2021年5月1日
出題者:ネーデリア
タイトル:「太っ腹な宰相による物理的政治」


【問題】
疲れて帰って来た男は『別の男』に殴られた
殴られた男もその『別の男』を殴り返したが、何故か嬉しそうだった
一体どういう事か




【解説】
+ ...
帰り道中に色々トラブルあって、疲労困憊の状態で
約束の処刑時間の直前に群衆をかき分け処刑場に戻ってきたメロス
人質(若しくは、身代わり)として置いていった親友・セリヌンティウスの縄は解かれた
そして、メロスはセリンティウスに言った

「セリヌンティウス、私を殴れ。力一杯に頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。
君がもし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」

セリンティウスは頷き、メロスを力一杯に殴った。セリヌンティウスもメロスにこう言った

「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。
私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。
生れて、はじめて君を疑った。
君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」

メロスもまたセリヌンティウスを力一杯に殴り、2人とも抱き合い、喜びを分かち合うのだった。

※という訳で『走れメロス』の一部分を問題にしてみました
タイトルは「『太』っ腹な『宰』相による物理的政『治』」と『太宰治』
走れメロスの著者である
物理的は要らないんじゃ、って?ほら、問題文が殴る系だし…

《モチーフ有》《瞬殺》

最終更新:2022年01月18日 22:58