2020年9月8日
出題者:耳


【問題】
男は部下にパワハラを続けたあげく、とうとう恨みを買って殺されてしまった。
しかし、彼は後に大いに賞賛されることになる。
どういうことか。


【解説】
+ ...
会社員のワタナベは職場で上司のパワハラに逢っており、
ストレスはたまる一方だった。
そんなある日、ミステリの新人賞募集の広告を見て
小説の中なら上司を殺しても罰せられない!と思いつく。
どうせなら凝りに凝ったシチュエーションとトリックで…
と頭を駆使した結果、ワタナベは見事に新人賞を受賞、
その後脱サラして有名作家の仲間入りを果たしたのだった。

彼のファンはそのエピソードを知って、
「ワタナベさんが作家として成功できたのは、会社員時代の上司のおかげ!」
「上司、ワタナベさんをいじめてくれてありがとう!」
と賞賛するのだった。

ちなみに当の上司は本を読む習慣が全くなく、
自分が作中で殺されたことにも、ファンに賞賛されてることにも
何年たっても気づいていない模様。


イギリスの女流作家、クリスチアナ・ブランドの実際のエピソードだそうです。

《ブラック》《実話》

最終更新:2022年01月16日 11:03