2020年9月4日
出題者:はっぴぃ


【問題】
貴文じーちゃんは齢85。目も耳も衰えていて、歯は総入れ歯。
ボケもだいぶ来ていて一人暮らしなのが心配なほどだ。
そんなじーちゃんの元に怪しい電話がかかってきた!
「もしもし、じーちゃん、オレだけど」 
はて?ワシに孫なんておったかのぅ?
貴文じーちゃんはそう思いながらも会話を続け、
とうとうタンス預金の5百万を手元に用意してしまった。
だが犯人は即日逮捕。
なぜこんな展開になったのだろう?


【解説】
+ ...
貴文じーちゃんは話すことの9割がデタラメで、目も耳も衰え知らずで歯はすべて自前。
頭も30代の頃と変わらず冴え渡り、
「ずっと独身なのに孫なんているわけねーだろー。俺を騙すなんて100年早いわ!」
とばかりに即通報。
待機していた署員が現れる前に、のこのこやって来た受け子を私人逮捕してやったぐらいだった。
「昔は声を武器に老若男女問わず骨抜きにしてやったモンさ」 
虫干しし終えた紙幣をタンスにしまいながら警察官にペラペラ自慢している話も多分嘘だろう。
貴文じーちゃんの人生そのものが詐欺のようだった、というお話でした。


最終更新:2022年02月24日 13:03