【問題】
男は以前は悪い目で見られていた。
だが、年が過ぎていったら、良い目で見られるようになった
一体、どういう事だろう?
【解説】
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男は徳川綱吉。ご存知、江戸幕府第5代目将軍である。お犬様、犬公方。
以前は『天下の悪法』として知られていた綱吉が発した『生類憐みの令』だが、
近年の歴史研究によって解釈が大きく変わり、教科書の綱吉に関する記述も大きく変わった
こうして、綱吉の評価は以前の『悪政を執った』という評価から180度変わるのであった
歴史の常識というのは研究によって大きく変わることもあるのである
※今現在の教科書では
「綱吉は仏教にも帰依し、生類憐みの令を出して、殺生を禁じた。
これにより庶民は迷惑をこうむったが、とくに犬を大切に扱ったことから、
野犬が横行する殺伐とした状態は消えた」
「神道の影響から、死や血を忌み嫌う風習を作り出し、戦国時代以来の
相手を殺傷する価値観は否定された」
などと記述されているようだ
因みに問題主も中学時代に生類憐みの令=悪法として習ってきた人である
(高校時代は日本史を取らなかった)
動物愛護だけがイメージされやすい生類憐みの令だが、
『人殺しの禁止』『捨て子禁止』『病人の保護』も法令の一部だったとか
《知識》
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最終更新:2022年01月07日 16:51