【問題】
かつて飲食店で詐欺を働いた男が、
同じ手口で幽霊を救ったという。
どうやって?
【解説】
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夜な夜な、井戸に女の幽霊が出るという。
悲しげな声で「いちま~い、にま~い…」と皿を数えては
「はちま~い、きゅうま~い…ああ恨めしや、一枚足りない…」と
この世のものとは思えない声で泣くらしい。
この噂を聞きつけ、美女がいつまでも嘆いてるとあっちゃあ
見過ごせねえとやってきたのが、
かつて蕎麦屋で代金をごまかした前科のある、あの男。
「いちま~い、にま~い…」
「おう、今何どきでい?」
「え、丑三つ時…よんま~い、ごま~い…
きゅうま~い、じゅうま~い!?
十枚?十枚あるのね?あたしお皿を割ってないのね?
ああ、光が…兄さんありがとう!」パァァァァ…
「おう、いいってことよ!」
「時そば」の男が時を聞いたおかげで、
お菊さんは無事お皿を十枚まで数えることができて成仏した。
めでたしめでたし!
《モチーフ有》《非現実》《瞬殺》
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最終更新:2022年04月01日 16:22