしておくぞ!! 何か武器になるもんないのか?」
「ねえ、6/」
かがみの指に力が入った。6/氏の肋骨がたまらず悲鳴を上げる。しかし抗議の声も無視してかがみは続ける。

「私、自分でも男の子より女の子のほうが好みだって思ってたし、今まで女の子にしか興味無かったんだけど、
こんな風に小さくなったあんたを見てたら……その……なんてゆうのか……」
そんな謎告白はいいから手を離してくれ、と6/氏が言う間もなく、
「ねえ、男の人の体ってどうなってるの? ちょっと見せてくれない?」
かがみの指が6/氏の服の中に差し込まれた。
「ちょ、バカ、離せこの変態女!!」
「何よ、減るもんじゃないじゃない!! ケチケチせずに見せなさいよそれくらい!!
言っとくけどね、別にあんた自身に興味があるわけじゃないんだからねっ!! ただ男の人の体について知りたいだけなんだから!!」
「そんなセリフをツンデレっぽく言うな!!」
6/氏は必死でかがみの手の中で暴れるが、ますますかがみは強い力で握り締めてくる。
「それとも……何? たとえば、その、わたしが相手じゃ……イヤとか?」
少し悲しそうな顔をして、かがみが拗ねたように言った。
「ああ、いや……べ、別にそういうわけじゃ……」
素直にイヤと言えばいいのに、ツンデレなあまり気を持たせるような返事をする6/氏だった。
「だったらいいじゃない!! いいわよね!?」
そしてかがみは器用に左手だけを使って、バナナの皮を剥くように6/氏の服を一枚ずつはがしていった。

【◆6/WWxs9O1s氏@現実】
[状態]:岩崎みなみのセーラー服を着用(まもなく全裸)、
スモールライトで十分の一に縮小、病んでる
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ
[道具]:業務用ポッキー(ダンボール一箱分)
[思考]
1:誰か助けて
2:かがみ、ひよこっよと行動を共にし、傷つける人間は殺す
3:誤解フラグを解く
4:放送を信じない味方を集め、主催を倒す
5:最終手段でかがみを主催に差し出す
6:その願いでみなみを生き返らせてもらうのもいいかも
7:ま と も な ふ く が ほ し い
※大臣の取引には乗ったふりをしていますが、実際に手を貸すつもりはありません。
※着ているセーラー服にはみなみの血が大量についているため、他人が見たら
 またいらぬ誤解を生む可能性が高いです


柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:泉こなたの胴体、高良みゆきの左腕、右手にはバルサミコ酢の空瓶
     頭を洗ったもののいまだ若干の悪臭、頭部に傷多数
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:男の体の神秘に迫る
2:◆6/WWxs9O1s氏を正気に戻す
3:できるなら峰岸を止めたい
4:◆6/WWxs9O1s氏、ひよこっこと行動を共にする
5:放送を信じない味方を集め、主催を倒す
6:自分の胴体と友人、家族を探したい
7: 6/、私のこと嫌いなの?……
第一回放送を聞いていません
※第四回放送も聞いてません(自慰行為のため)


一方そのころその民家のまわりには、
「のび太、スネ夫、あそこの家で休むとするか?  ひょっとしたらお友達がいるかもしれんしな……」
「カレーパンマンまで死んだか。もっと心臓を集めなければ」
「んっふっふ~。やっとみつけましたよ。ここが盗聴器で◆6/WWxs9O1sと柊かがみさんが潜伏してると判明した家ですね」
包囲網フラグ王のジンクスにより、ヤバイ連中が集まっていた。

かみなりさん@ドラえもん】
【ジャムおじさん@それいけ!アンパンマン】
【大石蔵人@ひぐらしの鳴くころに】
基本思考:目の前にある民家に押し入る(全員共通)
それ以外は前回の状態表と同じ
※そのうちブオーンも来るかも
最終更新:2008年01月18日 23:39