【問題】
男に言い寄られた私は痛めつけようとしたが、帰ることになり落胆した。
どういう状況?
【解説】
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「カメコさん、僕と結婚してください。」
夕暮れの浜辺で告げられた。
憧れのタカフミ先輩の手中にはダイヤモンドの指輪が輝く。
他の誰でもない、私に向けられた物だった。
頬につたう温もりを感じながら、この時間を噛みしめていた。
しかしその至福は、あまりにも早く終わりを迎える。
返事を考えているうちに思い出したのだ。
"タカフミ先輩はもう居ない"と...
とっさに自分の頬をつまんで、強くねじった。
何も感じなかったので悟った。
ゆっくり瞬きすると、私はベットの上で一人横たわっていた。
天井を眺めて、少し茫然として、また目を瞑ると、また涙があふれて、また会いに行こうと思った。
《死》
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最終更新:2022年04月01日 15:40